空冷Zという車両の魅力を大きく高めるGT-M

火の玉パターンのカラーリングや少し高い位置にあるヘッドライト、すっと伸びたテールカウル……。誰が見てもカワサキZ1と分かる姿をキープしながら、φ43mmインナーチューブと大径化したフロントフォークやリザーバータンク付きリヤショックにしっかりした角型のスイングアームを備える。

前後のカーボンフェンダー、鍛造ホイールやラジアルマウントのフロントキャリパー、加えて言うならマスターシリンダーも備えつつ、どこにも突出した感じやバランスが変なところはない。さらに「鍛造ピストンで1200cc化していてカムも換えてあります。クロスミッション(5速)も組んでいます」(ブルドック・和久井さん)というスープアップも行われているエンジンが積まれていると聞けば、びっくりするほどにまとまりがいいことが分かる。

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この車両はブルドックのコンプリートカスタム、GT-Mの1台。こうした見た時の印象となる各部の突出感のなさは、普通に扱いやすく、上質に走ってくれるという実用部分でもしっかりと現れてくる。押せば軽く、乗ってもしっとりと軽い。元々が50年前に作られた車両をベースにしているという背景からはなかなか想像が付かない人もいそうだが、実際にそうなのだ。

和久井さんは「フレーム加工もパーツセレクトやセッティングもいつも通りですよ」と言うのだが、そのいつも通りが各車両に反映されている点にも注目したい。19/18インチだったのを前後17インチとしてそのディメンションを適正化。その上で生産50年後、つまり今のラジアルタイヤを履いて、今の環境に臆することなく走れて、しかもそれが自然という作り込み。Zというモデルの魅力が尽きないのは、こうしたいい車両の存在があってこそ、と思わせてくれるのだ。

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“フルカスタムなのに自然なたたずまい”というGT-Mの特徴を反映するコクピット。メーターはノーマルベースにホワイトパネル化し、ヨシムラ・プログレスメーターを追加。左右マスターシリンダーはブレンボRCSでミラーはマジカルレーシングNK-1ミラー・タイプ6だ。

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まさにZ1を彷彿させる火の玉カラーで仕上げられた燃料タンクは、アルミ製のマッコイ・ブランド。軽量になる上に以後の内部サビ等の心配もない。

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シートは快適性に優れ操作性も高めてくれるマッコイ・スプリーム。シート下にはETC車載器も備え、見えない部分もきれいな仕上がりと分かるだろう。

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[純正値:903→]1200ccへのスープアップはピスタルレーシング製鍛造ピストンで行い、ミッションはオリジナルの5速クロスを組んで作動性も安心感も大幅に向上。アウトボード&オフセットスプロケットにより適正チェーンラインも確保し、ミッションへの負担も減らしている。

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キャブレターはFCRφ35mmをショートファンネル仕様でセット。種類や口径等の選択自由度も高く、完成後にも同店できっちりセットアップされるもの。

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フロントフォークはφ43mmのナイトロン製、ブレーキはブレンボGP4-RSキャリパー+サンスターディスク/マッコイフローティングピンを組み合わせる。

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リヤブレーキはブレンボCNC2ピストンキャリパー+サンスターディスク。マフラーはフルチタンのWin Mccoyフルエキゾーストだ。

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リヤショックはナイトロン・ステルスツインで、スイングアームは7N01アルミ5角目の字断面押し出し材によるマッコイ製。ホイールはアルミ鍛造で、このようにZにも良く合うデザインのラヴォランテ・レジェンダの[純正値:1.85-19/2.15-18→]3.50-17/6.00-17サイズを履いている。

取材協力:ブルドック

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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