米カリフォルニア州ロサンゼルスにあるピーターセン自動車博物館は、2019年に世界初となる電動バイクの企画展を開催し、当時大いに話題を集めました。そして2022年4月14日から、「エレクトリック・レボリューショナリーズ=電気の革命家」と題されたこの企画展が行われています!
文:宮﨑健太郎(ロレンス編集部)
※この記事は「ロレンス」で2022年4月13日に公開されたものを一部編集し転載しています。

2019年の企画展から内容がパワーアップ!?

クルマ・バイク好きでロサンゼルスに訪れたことがある人の多くは、一度はピーターセン自動車博物館を訪問したことがあるのではないでしょうか? 1994年に人気自動車雑誌「ホットロッドマガジン」を出版する会社オーナーが設立した同博物館は、アメリカの自動車文化やユニークな企画展を、凝った展示方法で紹介することで世界中の愛好家に知られています。

「エレクトリック・レボリューショナリーズ」は2019年、ピーターセン自動車博物館で初めて電動バイクのみを対象に絞って行われた企画展でした。そのキュレーションを担当したのは、人気ブログ「ザ・ビンテージェント」のポール・ドルレアンで、氏が厳選した21台の電動バイクが展示されました。

画像1: www.petersen.org
www.petersen.org

COVID-19パンデミック混乱期をはさみ、2022年4月14日からは再び「エレクトリック・レボリューショナリーズ」が、ポール・ドルレアンのキュレーションで展示されることになりました。副題としてつけられたのは「最先端のデザイナーたち」で、その間の2EV業界・文化の進化・深化を反映し、2019年版よりもその内容はパワーアップしており、25台以上の電動バイクが陳列されることになるそうです。

▲キラジュール(2010年)は、エヴァ・ハカンソンを女性史上最速のサイドカー・ストリームライナー乗りにした電動3輪車。2014年に彼女は、双方向平均速度240.726mph≒387.4km/hを記録。エヴァと彼の夫のビルによって、限られた予算で製作された"バックヤード・レコードブレーカー"です。ちなみに彼女たちは現在、400mphを目標にする新型車、グリーンエンヴィーでの活動をしています。

▲カーチス・モーターズの「ザ・ワン」は、数百万ドルの"ハイパー・カー"にインスパイヤされて製作された、エキゾチックな電動バイクです。斬新な前後サスペンションのレイアウト、フィン付き液冷バッテリーケース、そして多用されたビレットパーツから構成されており、全体のスタイリングはアールヌーボー調なレトロフューチャー感をたたえるものに仕上がっています。

### このユニークな企画展は2023年2月23日まで、開催される予定です!

なおこの企画展は、2016年に2輪車芸術の保存など目的として設立された非営利団体「モーター/サイクルアーツ財団」の設立者でもある実業家のサーシャ・チェレフコフ、キュレーターを務めたモーター/サイクルアーツ財団共同設立者のポール・ドルレアン、そして2EVメーカーであるライブワイヤーとデーモン・モーターサイクルズの協力で行われています。

▲モト・アンダン(2011年)は、ハーマンミラーの作品などで著名な工業デザイナーであるジョーイ・ルイターが創造した電動バイクです。幾何学的なフォルムに、可変サイズ投影システムであるモバイル・マジック・ミラーを組み合わせることで、他のなにものにも似ていない唯一無二の存在感を醸し出すことに成功しています。

画像: ▲ミニマリズムを極めたデザインが印象的な「RONTU」は、ウォルト・シーグルの作品。カーボンファイバーおよびアルミニウム合金製のボディワークにより、車重はわずか100ポンド≒45.4kgという軽さです! www.petersen.org

▲ミニマリズムを極めたデザインが印象的な「RONTU」は、ウォルト・シーグルの作品。カーボンファイバーおよびアルミニウム合金製のボディワークにより、車重はわずか100ポンド≒45.4kgという軽さです!

www.petersen.org
画像: ▲ヒューゴ・エクルス作の「XPゼロ」は、ゼロ・モーターサイクルズの電動ネイキッドのフラッグシップモデル、SR/Fをベースに製作された未来派カフェレーサーです。カスタムのコンペで、数々の受賞を誇る1台です。 www.petersen.org

▲ヒューゴ・エクルス作の「XPゼロ」は、ゼロ・モーターサイクルズの電動ネイキッドのフラッグシップモデル、SR/Fをベースに製作された未来派カフェレーサーです。カスタムのコンペで、数々の受賞を誇る1台です。

www.petersen.org

この企画展は、ピーターセン自動車博物館のリチャード・バーナー・ファミリー・ギャラリーにて、2023年2月23日まで開催されている予定です。パンデミックが終息しない限り、なかなか気軽にロサンゼルスまでフライト・・・というワケにはいかないですけど、会期中にロサンゼルスを訪れる機会がある人は、ぜひ同博物館に足を運んで「2EVの今」を鑑賞してみてください!

文:宮﨑健太郎(ロレンス編集部)

This article is a sponsored article by
''.