日本が誇る二輪車メーカー4社は世界各地で高い評価を得ている。そして日本市場では正規販売されていない機種が海外では数多く展開されてもいる。この連載では、そんな知る人ぞ知るモデルをフィーチャー。今回は日本でもなじみのある125ccスクーター「スウィッシュ」にまつわるお話。
文:小松信夫

日本では販売されなかったカラーが存在、2022年モデルの新色も登場

画像: スズキ スウィッシュ(日本仕様)

スズキ スウィッシュ(日本仕様)

スズキに最近まで「スウィッシュ」という125ccスクーターがありました。前後10インチの小径ホイールのコンパクトボディに、力強い加速と優れた燃費性能を両立した空冷125cc単気筒のSEPエンジンを組み合わせて、 俊敏で軽快な走りを実現!

画像: スズキ スウィッシュ リミテッド(日本仕様)

スズキ スウィッシュ リミテッド(日本仕様)

スタイリングもスタイリッシュ、経済性も実用性も良好、トータルバランスに優れた快速スクーター。スズキ製スクーターのお約束、グリップヒーターやシートヒーター、ハンドガードなどを標準装備した「リミテッドエディション」も用意されてたりしましたが、なぜか惜しくも生産が終了…国内向けはね。

画像: スズキ スウィッシュ(台湾仕様)

スズキ スウィッシュ(台湾仕様)

「スウィッシュ」は台湾で生産されてたんですが、その台湾では今も「スウィッシュ」が現行モデルとして健在なんですねぇ。それがコレです。これは2020年モデルだけど今も販売されてるみたい。

国内向けモデルは単色のやや落ち着いた雰囲気のボディカラーでしたが、台湾ではこのカラーに限らずスポーティなグラフィックが中心。国内向けでは質実なリアキャリアが付いてたのが、台湾向けではリアスポイラーになってるのも、スポーティさを強調しておりますねぇ。

画像: スズキ スウィッシュ(台湾仕様・黑金)

スズキ スウィッシュ(台湾仕様・黑金)

そんな「スウィッシュ」、この春に登場した2022年モデルのニューカラーがコレです。どっかで見たことあるような気がしませんか? ええ、それは正しい感覚です。

そう、これは昨年復活して注目を集めたスズキの最新アルティメットスポーツ、「ハヤブサ」カラー。最新の注目モデルのイメージを借りちゃおう、という作戦のようで。公式リリースにも「ハヤブサの個性的なデザインボキャブラリーを継承し、2022年モデルはハヤブサと同じ配色を採用」(意訳)と謳われてますから。

画像: スズキ ハヤブサ(グラススパークルブラック/キャンディバーントゴールド)

スズキ ハヤブサ(グラススパークルブラック/キャンディバーントゴールド)

はい、元ネタです。「ハヤブサ」のこのカラーを日本では「グラススパークルブラック/キャンディバーントゴールド」と呼んでますが、台湾ではシンプルに「黑金」と呼称しとります。「スウィッシュ」もヘッドライトの下の両脇をゴールドにすれば、もっとらしくなるのに…なんてチラッと思ったりはしますが、きちんと「ハヤブサ」感が表現されてますな。漢字の「隼」グラフィック入れちゃえばいいのに、とも思うけどそれは無理かぁ。

画像: スズキ スウィッシュ(台湾仕様・銀紅)

スズキ スウィッシュ(台湾仕様・銀紅)

「黑金」だけじゃなくて、「銀紅」もラインナップされてます。まあ分からないではない。

画像: スズキ ハヤブサ(マットソードシルバーメタリック/キャンディダーリングレッド)

スズキ ハヤブサ(マットソードシルバーメタリック/キャンディダーリングレッド)

で、オリジナルがコレです。ヘッドライトの下の両脇を…はもういいですね。日本でのカラー名は「マットソードシルバーメタリック/キャンディダーリングレッド」です。

画像: スズキ スウィッシュ(台湾仕様・藍銀)

スズキ スウィッシュ(台湾仕様・藍銀)

2022年モデルのハヤブサカラーな「スウィッシュ」にはもう1色、この「藍銀」というのがあるんですけどね。こんなカラー、現行の「ハヤブサ」にあったっけ? なんか2代目ハヤブサにはあったような気もするけど。

画像: スズキ ハヤブサ(ブリリアントホワイト/マットステラブルーメタリック)

スズキ ハヤブサ(ブリリアントホワイト/マットステラブルーメタリック)

現行の「ハヤブサ」は台湾でも売ってて、残った1色はこれ。日本で言う「ブリリアントホワイト/マットステラブルーメタリック」。コレなのかとも思ったけど、台湾ではこれを「白藍」って呼んでるんで違うのですよ。うーん謎が残る。

画像: 日本では販売されなかったカラーが存在、2022年モデルの新色も登場

実は「藍銀」に関しては「スウィッシュ」が先行してて、これから「ハヤブサ」で新色として出るとか? そんなワケないよなぁ。単純に「藍銀」だけが「ハヤブサ」とは無関係だったりして。

文:小松信夫

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