スズキは原付二種スクーター「スウィッシュ」「アドレス125」シリーズの生産終了を相次いで発表した。現行で生産を続けているのは、この「アドレス110」のみとなる。伝統のアドレス・ブランド最新モデルの特徴を紹介しよう。
文:太田安治、オートバイ編集部/写真:南 孝幸

スズキ「アドレス110」インプレ(太田安治)

画像: SUZUKI ADDRESS110 総排気量:112cc エンジン形式:空冷4ストOHC2バルブ単気筒 シート高:755mm 車両重量:100kg 税込価格:22万5500円

SUZUKI ADDRESS110

総排気量:112cc
エンジン形式:空冷4ストOHC2バルブ単気筒
シート高:755mm
車両重量:100kg

税込価格:22万5500円

街をスイスイ走れる好バランススクーター

スズキの原付二種スクーターとして現在唯一の存在となったアドレス110。インドネシアで生産して製造コストを抑え、東南アジアや欧州でも販売されるグローバルモデルだ。

エンジンは穏やかな加減速特性を持つ4ストローク単気筒で、前後タイヤは大径の14インチ。試乗したのは前後連動ブレーキを装備した2021年型のスペシャルエディションだ。

走り出しから50km/h程度までの加速はスムーズのひと言。スロットルを一気にひねり上げても優しく動き出し、ライダーに負担を掛けない。とりたてて速くはないが、軽やかなフィーリングのまま高回転まで伸び、法定最高速度の60km/h巡航も余裕。タンデムや登り坂でパワー不足を感じることもない。

好印象なのは安定性と軽快感をバランスさせたハンドリング。市街地に石畳が多く残るヨーロッパでは、段差の乗り越え性能を高めるため「ハイホイール」と呼ばれる大径タイヤ採用のスクーターが人気で、生産国のインドネシアをはじめとする東南アジア諸国では路面状態の悪い道や未舗装路も多いため、グローバルモデルには道路状況に関わらず安心して走れるハンドリングが重要なのだ。

アドレス110で街を走り回っていると、足着き性やシート下スペースの容量より、大径タイヤがもたらす安定性を優先した開発コンセプトに感心する。しかもタイヤ幅が細めで寝かし込み、切り返しも軽快。渋滞路も文字どおりスイスイと走れる。

スズキ「アドレス110」ライディングポジション・足つき性

シート高:755mm
ライダーの身長・体重:176cm・62kg

画像: スズキ「アドレス110」ライディングポジション・足つき性

シート高は755mmと低め。足着き性も良好だ。東南アジアではスカートや民族衣装で乗る女性が多いうえ、二人乗り、ときには三人乗りもあることからフラットフロアと前後に長いシートが重宝される。

スズキ「アドレス110」注目ポイント

画像: 軽量ピストン、ローラーロッカーアーム、高回転型カムを採用した、112ccの空冷SEPユニットは燃費と加速性能を両立。

軽量ピストン、ローラーロッカーアーム、高回転型カムを採用した、112ccの空冷SEPユニットは燃費と加速性能を両立。

画像: フロントは14インチ。軽量なキャストホイールは細身の5本スポークを採用。ABSはないが前後連動ブレーキは標準装備している。

フロントは14インチ。軽量なキャストホイールは細身の5本スポークを採用。ABSはないが前後連動ブレーキは標準装備している。

画像: トランクスペースは20.6L 容量。開口部がスクエアで、荷物の出し入れもしやすい。ヘルメットホルダーも2つ備わる。

トランクスペースは20.6L 容量。開口部がスクエアで、荷物の出し入れもしやすい。ヘルメットホルダーも2つ備わる。

スズキ「アドレス110」主なスペック・価格

全長×全幅×全高1845×665×1095mm
ホイールベース1260mm
最低地上高120mm
シート高755mm
車両重量100kg
エンジン形式空冷4ストSOHC2バルブ単気筒
総排気量112cc
ボア×ストローク51.0×55.2mm
圧縮比9.3
最高出力6.5kW(8.8PS)/7750rpm
最大トルク8.6N・m(0.88kgf・m)/6250rpm
燃料タンク容量5.2L
変速機形式Vベルト無段変速
キャスター角25°45'
トレール量97mm
タイヤサイズ(前・後)80/90-14M/C 40P・90/90-14M/C 46P
ブレーキ形式(前・後)シングルディスク・ドラム
メーカー希望小売価格22万5500円(消費税10%込)

文:太田安治、オートバイ編集部/写真:南 孝幸

This article is a sponsored article by
''.