ツーリング用品のなかでもバッグ製品はいまとくに盛り上がりを見せているジャンルです。新規で本格参入するメーカーも続々現れ、市場にはありとあらゆるバイク用バッグが出回っています。新型車から荷掛フックがなくなり出し、専用品でないと積載が難しくなってきたことも要因のひとつかもしれませんね。東京モーターサイクルショー2022では、最新の積載システムや面白いアイデア、魅力的なデザインを持つ品々を発見することができました。各社の新作で「これは!」と思ったものを紹介します。
文・写真:西野鉄兵

デイトナ|ヘンリービギンズ「シートバッグPROⅡ」シリーズ

スーパースポーツにも大型シートバッグが簡単に積めるようになる!?

あらゆるバイク用品を取り扱うデイトナは2022年に創業50周年を迎えました。東京モーターサイクルショー2022では、大きなブースを構え、自慢の新製品をいかんなくアピールしていましたよ。

多種多様な製品群のなかでも、とくに近年はツーリング用品に力を注いでいる印象があります。バイク×キャンプの旅をサポートするアイテムも拡充し、いまや一大キャンプツーリング用品メーカーとしての顔も持つようになりました。

画像: デイトナ|ヘンリービギンズ「シートバッグPROⅡ」シリーズ

さて、そんなデイトナのバッグ用品は「ヘンリービギンズ」ブランドで展開されています。ここ数年は毎年のように画期的な新型シートバッグシリーズを誕生させている同ブランド、東京モーターサイクルショーの場でさらなる新作を披露しました。

画像: デイトナ|ヘンリービギンズ「シートバッグPROⅡ」シリーズ 4サイズ展開・2022年5月中旬発売 DH-757(容量:20~26L)税込価格:19,800円 DH-758(容量:37~44L)税込価格:25,300円 DH-759(容量:42~56L)税込価格:26,400円 DH-760(容量:55~70L)税込価格:29,700円

デイトナ|ヘンリービギンズ「シートバッグPROⅡ」シリーズ

4サイズ展開・2022年5月中旬発売
DH-757(容量:20~26L)税込価格:19,800円
DH-758(容量:37~44L)税込価格:25,300円
DH-759(容量:42~56L)税込価格:26,400円
DH-760(容量:55~70L)税込価格:29,700円

シートバッグの新たな決定版を目指し開発された「シートバッグPRO」シリーズは、つくりのよさ・使いやすさ・デザイン性のすべてを追求した傑作といって間違いないでしょう。

それからわずか数年で、早くも進化版「2」を発表したのです。

基本コンセプトは従来モデルを踏襲しています。最大の特徴は、積載システムの改変。これまでオーソドックスな4点支持ベルトを採用してきましたが、荷掛フックの少ないスポーツモデルのバイクにも積めるようヘンリービギンズ独自の「イージーリングベルト」を大型バッグで初採用。

シート下に取り付けベルトを配備しバックルを留めるだけで装着できる簡単かつスマートな機構です。

画像: webmagazine.daytona.co.jp
webmagazine.daytona.co.jp

小型のシートバッグでは流行の取り付け方法ですが、大型バッグで採用している大手メーカーは私が知る限りありません。大型バッグの場合、重量もかなりのものとなります。確実な固定力を保証できないため、伝統的な4点支持ベルトが選ばれてきました。

先陣を切って踏み込んだデイトナには当然勝算があるのでしょう。試しにディスプレイされていたバッグを揺らしてみましたが、がっちりと固定されていました。「イージーリングベルト」で安定した固定ができるよう、バッグ本体も専用設計されているとのことです。

画像: ▲展示されていたバッグは補助ベルトが備わっていました。この積載方法ならまず走行中に落下などありえません。参考になるテクニックです。

▲展示されていたバッグは補助ベルトが備わっていました。この積載方法ならまず走行中に落下などありえません。参考になるテクニックです。

「シートバッグPROⅡシリーズ」の発売予定時期は2022年5月中旬。いままではリアキャリアなどを装着しなければ大型バッグが積めず、キャンプツーリングやロングツーリングを諦めていた方にも光が差しそう!

この画期的な新たな固定システムについては、今後あらためてテスト&レポートをお届けしたいと思います。どんな秘密が隠されているのかとても気になりました。

画像: ▲この記事のトップ写真のバッグもヘンリービギンズのアイテム。サドルバッグはいずれも参考出品。多くのお客さんが注目していました。製品化が待ち遠しい!

▲この記事のトップ写真のバッグもヘンリービギンズのアイテム。サドルバッグはいずれも参考出品。多くのお客さんが注目していました。製品化が待ち遠しい!

タナックス|モトフィズ「ユーロシートバッグ2」

装着時のスタイルをスマートに見せる新たな工夫

ツーリング用のバッグといえば、タナックス。ベテランライダーにはとくに馴染みのあるメーカーでしょう。質実剛健で価格も良心的なシートバッグ・サイドバッグ・タンクバッグをさまざま展開しています。近年はSNSも活用し、タナックスユーザー=通称「タナ友」の輪を広げ、若いライダーにも熱烈なファンが増えています。

そんなタナックスは大阪&東京モーターサイクルショー2022に出展し、新作シートバッグをお披露目しました。「ユーロシートバッグ2」もそのひとつです。

画像: タナックス|モトフィズ「ユーロシートバッグ2」 発売日:2022年4月21日 税込価格:13,200円 容量:14L ポリエステル生地とターポリン生地の2タイプあり(同額)

タナックス|モトフィズ「ユーロシートバッグ2」

発売日:2022年4月21日
税込価格:13,200円
容量:14L
ポリエステル生地とターポリン生地の2タイプあり(同額)

従来型の「ユーロシートバッグ」は、スマートなシルエットが好評で、スーパースポーツやネイキッド、トラディショナル系などさまざまな車種に似合うことからロングセラーモデルとなりました。その進化版が今回発表された「2」になります。

形状は従来モデルを踏襲。ただし内部には芯材がインサートされ、中身の有無にかかわらず、いつも同じシルエットのままよりしっかりと自立が可能に。

また、生地ちがいで2種類のバリエーションを用意。1680Dポリエステルとターポリンでお好みの方を選べます。

最大の変更点は、取付ベルトのバックルを隠す新たな機構です。シートバッグはサイドの部分にバックルが見えるのが当たり前なのですが、カバーを設けることでよりスマートな見た目を実現。盗難抑止効果も期待できそう。

バイクから取り外した際もスマートな状態で持ち運べますね。さらにリュックとして使えるようになるストラップもオプションとして用意されています。

容量は14Lなので主に日帰りツーリング向け。ただ私は従来モデルひとつでたびたび1泊ツーリングに出かけていました。ひとつ持っていると何かと役立つサイズ・仕様のシートバッグだと思います。

This article is a sponsored article by
''.