SSTRで砂浜に停車するという経験をしたんですが、スタンドが砂にめりこんでバイクが倒れるんですよね。なので、砂浜とかの不整地で安心して停車できるようなアイテムを紹介したり自作したりするよ。

SSTRで2年続けてコケた

SSTR初参加にして初めての千里浜。
思ったより砂がしっかりしてるように感じたので、サイドスタンドで一旦停車して記念撮影。

このあと、サイドスタンドが埋もれてすーっと倒れていったね。

仕方ないので、センタースタンドを掛けたら地面に刺さるような感じで着地してた。センタースタンドいけるじゃん、と学習。

そして翌2022年。
前回はセンタースタンドで着地させてたら大丈夫だったので、こんな感じで写真撮ってた。

で、目を離したスキにコケて、釣り竿折れてた

サイドスタンドをパワースタンドに変えてたので、コケた後はパワースタンド使うようにしたら、それ以降はまだコケてない。

砂地は油断も隙も無いということだけはわかったので、砂地での転倒対策を考えていくよ。

サイドスタンドに下敷き

今やツーリングの定番アイテムともいえるサイドスタンドの下敷き。不整地でも便利だし、重量のあるバイクなんかだと炎天下のアスファルトでも大事。
もちろん砂浜でも大活躍だぞ。各社から多数のアイテムが出てるけど、2点ほど。

デイトナ
サイドスタンドホルダー

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PLOT
サイドスタンドパッド

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サイドスタンド自体を拡張

接地面積を拡大するアイテムを装着

サイドスタンドの接地部分に装着することで、設置面積を拡大&安定させるアイテム。各社から登場していて、名称も様々。

ZETA
サイドスタンドエクステンダー

www.dirtbikeplus.jp

安定性に特化したサイドスタンドに交換

スーパーカブの場合は、より安定性の高いサイドスタンドに交換するというのも定番。代表的な存在としては西本工業のパワースタンド。自分も装着してるけど、安定感は半端ない。

西本工業
NEWパワースタンドII NK-142

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CT125・ハンターカブの場合は、パワースタンドの流用もいけるし、Gクラフトからこういうのもラインナップされてるぞ。

Gcraft
ワイドアジャストスタンド
CT125 ハンターカブ (JA55)
長さ140mm~200mm アルミ ステンレス サイドスタンド

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スタックしたときのアイテムも

ここまでは、砂浜とかの不整地でバイクが倒れないようにするためのもの。
次はスタック対策。千里浜じゃないんだけど、以前釣り場に向かう小道でスタックしたことあるのよ。
軽トラとかが普通に走ってくから油断してたらずっぽりハマって大変だった。

というわけで脱出用アイテムをいくつか。

まずはスタックベルト。ハードエンデューロ用のアイテムじゃないかな。前から引っ張るためのベルト。タフでアドベンチャーな感じを演出するのにも良いかも。

DRC
フロントスタックベルト(580mm)

