Vストロームミーティング2022の会場で国内初披露となった新型『VストロームSX』が、かなり良さそう! なのでチーフエンジニアの人をつかまえてお話を伺いました!

実物の『VストロームSX』がかなり気に入った!

画像1: 実物の『VストロームSX』がかなり気に入った!

まず前提として私(北岡)は『Vストローム250』が基本的には大好き。あのバイクは250ccを超えた車格とデザインを持つ最高の1台だと思ってます。

ところが……

Vストロームミーティング2022で国内披露となった250ccアドベンチャーバイク『VストロームSX』の印象がかなり良い。自分でもちょっと驚くくらいに気に入ってます。

画像2: 実物の『VストロームSX』がかなり気に入った!

Vストロームミーティング2022の会場で初披露となったのはVストローム1050DE、Vストローム800DE、VストロームSXの3台でした。これはあくまで個人的な話ですが、私的にいちばん気に入ったのが『VストロームSX』です。

画像3: 実物の『VストロームSX』がかなり気に入った!

これ、けっこういい。実車の印象がすごくいいです。

Vストローム250がワイルド系だとしたら、こっちはスポーティ路線。思ったよりスリムというかシュッとしてました。たぶん写真と実車だと、かなり印象が違うと思います。

実際に跨ってみたところ、純粋なトレールバイクとは言いませんが、それに近いような雰囲気すら感じます。

画像4: 実物の『VストロームSX』がかなり気に入った!

軽そう……というか実際に軽いです。そこもよかった。

重量はインド仕様で167kgとなっていますが、国内仕様が発売されるとなったら、インドでは必須装備のサリーガードなどが無くなるので、数字上は167kg(海外仕様)より軽くなるはず。Vストローム250より20kg以上も軽いって!?

それでいてボディサイズは十分なボリューム感。所有感も満たされると思います。

画像5: 実物の『VストロームSX』がかなり気に入った!

そして、この軽さはやっぱり新型油冷エンジンのおかげでしょう。

このエンジン、本当にコンパクトで軽いんだな……っていうことを改めて実感させられます。そして、短気筒だから車体をスリムにできることも大きなメリットです。跨った時に感じたスポーティ感は、そのスリムさによるところが大きかったかもしれません。

Vストローム250とは全然違う路線のバイクだということが、跨るだけでわかるレベルでした。

画像6: 実物の『VストロームSX』がかなり気に入った!

ちなみにシート高は835mm。身長176cmの私でも両足ともカカトが少し浮きます。だけど軽いのでネガティブは特に感じませんでした。

それよりむしろ跨った時に感じた前後サスペンションのしなやかさが印象的。サスペンションのストローク量などは前後ともジクサー250・ジクサーSF250と同じとのことですが、セッティングは大幅に変更されているようです。

画像7: 実物の『VストロームSX』がかなり気に入った!

特にリアサスペンションはジクサー250/ジクサーSF250とはまるで違います。なるほど、これなら荒れた道や未舗装路も対応できるかも、と思えるフィーリングがありました。

画像8: 実物の『VストロームSX』がかなり気に入った!

ちなみに展示されていたバイクのタイヤはなかなか勇ましいブロックタイヤ。

メーカーはMAXXIS(マキシス)製……あれ、このタイヤ……インド仕様と違うような?

ということで……チーフエンジニアの人(野尻 哲治さん)に突撃してみました!!!

実はけっこう『こだわってる』っぽいぞ!

画像1: 実はけっこう『こだわってる』っぽいぞ!

野尻さん『あのタイヤは……日本仕様としてMAXXISと専用で開発したもので……』

って日本仕様かよっ!?

早速出ました爆弾発言。まぁイベント中にも、次の情報は2023年の梅雨とかそれ以降くらい……みたいな話が出てたので、国内導入はまず確実なニュアンスでしたけど。

野尻さん『まぁ、だいたい日本仕様みたいなものです』

言われてみれば……インド仕様のサリーガードとか着いてないし。

野尻さん『重量も3kgくらい軽くなりますね、164kg』

聞いてもいないのに次々と飛び出す爆弾発言。しかし、隣で目を光らせていたスズキの人(言っちゃいけないことを言わないか監視する係)が何も言わないところを見ると、このあたりまではギリセーフな様子。

画像2: 実はけっこう『こだわってる』っぽいぞ!

なので調子に乗って、いろいろ聞いてみることに!

ぶっちゃけ、ジクサー250/ジクサーSF250との違いはどこですか?

野尻さん『エンジンは共用ですけど、フレームはシートレール部分の形状を変更しています。荒れた道を想定してスイングアームは延長、サスペンションも前後ともセッティング変更です。エンジン仕様はジクサー250系と同じ。あのエンジンは元々、新しい排ガス規制も見越して開発されてるので影響も特にありません。』

画像3: 実はけっこう『こだわってる』っぽいぞ!

重量が違うとはいえ、エンジンはジクサー250と同じ元気さをキープしてVストロームSXは出てくるらしい。そしてサスペンションもちゃんと未舗装路を想定してる。完全なオフロード仕様とは言ってなかったけど、インドの道路とかで出くわすような悪路はクリアできるらしいです。

これは……かなり期待できる? しかもチーフエンジニアの野尻さんは過去にATV(四輪バギー)開発にも携わっていた経歴の持ち主らしく……

野尻さん『けっこう細かいところやってます。まずステップ、ワイドのフットペグを入れさせてもらいました。悪路を想定しているっていうのに、ジクサー250シリーズと同じじゃダメでしょ!? って』

画像4: 実はけっこう『こだわってる』っぽいぞ!

野尻さん『あとはオイルクーラーのガードも金属製にしてます。飛び石とか当たることあるかもしれないし。それと同じ理由でアンダーカウルも金属製。リアキャリアも金属製にしてもらいました。樹脂じゃないです』

思った以上に……と言ったら失礼だけど、ちゃんと悪路への対策がしっかりされてる。タフネスが必要なところには、ちゃんとこだわってる様子です。地味な部分に思えるけど、これはかなり好印象!

画像5: 実はけっこう『こだわってる』っぽいぞ!

野尻さん『だけどいちばん気に入ってるのは、実はデザインでして。開発段階でいちばん大事にしたのは“このデザインを崩さないこと”だったりするんです。ほんと実車を見て欲しい。正面からとか、めちゃくちゃカッコいいと思ってますので!』

実際、話を伺う前に感じた「シュッとしている」という私の印象そのまま。本当にVストロームSXは、かなりイイ感じにまとまってると思います。

画像6: 実はけっこう『こだわってる』っぽいぞ!

スタイルは、ディテールの一部を見るより、全体として見ることでかなり印象が変わるバイクっていう感じでした。Vストローム250とは違う路線なので喧嘩もしない。けっこう本気でおすすめできるバイクかも?

(下に続きます)

基本は『Vストローム』シリーズとして、オンロードも爽快に走れるらしいし、アドベンチャーバイク&ツーリング好きな私としては期待が膨らむばかり……

のんびり旅したい人にはVストローム250、もうちょっとスポーティ&アドベンチャーしたい人にはVストロームSX。

これはなかなか……2023年は、スズキの250ccが楽しそうなことになりそうな予感です!

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