コスプレ・カスタムを標榜し、これまでゼファー・シリーズ向けZ外装やCB1100向けCB1100R外装のtypeR、近くはZ900RS向けZ外装と、スマッシュヒットを打ち続けるドレミコレクションから、CB400SF全世代対応のCBX外装『CB400 TYPE-X』が2022年の東京モーターサイクルショーで電撃デビュー。合わせて展示された最新仕様のZ900RS用『Ninja style』、『Lawson style』とともに全貌を紹介しよう。
※本企画はHeritage&Legends 2022年5月号に掲載された記事を再編集したものです。

ミドル4気筒の火を消すなドレミの名車スタイル発進

はじめに紹介するのは、歴代CB400SFに装着可能というCBX400F風外装をまとった、その名もCB400タイプX。編集部も実車を確認したが、それと知らなければ「綺麗なCBX」と、見過ごされてしまいそう。ドレミコレクション・武 浩代表も、展示する東京モーターサイクルショー会場で「それと気づかれないかもしれない」と、当初は不安を口にしたほどの完成度なのだ。

画像: ミドル4気筒の火を消すなドレミの名車スタイル発進

製作経緯を聞こう。

「ゼファー用の外装、中でも400用のZ2スタイルやFXスタイルの外装が大ヒットして、“次”のターゲットとしてCB400SFはずっと視界に入っていたんです。ただ、型式ごとの細かな変更が多すぎて、『本当にできるか』と躊躇していたんですが、昨年のCBX400F誕生40周年を機会と捉え、2020年から開発を始めたんです。残念ながら昨年の東京MCショーはコロナ禍で中止となりましたが、以降も開発を進め、市販仕様に近い完成度のものを、今回、ご覧いただけるようになりました」

注目のタンクは錆びにくい両面亜鉛めっき鋼板製。アタッチメントとカバー(蓋)の組み合わせで、CB400SF全年式に対応する。以外の外装品はFRP製。タンクも含め、国内生産される。そしてこれらは価格未定ながら、夏前のリリースがメド。CBXのアイコン、Xラインを描く集合マフラーは現状、ショー向けの試作品だ。

「まだ、手を入れられる部分は十分に残していますから(笑)、この外装キットを使って、あとはマフラーを選んだり、フィン付きサイドカバーにしたり、ご自身の好みの1台を仕上げていただければ」 なお、NC39のHYPER VTEC SPECIII以降、現行NC42まではグラブバーステー干渉の都合で、上写真左のフィン付きテールカウルのみの装着が可能だ。

「CBXの純正テール形状を楽しむなら、SPECIIまでのNC39を用意いただければ。中古車価格もこなれていますから、ウチの外装キットを含めトータル100万円ほどで、CBXスタイルが楽しめる。お勧めです」(武さん)

気軽に1980年代名車の雰囲気をまとう。4気筒400の大看板に、新たな楽しみ方が加わった。

DOREMI CB400 TYPE-X

画像1: DOREMI CB400 TYPE-X
画像2: DOREMI CB400 TYPE-X
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画像4: DOREMI CB400 TYPE-X
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「400㏄ 4気筒は僕らが若い時分に憧れたモデル。タイプXの発表にはCBX400Fの発売記念はもちろん、これが話題となってディスコンが噂されるCB400SFに生き残ってほしい、400cc4気筒の灯を消さないでほしい気持ちも込めています」(武さん)。

CB400 TYPE-X発売でSFの中古車販売にも力が湧くだろうし、正規ディーラー外のバイクショップにも外装交換や車体修理の恩恵は広がるはず。少なくともゼファー向けZ外装の発売時はそうだった。取材時点ではまだショー発表前だったが、すでに噂を聞きつけた50歳台前後のライダーからの問い合わせも多数とか。その期待の高さの証拠だ。

Z900RS向け新外装キットもスタンバイOK

一方、Z900RS向けの“Ninjaスタイル”、“LAWSONスタイル”の各外装キットも、市販型が完成。5月の発売に向けて、最後の調整が進められているという。

「双方ともに、この完成形を発表する前、価格など決まる前(価格はまだ正式アナウンスされていない)から、予約をいただく嬉しい状況です。ただし、今は生産設備の都合で両スタイルとも、月産2台ずつが精一杯なんです。どうしても早く付けたいとお思いなら、とりあえず予約だけでも入れておいていただく方がいいかも」(武さん)と、嬉しい悲鳴を上げる状況になっている。

特にNinjaスタイルのZ900RSへのフィット感は完璧と言える域。LAWSONスタイルの方も、前作の試作車からタンクをよりロング化して、「以前の試作車はGPやZRXっぽかったけど、これでローソン感は増したでしょ」(同)と。

壊れず現代風乗り味のZ900RSを1980年代名車のスタイルで楽しむ。これぞコスプレ・カスタム、面目躍如の感だ。

DOREMI Z900RS Ninja style

画像1: DOREMI Z900RS Ninja style
画像2: DOREMI Z900RS Ninja style
画像3: DOREMI Z900RS Ninja style
画像4: DOREMI Z900RS Ninja style
画像5: DOREMI Z900RS Ninja style

「ニンジャには憧れるけれど、古いバイクだから維持が大変そう」。そんな理由でGPZ900Rの入手を躊躇する向きには、このZ900RS Ninjaスタイルは絶好のカスタムといえるだろう。なにせ、ニンジャを今の技術で作り続けていたなら……を地でいくフォルムに仕上がっているのだから。

タンクまわりは鉄製インナータンクにFRPカバーを組み合わせる。以外外装もFRP製。ドレミでは右のLAWSONスタイルとともに、その発売を5月と定めている。

DOREMI Z900RS LAWSON style

画像1: DOREMI Z900RS LAWSON style
画像2: DOREMI Z900RS LAWSON style
画像3: DOREMI Z900RS LAWSON style

Z900RS LAWSONスタイルは前回試作車からタンクの前後長を伸ばし、シート位置を後に下げることで、より1980年代車フォルムを再現。ローソン感が格段に増した(左の後方からの写真でその雰囲気は伝わるだろう)。

このデモ車は雰囲気重視で前後にモーリス・マグ18インチを履いた結果、足付きが悪くなり車高調整でシート位置を下げているが、「Z900RSノーマルの17インチホイールと組み合わせると、車高は下がりロング感も出て格好いいですよ」と、武さん。

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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