ライダーへのなじみや扱いやすさ強化の利点を表現

テクニカルガレージRUN(TG-RUN)が展開するバージョンアップ・コンプリートの1台として手がけた、ヤマハMT-10。ブラックのボディカラーやフレーム/エンジンをベースに、オーリンズフロントフォーク&リヤショックのイエロー&ゴールドがカラーアクセントとなっている。

前後のマルケジーニ・アルミ鍛造ホイールやブレンボキャリパー等の装着もバージョンアップコンプリートとしておなじみのメニューだが、確実な軽さを生み、現代リッタークラスネイキッドがミドルクラスのようなサイズ感で取り回しできる。オーリンズサスは跨がっただけの段階でも、柔らかいのに腰があるように仕立てられている感じが伝わってくる。

画像1: ライダーへのなじみや扱いやすさ強化の利点を表現

ところでMT-10には電子制御のオーリンズ製前後サスペンションを持つMT-10 SPも純正設定されているが、この車両のようなコンプリート化では、そこに近づけることになるのだろうか。それとも別の思惑があるのか。TG-RUN・杉本さんは言う。

「車両のコンセプトとしては“SPを超えるSTD”を立てています。街乗りを主体にされているオーナーさんですから、そのために各部は細かく上質な動きをさせたい。ブレンボキャリパーやラボ・カロッツェリア扱いのオーリンズサスを使うのはそこなんです。

電子制御も素晴らしいのですが、まだ現時点の性能であれば電子制御されるよりも、きちんとセッティングして、それが決まった通常タイプのサスペンションの方がベターだと私は考えます。同様にブレーキも、鈴鹿8耐やTOTからストリート仕様での経験も含めて、アフターマーケットのハイグレード品によってアップグレードする。単にブランドだからでなく、どう考えてどうセットアップして使うかです」

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確かに市販車も純正でブランドパーツを導入することによって質は確実に高まっている。その上で、より高質なアフターマーケットパーツも進化を続けている。その特性を実践から知り、バイク本来の機能を高めるように使う。だからこそ魅力は高まるし、楽しさも増していくことになる。この車両もそうなっているのだ。

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クラッチレバーはZETAフライトレバーに換装、フロントマスターシリンダーはブレンボレーシング。操作性やタッチも向上させている。

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特徴的なフロントマスクの下にはオーリンズ・ステアリングダンパーを追加する。サス同様にきちんとセットアップされているのだ。

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フェンダーレスキットスタイルでプレートサイドにMTシリーズのロゴと車名が入るナンバープレートホルダーは純正アクセサリーだ。

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削り出しによるアルミ製ステップキットはテクニカルガレージRUNオリジナルがセットされ、操作性とポジションを好適化している。

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並列4気筒999ccのエンジンやフューエルインジェクション、フレームなどはノーマルのまま。ケイファクトリー製フレームスライダーやGBレーシング製エンジンカバー、エッチングファクトリー製ラジエーター/オイルクーラーコアガードが装着される。排気系はアクラポヴィッチのスリップオンマフラーだ。

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フロントフォークはオーリンズ倒立タイプ、リヤショックもオーリンズ。フロントブレーキはブレンボ2PCレーシングキャリパー+サンスター・ワークスエキスパンドディスクに換装され、タッチの上質化と制動力強化を行う。カーボンフェンダーはマジカルレーシング製。

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リヤブレーキやアルミスイングアームはMT-10純正。リヤインナーフェンダーもマジカルレーシング製カーボンで精悍さと軽さを作る。

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3.50-17/6.00-17サイズの前後ホイールはマルケジーニのアルミ鍛造7本スポーク、M7RSジェネシ。タイヤはブリヂストンS22をチョイスした。

取材協力:テクニカルガレージRUN

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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