文:オートバイ編集部/写真:南 孝幸
ヤマハ「E01」の特徴

YAMAHA E01
シート高:755mm
車両重量:158kg
オーナー気分で3カ月楽しめる実証実験車
E01は、近い将来に向けて電動スクーターの市場開拓に向けた実証実験のために開発されたモデル。原付二種相当の電動スクーターとして、力強く上質な自社製モーターと、航続距離約104kmを実現するバッテリーを専用フレームに搭載。トラクションコントロール、エンジンブレーキの感覚を再現した回生ブレーキ、選択式走行モード、時速1km/hで後進するリバース機能も備え、使い勝手の良さも追求。これに「人機官能EVデザイン」に基づく機能美あふれるスタイリングを組み合わせ、優れた走行性能と実用性を備える。
日本でのE01を用いた実証実験は2022年7月から3カ月間実施される。5月9日から申込受付を開始予定だ。応募資格は満20歳以上で、小型限定(AT限定含む)以上の二輪免許とクレジットカードを所持していて、利用開始後のアンケートへの回答ができること、となっている。リース料は月2万円。
ヤマハ「E01」各部装備・ディテール解説

バッテリーとモーター搭載エリアを一直線に配置し、EVパワートレインの「機能」を視覚化したデザイン。

バッテリーを包み込むフレームでマスの集中化を実現。スポーツバイク同様のCFアルミダイキャスト製リアアームが採用されている。

二輪車専用に開発された高回転型空冷永久磁石埋込型同期モーター。ヤマハ独自の加工技術や「平角太巻き線技術」によって高効率化した。

前後ホイール径は13インチで、フロントフォークは正立タイプ。ブレーキは前後シングルディスク、もちろんABSも装備している。

EVならではの騒音の小ささに加えて、ベルトドライブや低騒音タイヤを採用することで、極めて静かな走りが可能になった。

LEDヘッドライトをフロントノーズ下面に配置するデザインはYZF-R1風。ノーズの上面に見えるのはライン状のLEDポジションランプ。
フロントマスクの六角形のふたの下には充電コネクタが。急速充電器、普通充電器、ポータブル充電器を用途に合わせて使用できる。

反転液晶パネルを用いた縦型メーターは多彩な情報を表示可能。走行モードはエコ、スタンダード、パワーの3つ。

フロントトランクをインナーパネル左右に設置。右側には12Vの電源ジャックを装備。中央はスマートキーを採用したメインスイッチだ。

ヤマハのスクーターに関する豊富なノウハウを活かしたシートは、ポジション自由度の高さ、タンデムも含めた快適性を重視したデザイン。

E01のシート下収納スペースは容量23L。収納されているのはポータブル充電器。14時間で残量ゼロから100%充電が可能だ。

シャープな雰囲気のテールにスマートに埋め込まれたテールランプなど、ヘッドライト以外の灯火類は全てLEDに統一されている。
【公式動画】YAMAHA ELECTRIC BIKE E01開発者インタビュー
www.youtube.comヤマハ「E01」主なスペック
全長×全幅×全高 | 1930×740×1230mm |
ホイールベース | 1380mm |
最低地上高 | 140mm |
シート高 | 755mm |
車両重量 | 158kg |
原動機形式 | 交流同期電動機 |
バッテリー種類 | リチウムイオン電池 |
バッテリー電圧 | 87.6V |
バッテリー容量 | 56.3Ah |
定格出力 | 0.98kW |
最高出力 | 11PS/5000rpm |
最大トルク | 3.1㎏-m/1950rpm |
満充電時間 | 約5時間/約14時間(ポータブル充電器) |
キャスター角 | 26゜30′ |
トレール量 | 90mm |
タイヤサイズ(前・後) | 110/70-13・130/70-13 |
ブレーキ形式(前・後) | ディスク・ディスク |
文:オートバイ編集部/写真:南 孝幸