www.dirtbikeplus.jp

専用のスタックベルトじゃなくても、タイダウンを使えば同じような効果は見込めそう。

DRC
T2カムバックルタイダウンベルト

www.dirtbikeplus.jp

あと、四輪のクロスカントリー界隈だとスタック時にタイヤの下に敷く板なんかも。でも、バイクで持ってくのはかなり厳しいのよ。なんせでかいからね。

そこで紙製スグラ。これならコンパクトで気軽に持って行けそう。紙だから軽いし。

コンパル
雪脱出具スグラ 2枚組

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パワースタンド用の下敷きを自作してみる

さて、話は戻ってパワースタンド。かなり接地面積が拡大されてる(直径約65mm)ので、よほどのシチュエーションでも大丈夫。

画像1: パワースタンド用の下敷きを自作してみる

でも、さすがにまたコケるのはイヤなので、念には念を入れたい。

サイドスタンド用の下敷きを購入しようと思ったんだけど、接地部分がでかすぎてほとんどのアイテムが合わないのよね。そこで適当に木を切って自作することにしたよ。

ついでに、かねてから欲しかったセンタースタンド用の下敷きも作ろう。

画像2: パワースタンド用の下敷きを自作してみる

材料は、近所のホームセンターで買ってきた端材。一枚当たり10円くらい。
種類としてはベニヤの合板。単板だと木目に沿って割れちゃう気がしたので。

画像3: パワースタンド用の下敷きを自作してみる

四角のままでは味気ないし、収納時にまわりに傷をつけるといけないので角を取るよ。
鉛筆で形状を直接書いてー。

画像: 丸部分はパワースタンドの接地面サイズの目安

丸部分はパワースタンドの接地面サイズの目安

ジグソーに曲線切り用のブレードを付けてざくざくカット。

画像4: パワースタンド用の下敷きを自作してみる

切れたよ。

画像5: パワースタンド用の下敷きを自作してみる

拾いやすいように紐を通したいので、ドリルで穴開け。

画像6: パワースタンド用の下敷きを自作してみる

下に木を敷いておくと、綺麗に開口できるよ。

画像7: パワースタンド用の下敷きを自作してみる

そしてサンディング。
表面仕上げだけじゃなく、ジグソーブレードが追従せずに斜めに切れたりするので、それも修正。

画像8: パワースタンド用の下敷きを自作してみる

さくっと完成。

画像9: パワースタンド用の下敷きを自作してみる

さて、試してみよう。
サイドスタンド用は良い感じ。こんだけ面積あれば沈むことはないでしょ。強度も十分。

画像10: パワースタンド用の下敷きを自作してみる

ところがセンタースタンド用は正直小さすぎた

下敷きに載るようにセンタースタンドをかけるのがシビアだわ。
もっとでかい材料買わなきゃだね。

あと、スタンドを掛ける際に結構な力がかかるので、すぐ傷ついた。

画像11: パワースタンド用の下敷きを自作してみる

実際に砂地で検証

さて、実際に試してみよう。

ちょうどヒラメ釣りで砂浜に入れるところがあったのよ。四輪車は普通に走ってたから侮ってたら、砂がサラサラすぎて秒でスタックした。
タイヤが細すぎるのかな。

画像1: 実際に砂地で検証

とはいえ、ちょうど良いので脱出を図るよ。

画像2: 実際に砂地で検証

スタックから脱出するよ

さて、せっかくのスタック。脱出してみよう。2通りほど試してみるよ。

スタックベルト代用タイダウンで脱出

まずはタイダウンをスタックベルト代わりに使っての脱出。
フォークにかけるんだけど、車体が傷つかないようにサブベルトは必須。
DRCT2カムバックルタイダウンベルトは、片側にサブベルト機能があるので、サブベルトは一本でOK。

画像1: スタックベルト代用タイダウンで脱出

傷つかないようにベルトをかけて

画像2: スタックベルト代用タイダウンで脱出

よいしょっと。

撮影の都合で一人で引っ張ってるけど、二人いればより安心。
くれぐれもアクセルは優しく開けてね。危険なのはもちろんだし、余計に穴掘って悪化する。

マットも試してみる

雪脱出スグラを買おうと思ったら、在庫がなくて間に合わなかったのよ。そこで一計を案じましてね。
「要するにグリップすりゃいいんだから、百均の玄関マットで十分じゃね?」と。

試してみよう。
スタックした後輪の上にマットを丁寧に敷くよ。これで普通に脱出できるはず。

画像1: マットも試してみる

マットが巻き込まれて後に飛んでった。
これはあれですね、「タイヤとマットの摩擦」よりも「マットと砂浜との摩擦」が小さかったのね。

画像2: マットも試してみる

これは紙製であっても雪脱出スグラのが良さそう。また入手出来たらやってみよう。
とりあえず玄関マットはスタック脱出には使えないということはわかった。

サイドスタンドが砂浜に埋まらないか検証

さらさらの砂地なので、サイドスタンドエクステンダーやサイドスタンド下敷きが郵くかどうかもチェックするよ。

ハンターカブにZETAサイドスタンドエクステンダー

画像: ハンターカブにZETAサイドスタンドエクステンダー

こんな感じ。埋まってはいるものの、ちゃんと止まってる。めっちゃサラサラだけど、安定してる。エクステンダーかなり良いね。もっとも自分の古いカブ用はない。残念。

カブ90に西本パワースタンドII

画像: カブ90に西本パワースタンドII

直径65mmあるだけあって、砂に刺さらずにちゃんと止まってる。あらためてちゃんと見てみたけど、パワースタンドだけで十分かも。でもせっかく作ったから下敷きも。

カブ90にパワースタンド+木の下敷き

画像: カブ90にパワースタンド+木の下敷き

余裕ですわ。沈むなんてありえないっていうい勢いの安定感。ただ、砂浜だとタイヤが埋まるじゃん。そこに厚みのある下敷きをかますと、車体が立ちすぎて逆側に倒れそうになるのね。

なので、砂を掘ってベストな位置に置く必要アリ。痛しかゆし。

カブ90のセンタースタンドに下敷き

画像: カブ90のセンタースタンドに下敷き

砂浜でセンタースタンド。これなら安心。と、言いたいところだけど砂掘って水平にセットするのが非常にめんどい

さらに言えば、セットした板にうまいことセンタースタンドをかけるのが実にシビア

せっかく作ったけど、たぶん二度と使わないわ。撮影用に必要になったらあるいは、ってくらい。

まとめ

一瞬停めるだけなら砂浜でも割と何とかなるけど、砂浜に置いて記念撮影とかするなら、サイドスタンドエクステンダーか下敷きがあるとだいぶ違うよ。

画像: すぐスタックするので、ほぼ足でこぎながらの帰宅。

すぐスタックするので、ほぼ足でこぎながらの帰宅。

レポート:若林浩志

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