ホンダCB400SFシリーズの歴史、この記事では1999年からの「第二世代」の変遷を見ていこう。第二世代の特徴はハイパーVTECの採用。約20年の間に10回ものモデルチェンジを行い、たゆまぬ熟成を重ねているのもポイントだ。
まとめ:オートバイ編集部

CBを孤高の存在に押し上げたVTEC

1992年のデビュー以来ヒットを続け、バージョンR、バージョンSと派生モデルも登場、クラスナンバーワンの地位を築いていたCB400スーパーフォアだったが、強力なライバルたちの台頭で追われる立場になったことで、大幅な性能アップと強い個性が求められつつあった。

そんな課題を解決したのが、1999年のスーパーフォアに搭載された「ハイパーVTEC」。かつてCBR400Fに採用された「REV」の技術を発展させた機構だったが、ホンダの四輪車でもなじみのある「VTEC」の名称が与えるスポーツイメージは説明も不要なほど認知度の高いもので、CB400はライバルの追従を許さない存在へと昇華していった。

VTEC登場以降、CB400が重ねたモデルチェンジは実に10回。たゆまぬ進化と熟成が、歴史に残る名車を造り上げたのだ。

ホンダ「CB400 SUPER FOUR」(1999年)

画像: Honda CB400 SUPER FOUR 1999年 エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 総排気量:399cc 最高出力:53PS/11000rpm 最大トルク:3.9kg-m/9500rpm 車両重量:188kg シート高:760mm 燃料タンク容量:18L タイヤサイズ:120/60ZR17・160/60ZR17 当時税別価格:60万9000円(単色)/61万9000円(ストライプパターン)

Honda CB400 SUPER FOUR
1999年

エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量:399cc
最高出力:53PS/11000rpm
最大トルク:3.9kg-m/9500rpm
車両重量:188kg
シート高:760mm
燃料タンク容量:18L
タイヤサイズ:120/60ZR17・160/60ZR17

当時税別価格:60万9000円(単色)/61万9000円(ストライプパターン)

直押しタイプとしては量産車初のバルブ数切り替え機構「ハイパーVTEC」を採用。フレーム、サスペンションも新作とし、環境性能にも配慮してエキゾーストエアインジェクションシステムも導入。スタイリングも精悍なものに一新された。

画像: 6750回転で2-4バルブを切り替える「ハイパーVTEC」の採用で、パワーが大きく増強され、扱いやすさも向上した。

6750回転で2-4バルブを切り替える「ハイパーVTEC」の採用で、パワーが大きく増強され、扱いやすさも向上した。

ホンダ「CB400 SUPER FOUR」(2001年)

画像: 当時税別価格:61万9000円(ソリッド及びストライプタイプ標準色)/63万9000円(カラーオーダープラン)

当時税別価格:61万9000円(ソリッド及びストライプタイプ標準色)/63万9000円(カラーオーダープラン)

カラーオーダープランを導入。ボディ7色、ホイール3色の中から組み合わせが可能で、自分だけの仕様が選べるようになった。

ホンダ「CB400 SUPER FOUR」(2002年)

画像1: 当時税別価格:62万9000円(スタンダードタイプ)/64万9000円(カラーオーダープラン)

当時税別価格:62万9000円(スタンダードタイプ)/64万9000円(カラーオーダープラン)

ハイパーVTECが「スペックⅡ」に進化。バルブ数切り替え回転数を6300回転に変更し、力強さを一層体感しやすくなった。

ホンダ「CB400 SUPER FOUR」(2003年)

画像2: 当時税別価格:62万9000円(スタンダードタイプ)/64万9000円(カラーオーダープラン)

当時税別価格:62万9000円(スタンダードタイプ)/64万9000円(カラーオーダープラン)

ハイパーVTECが「スペックⅢ」に進化。6速のバルブ数切り替え回転数を6750回転に引き上げ、テールランプはLEDになった。

ホンダ「CB400 SUPER BOL D’OR」(2005年)

画像: 当時税込価格(消費税5%):73万5000円(ソリッドタイプ)/75万6000円(ツートーンタイプ)

当時税込価格(消費税5%):73万5000円(ソリッドタイプ)/75万6000円(ツートーンタイプ)

ハーフカウルを装着した「スーパーボルドール」を追加。高速道路二人乗り解禁に合わせた長距離走行に適した仕様としている。

ホンダ「CB400 SUPER FOUR」(2007年)

画像: 当時税込価格(消費税5%):71万9250円(ソリッド)/75万750円(ツートーン)/74万250円(カラーオーダープラン)

当時税込価格(消費税5%):71万9250円(ソリッド)/75万750円(ツートーン)/74万250円(カラーオーダープラン)

PGM-FIを導入、ハイパーVTECも3Dマップを導入した「Revo」に進化。エンジン外観も一新され、マフラーはステンレス製になった。

ホンダ「CB400 SUPER BOL D’OR」(2014年)

画像: 当時税込価格(消費税5%):83万4750円~91万5600円

当時税込価格(消費税5%):83万4750円~91万5600円

サイドカバー、テールカウルのデザインを変更。スーパーボルドールは新設計のLEDヘッドライトが採用され、カウルも一新された。

また、「CB400 SUPER FOUR<ABS>」と「CB400 SUPER BOL D'OR<ABS>」に、ETC車載器とグリップヒーターおよび専用インジケーターランプを標準装備した「CB400 SUPER FOUR<ABS> E Package」と「CB400 SUPER BOL D'OR<ABS> E Package」も設定された。

ホンダ「CB400 SUPER FOUR」(2017年)

画像: 当時税込価格(消費税8%):81万5400円~89万8560円

当時税込価格(消費税8%):81万5400円~89万8560円

ボルドールに続いて、スーパーフォアにも待望のLEDヘッドライトを導入。タンク上には「プロジェクトBIG-1」25周年マークも付く。

ホンダ「CB400 SUPER FOUR」(2019年)

画像: 当時税込価格(消費税10%):91万7400円(マットベータシルバーメタリック)

当時税込価格(消費税10%):91万7400円(マットベータシルバーメタリック)

2018年からABSが標準装備となり、SBにはETCも導入。2020年にはSFに「マットベータシルバーメタリック」の特別色が追加された。

【よもやま話】CB400シリーズは働くバイクとしても活躍

教習車にパトロール車! CB400シリーズはなんでもこなす

CB400シリーズの懐の深さを示しているのが、様々なジャンルでの活躍。CB400は多くのライダーを育ててきた教習車として長年活躍してきたし、近年では首都高速のパトロールバイクとしてボルドールが採用されている。扱いやすく、誰が乗ってもしっかりしたパフォーマンスを発揮できるCB400だからこその派生と言えよう。

画像: ▲山手トンネルで非常時に出動するCB400SBは、ハンドル位置などが市販車と異なる。

▲山手トンネルで非常時に出動するCB400SBは、ハンドル位置などが市販車と異なる。

画像: ▲CB400SFの教習車は2017年に排ガス規制対応。ちなみにお値段は90万2880円〜。

▲CB400SFの教習車は2017年に排ガス規制対応。ちなみにお値段は90万2880円〜。

まとめ:オートバイ編集部

「CB400SF/SB」関連のおすすめ記事

This article is a sponsored article by
''.