小さい頃のトラウマによりエンデューロを避け続けてきたOff1.jp編集部伊澤が、意を決してJNCCに出てみました

画像1: モトクロス一筋の私が、初めてJNCCに参戦してみたハナシ

「4歳からモトクロスを始めて早19年。高校生の時には全日本モトクロス選手権レディースクラスに挑戦していました。当時は予選が通るかどうかのラインを彷徨っていたので、ハードルは上げないでください(笑)現愛車はハスクバーナTC85」

初めてのエンデューロ

画像: 受付の様子。レース自体久しぶりすぎて、かなりテンションが上がってました

受付の様子。レース自体久しぶりすぎて、かなりテンションが上がってました

私はJNCCに参加するまでモトクロス以外のオフロード競技を経験したことがありませんでした。エンデューロで記憶にあるのは、小学生の頃に親に連れていってもらったエンデューロコース。木の根っこや荒れた路面が怖すぎて、泣きながらリタイヤしたというトラウマをずっと引きずっています(笑)

エンデューロに興味はあったものの、このトラウマのおかげで一歩踏み出すことができずにいました。そんな中、JNCC八犬伝の開催が決定。「伊澤さん出てみたら?」と稲垣さん(※Off1.jp編集長)の後押しも受け、参加を決意しました。実は、八犬伝には2021年開催時にOff1.jpの取材で一度訪れたことがあります。サンドコースでアクセル全開のハイスピードコース。見ているだけでも楽しくて、ここで初めて、エンデューロ=怖いという印象が覆りました。とはいえ、エンデューロコースを走るのもレースに出るのも初めて。前日まで緊張で心が落ち着きませんでした。

JNCC、楽しい!!!

なんせエンデューロを走ったことがないため、何を準備すれば良いのか、どうやって走れば良いのか、当日を迎えるまでソワソワしっぱなしでした。とりあえずJNCCのルールを確認し、Off1.jpのエンデューロライテクを読んで勉強。装備もモトクロスのものしか持っていなかったため、ゴーグルはロールオフではなくノーマルタイプをそのまま使用。時間の管理はゴール付近に設置されていたタイマーに頼り、水分補給は給油タイミングでするという対応で乗り切ろうと試みました。

画像2: モトクロス一筋の私が、初めてJNCCに参戦してみたハナシ
画像3: モトクロス一筋の私が、初めてJNCCに参戦してみたハナシ
画像4: モトクロス一筋の私が、初めてJNCCに参戦してみたハナシ

参加したのはFUN-WAクラス。長くても15分+1周というモトクロスで育ってきたので、100分というレース時間に不安しかありませんでした。さらに不安に追い討ちをかけたのが前日の降雨。コースの下見をした時点で写真のようなコンディション。サンド/重めマディ/水分量多めマディ/砂利道、ほぼ全てのコンディションが詰まってるじゃん......。

画像: スタート前、三角スタンドを忘れたのでずっとマシンを支えて待ってた図

スタート前、三角スタンドを忘れたのでずっとマシンを支えて待ってた図

八犬伝は千葉県君津市の採石場で行われ、関東からのアクセスが良いこともあり、FUNクラスには約400台が出走しました。全ライダーが並ぶスタートエリアの光景は圧巻。WAクラスは1〜2列目のスタートだったので、2列目につき、後ろを眺めてはその光景に感動していました。モトクロスでは、一列に並んで一斉にスタートするので、後ろにもライダーが並んでいるというのはなんとも緊張感があります。スタート前の2分間の暖機運転時間では400台のエンジン音が鳴り響く迫力を感じ、今までにないほどの高揚感を味わいました。

画像1: JNCC、楽しい!!!

スタートはヘルメットタッチ式だと思っていたので、ヘルメットをタッチした状態で待とうと準備していました。しかし、周りのライダーはスタート15秒前になっても誰もその素振りを見せず。スタートが迫る中、私は1人混乱していました(笑)あたりを見回すと前に並んでいた人がキックに足をかけたので、「キックスタートか!」と納得。テンパって周りをキョロキョロしていた自分を思い出すとかなり恥ずかしいですが、なんとかスタートできてよかった。

スタートして約9分ほどで1周を終えました。1周走り切れるかどうかもわからず不安だったため、1周走り切れた達成感と安心感がとても嬉しかったです。「このペースでいったら100分まであと10周はするのか......」なんて絶望を感じる余裕もありましたが、本番はここから。渋滞/給油/沼に埋まるなど、エンデューロの醍醐味をほぼ楽しめた気がします。

画像: 下り坂怖すぎ。ジェットコースターかと思った

下り坂怖すぎ。ジェットコースターかと思った

2周目のウッズセクションにたどり着くと渋滞が発生。渋滞の光景って圧巻ですね! 私は初めて目の当たりにした渋滞に感動しつつ、抜かし方がわからず立ち尽くしました。スイスイと抜かしていくライダーが現れたので、その人のラインを頼りに走りようやく渋滞をパス。エンデューロのコースは幅広い分、スピードだけでなくライン取りも順位を上げる重要な要素なんですね。中盤、FUN-WAクラスのトップライダー近藤香織選手が見えたので、頑張ってついていこうと試みました。ライン取りが上手くいき、一度近藤選手の前を走ることに成功! しかし、私がライン取りに手こずっている間に再度抜き返され、そのあとは段々と差が開き姿が見えなくなりました。「どのラインが良いかわかっている」と言わんばかりの、迷いのない走り方に経験値の高さを見せつけられました。

画像2: JNCC、楽しい!!!

