GSX1100Sカタナをどこまで速くできるか。この命題に長年真摯に挑んできたのが“なにわの刀鍛治”ことカスタムファクトリー刀鍛治の石井光久さんだ。
※本企画はHeritage&Legends 2022年2月号に掲載された記事を再編集したものです。

〝なにわの刀鍛治〟の実力はTOT油冷カタナでも披露

石井さんはヨシムラGS1000Rに惚れ込んで以来、好きなカタナのチューニングを長年手がけてきた。いつかカタナで速いレーサーをという思いで、TOTではハーキュリーズクラスに、油冷エンジンを搭載した#34カタナを行方知基選手のライドで’14年から走らせてきた。

ダウンチューブとバックボーンの一部を1100カタナベースとし、現代GSX-R1000の17インチディメンションを落とし込んでスチールで作製したフレームを用意。エンジンは油冷GSX-RをベースにJEピストンで1277㏄化ほか、ドラッグチューンのノウハウも織り込んで極限と言える170㎰超を発揮。車体側も現代ミドルクラスやリッターSS並みの190㎏弱で仕上がる。

画像1: 〝なにわの刀鍛治〟の実力はTOT油冷カタナでも披露
画像: ▲カスタムファクトリー刀鍛治の石井光久さんは、空冷カタナと油冷モデルを中心に多彩な活動を展開。'20年5月1日に現所在地に移転。広くなったファクトリーでは写真のように車体まわりからエンジン、セッティングと、幅広くカタナへの対応が任せられる。カラー類の小物製作からコンプリートカスタムまで、相談と依頼を。

▲カスタムファクトリー刀鍛治の石井光久さんは、空冷カタナと油冷モデルを中心に多彩な活動を展開。'20年5月1日に現所在地に移転。広くなったファクトリーでは写真のように車体まわりからエンジン、セッティングと、幅広くカタナへの対応が任せられる。カラー類の小物製作からコンプリートカスタムまで、相談と依頼を。

そうしてカワサキ車全盛のTOTの中で車両は徐々に熟成され、’18年SATSUKI STAGEでは5位入賞。’19年にはSATSUKI STAGE/KAGURADUKI STAGE(上写真)とも3位入賞(’20年は参戦せず)と、上位に安定して入賞するようになった。

そんな石井さんのカタナへのノウハウ=エンジンO/Hや加工、セッティング。フレームの修正や補強、もちろん修理に整備にカスタムといった部分は、ストリートにもフィードバックされる。オリジナルパーツも含めてカタナで頼みたいことがあれば、ぜひ相談してほしい。

画像2: 〝なにわの刀鍛治〟の実力はTOT油冷カタナでも披露
画像3: 〝なにわの刀鍛治〟の実力はTOT油冷カタナでも披露

刀鍛治#34カタナの姿(’20年9月6日開催のカタナマミレにて)。GSX-R1000のディメンションを落とし込んだフレームや前MAGTAN/後ろEXACTのホイール、170ps発揮の油冷エンジン等の仕様は上写真時同様に健在だ。

空冷カタナ用スリッパークラッチやクロスミッションも用意

画像1: 空冷カタナ用スリッパークラッチやクロスミッションも用意
画像2: 空冷カタナ用スリッパークラッチやクロスミッションも用意

刀鍛治監修によるオリジナルパーツも用意。上はオーバーホール時の作業性にも配慮したレース仕様の「GSX1100S用5速クロスミッション」。下は「GSX1100Sカタナ用スリッパークラッチキット+油圧クラッチキット」。

カタナの中古車両販売からカスタムまで

画像1: カタナの中古車両販売からカスタムまで
画像2: カタナの中古車両販売からカスタムまで

刀鍛治では中古車両の販売も行い(詳細は同店HPを参照)、カスタムにも応じる。写真はその一例で、上はカタナレーサーのディメンションをストリートに落とし込んでピボット等を作り直し、油冷エンジンを積んだ17インチ車。下はカタナらしさを残して軽くしつつ制動力等も高めた前後18インチ仕様だ。

取材協力:カスタムファクトリー 刀鍛治

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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