意外に追加がある仕様変更も楽しみのひとつにする

走りを思い切り楽しみたいことと、見本車両に準じた仕様でという依頼から製作に着手。途中でオーダーが追加され、ブルー×ソリッドブラックの火の玉カラーも含め、より個性的に仕上がったというZ1。サンクチュアリーのコンプリートカスタム、RCMによる1台で、シリアルナンバーは488だ。

ところでRCMのようなコンプリート車をオーダーする場合、最初に大筋が明確に決まっていて、それに沿って作業を行うと思えるが、実際はどうなのだろう。サンクチュアリー・中村さんに聞いてみた。

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「最初にオーナーさんとお話をして、見積もりを出してスタートするのですが、完成=ゴールまでにけっこう仕様が変わるということは多いです。

RCMの場合、基本としている作り=フレームやエンジンメニューに対しては一定の水準がありますから、そこをクリアするのは当然。その上で、オーダーメイドですから仕様を変えていいんです。作業が済んでしまって後戻りできないような部分は難しいですが、それ以外で何とか出来る部分はかなりやっていますよ」

基本的に3〜4カ月(‘22年前半時には半年とアナウンス)を公表している製作期間のうち、初めの1〜2カ月はフレームは測定/加工/補強/パウダーコート仕上げに充てられる。エンジンも同様に、いわば基礎工事的な作業を進行させているから、その先の作業での変更には無理はないという。

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「最初の仕様からあまり動かないのは外装ペイントやマフラー、ホイールやフロントフォークあたりの大物。そこはイメージされやすいんですね。細かい部分、スイングアームの仕様やブレーキ系パーツなどはかなり変わりますけど、それは作業が進むうちに、オーナーさんも私たちと一緒に作り込んでいる形で想像を膨らませて、理想形を細部まで詰めた結果。作る側も、ある意味で“そうきたか”とそんな変更を楽しませてもらってます」とも中村さん。

コストも見積もりからの差額で済むし、不可逆な作業以外は大丈夫とのこと。オーダーメイドならではの楽しみは、作業中=作る過程にも見つけられるというわけだ。

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メーターはノーマルで、マスターシリンダー/ラインは左右ともブレンボRCS+アレーグリ・ショルトシステム。ハンドルバーはハリケーン製を使う。

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外装は都会的な印象を作りたいと、輸入4輪用のモーリシャスブルー×ソリッドブラックで火の玉パターンをアレンジして奥進がペイントした。

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シートはデイトナRCMコンセプトシートで、RCMに共通した乗り心地の良さを作る。テールカウルにも火の玉パターンのラインが入る。

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エンジンはピスタル鍛造ピストンで1015cc化しクランクは芯出し、PAMS ESTライナー/同クラッチハウジング/同HFバルブ等やオリジナルEVOシステム6速クロスミッション等も組まれ、好レスポンスを獲得。マフラーはナイトロレーシング・ウエルドクラフトチタン3D EXだ。

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キャブレターはTMR-MJNφ38mmのデュアルスタックファンネル仕様でファンネルとトップキャップ、ドレンボルトをブルーに仕上げた。

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フロントフォークはノーブレスト・オーリンズE×MパッケージによるオーリンズRWU(φ43mm)となり、ステアリングステムは17インチ適合のスカルプチャーφ43 SPステムキットTYPE-1。フロントブレーキはブレンボGP4 RXキャリパー+サンスター・ワークスエキスパンドディスクの組み合わせ。

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リヤブレーキはブレンボCNC2ピストンキャリパー+サンスター・ワークスエキスパンドディスク。車体色に合わせてブラックの中にブルーの差し色パーツが入る。メガホンと円筒を組み合わせたサイレンサーはナイトロレーシングのコニカルチタンサイレンサーV-Ⅲだ。

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スカルプチャーR.C.M専用ワイドスイングアーム(ブラックコート仕様)にオーリンズ・ブラックラインショックをセット。前後ホイールはO・Zレーシング製アルミ鍛造のGASS RS-Aで3.50-17/6.00-17サイズ。フレームも同店ST-2補強やチェーンラインオフセット等の加工がなされる。

取材協力:ACサンクチュアリー(SANCTUARY本店)

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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