その後も毎周変わるラインやコースの荒れ模様に翻弄されまくりました。大きな水溜りでは、「ここならいける!」と意気込んで突っ込んだラインに見事に埋まり、バイクを降りて押すことに。体力的にかなりきつかったですが、レース中にバイクを押すという経験は初めてで、「自分エンデューロしてる!」とちょっと楽しかったり(笑)。埋まったり転倒したり、気づいたら残り40分。もう少し頑張るぞ! と意気込んだところでライン取りをミスり、渋滞にハマりました。かなり足止めを食らい、ようやく動ける! と止まったエンジンをかけ直そうとキックに足をかけると、動かない。ここでエンジンが焼き付き、私のJNCCは終了となりました。無念。結果はWAクラス4台中3位で、全5周となりました。

初参戦でも馴染めるフレンドリーさ

画像: コースから歩いて帰ってくるのが一番きつかった

コースから歩いて帰ってくるのが一番きつかった

初参戦にもかかわらずアウェイ感を感じなかったことが一番の驚きでした。私が水溜りに埋まって心が折れかけた時、通り過ぎたライダーが「頑張れ!」と声をかけてくれたり、観客の方が「こっちこっち! ここからいけるよ!」と渋滞しているセクションの抜け道を教えてくれたり、自由で親しみやすい雰囲気を感じ、心が暖かくなりました。

また、JNCCでは完走したライダーを讃えるため、ゴール出口で観客やチームの方とハイタッチをすることができます。これを密かに楽しみにしていたのですが、エンジンの焼き付きによって完走できず。ハイタッチできなかったと落ち込みながらパドックに向かっていたところ、観客の方が「お疲れ様、頑張ってたね〜」と声をかけてくれました。完走はできなかったけど、結果にかかわらず頑張りを讃えあうJNCCに私はすっかり魅了され、1週間以上経った今も余韻を感じています。

周回するごとに自分の苦手なポイントが明確になってきて、またここを通るのか......と心が折れかけましたが、乗り越えた後の達成感に、これがエンデューロの楽しさかと実感しました。あれだけ怖がっていた競技でしたが、また出たいなと思っちゃってます。次は完走目指します!

画像: レース終了後、ちゃんと救出しました

レース終了後、ちゃんと救出しました

「マシンへの絶対的信頼感が生まれた」ダンロップMX14インプレッション

画像1: 「マシンへの絶対的信頼感が生まれた」ダンロップMX14インプレッション

八犬伝のコースはサンドということで、ダンロップのサンド・マディ用タイヤ「MX14」を履いて参戦しました。タイヤのブロックの形状はかなり特殊で、地面を掻いて前に進むようV字型になっているのが特徴です。

コースはマシンが沈んでいくような柔らかい土質。前日の降雨の影響で、レース当日はサンド/重めマディ/水分量多めマディ/砂利道と、コーナーを曲がるたびに路面状況が変わるようなコンディションでした。実際に走ってみると、この特殊なブロックパターンの効果を実感。どこを走っても前に進むし、開けたら開けた分だけ地面を掻いて前に進んでくれます。

乾いたサンドの上り坂では砂に埋もれてスピードが落ちることがありますが、埋もれることはなく、ひと掻きでグンっと前に進みます。水が溜まったマディは、開けると底につくまで沈んでいく底無し沼で、底が見えない分どれくらいアクセルを開けて良いのか不安になるほど。しかし、アクセルを開けるとたしかに地面を捉えているのがわかります。タイヤが地面を掘り返し、前に進んでいく感覚が掴めたので、これなら抜け出せるという自信を持ってアクセルを開けることができました。重めのマディも同様、開けると沈むことなく前に進んでいきます。むしろMX14の推進力が強すぎて、フロントが沈んでリヤが浮くという初めての経験をしました。

”滑る”という不安感がなくなるほど地面への食いつきが良く、マシンに対して絶対的な信頼が生まれました。JNCC初参戦でも思いっきり攻めていけたのは、このタイヤの安心感による自信があったからだと思います。

画像2: 「マシンへの絶対的信頼感が生まれた」ダンロップMX14インプレッション

フロントは同じダンロップのMX33を使用。サンドコーナー前や荒れた下り坂では、ブレーキをかけた時にフロントタイヤが地面に刺さったり、ハンドルを砂に取られて恐怖心を感じることがあります。しかし、MX33ではそのような挙動を感じることがなく、安心してブレーキをかけることができました。フロントMX33/リヤMX14という組み合わせについては、COMPクラストップライダー鈴木健二選手も選んでいた組み合わせだそう。トップライダーも認める組み合わせなんだなと、その走りやすさに納得しました。

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