自分のなかでモヤモヤしていた2023ニューモデル『GSX-8S』の論争が一旦、解決したら……なんだか『SV650』にもう一回乗りたくなったのですが……

新型『GSX-8S』は『SV650』と比べてどんなバイクになるんだろう?

画像: 新型『GSX-8S』は『SV650』と比べてどんなバイクになるんだろう?

街乗りすれば気分はほとんど400ccの気軽さ。だけどワインディングや高速道路ではしっかり大型バイクの走りと余裕を見せる。それでいて流行に左右されないスタイルだから長く付き合える。

これぞ、万能。

スズキの650ccスポーツ『SV650』は本当に“1回乗ってみてほしい”と思うバイクです。

ちなみにSV650は2022年モデルで新しい排ガス規制に対応する過程で約4馬力パワーダウンしています。それによって何がどう変わったのか? は過去に書いた記事の通り。

で、それを書いたのが今年2022年の6月。半年も経たないうちに、もう一度SV650に乗ってみたい!と思ったのには訳がありまして……

どれもこれも11月にミラノショーで発表された新型『GSX-8S』のせいなんですが、そのモヤモヤが一旦決着したら、なんだかもう一回SV650に乗りたくなってしまった次第であります。

GSX-8SはSV650とは違う、そしてGSX-S750とも違うバイク。それを踏まえてSV650に乗ってみたら、どう思うかなぁ……なんて思ったんですね。

だけど、それ以前のところで『予想外に』ひとつ引っかかってしまいました。

あれ? 2022モデルの『SV650』の印象が前と違う……

画像: あれ? 2022モデルの『SV650』の印象が前と違う……

2022モデルのSV650/SV650Xは新しい排ガス規制への対応により最高出力が約4馬力ダウンしていますが「最高出力」のダウンは、前も言ったとおり特に気になりません。そうは言っても650ccの排気量ですから、日常において最高出力の発生回転数までエンジンをブン回す機会なんて、基本的には無いので。

それより顕著に感じたのは、5000回転前後のパワーフィーリングがフラットに感じるようになったことでした。

正直、体感的なパワフルさで言えば従来型のほうが一枚上手。だけど2022年型はワインディングでアクセル開けやすいし、高速道路の一定速度キープはラクだし、なんなら従来型より良いかもなぁ……なんて思っていたんですが……

実は大した差じゃないのかも?

ところが、改めて(半年ぶりに)SV650に乗ってみたところ、走っている間の9割くらいの時間、私(北岡)はすっかりパワーダウンのことを忘れてたんです。

今回もトータルではけっこうな距離を乗ってます。ざっと350kmくらい。

だけど『あ、そういえばコレ4馬力ダウンの……』と思い出したのは帰り道の高速道路。それまで完全に忘れていたんです。

画像1: 実は大した差じゃないのかも?

出発した早朝は、まだ空いている時間帯の街中をクルクルキビキビ走れるSV650に対して『相変わらずいいバイクだなぁ』と、完全にエンジンのことを忘れて普通に楽しんでいたくらいです。

SV650はアクセルを開ければ軽快に速度がのっていくタイプ。その加速感は本当に『軽快』と表現するのがピッタリで、物足りないとは感じない。でも速すぎて身構えることもない。気分よく楽しめるフィーリングには何度乗っても飽きない面白さを感じます。

画像2: 実は大した差じゃないのかも?

あとはやっぱり車体がスリムでコンパクトなところがいい。気兼ねしない。走ってる時は本当にヒラヒラ動いてくれて400ccのバイクに乗ってる気分です。

そして、そう感じるのは『Vツインエンジンならではの車体のスリムさ』が大きく影響しているんだと思う。新しく発表された新型GSX-8Sがどんなバイクになろうと、このスリムさだけは絶対にSV650に敵わないはず。

SV650の軽快さは、どこまでいってもSV650だけのもの、だと思います。

画像3: 実は大した差じゃないのかも?

いつも言っていることですが、大型バイクっていうのは基本的に『気軽な街乗り』ができるものじゃないと私は思っています。デカくて重いのが多いですから……でもSV650は完全に例外。本当の意味で街乗りも楽しい大型バイクです。

大型バイクだけどリッタークラスにはまず望めない機動力。これもSV650に『万能』を感じる大きな要因のひとつでしょう。

ちなみに私は基本的に『デカいバイクが好き! なタイプ』なのですが、だからこそSV650に乗ると毎回、目からウロコな気持ちになります。

画像4: 実は大した差じゃないのかも?

だってもう、何の不満も感じないんだもん。

デカいバイクは好きだけど、取り回しに四苦八苦するシーンはやっぱりあるんです。だけどSV650にはそれがない。いつだって軽々といける。そのうえで排ガス規制によるパワーダウンも、結局のところ『微々たる差』程度にしか感じないものだということに今回、気づいてしまった訳です。

(下に続きます)

そして、その『何の不満も感じない』っていうのは取り回しのことだけじゃない。

走りにも、それは適用されます。っていうか走りにおいては、不満なんて感じてる暇が1秒もありません。 排気量650ccのVツインエンジンが発生するMAX72馬力の『扱えそうな気がするけど、実は手強いパワー』に翻弄されっぱなし……

だけどそれが面白い!!!

なので今回は改めて『SV650の走り』を深掘りしてみようと思います。よろしければ、お付き合いくださいませ!

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