1985年にイタリアでアスカニオ・ロドリゴ氏が立ち上げた工房からスタートした、オートバイメーカーのヴァイルス。その最新モデルである「988エイリアン」が、2022年3月25日から開催される東京モーターサイクルショーのモトコルセ・ブースで公開されることが分かった。車両価格は税込2288万円。どういったモデルなのか紹介しよう。

ヴァイルス「988エイリアン」の特徴

画像: Vyrus 988 Alyen 総排気量:1285cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブL型2気筒 シート高:800mm 車両重量:165kg(乾燥) 税込価格:2288万円

Vyrus 988 Alyen

総排気量:1285cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブL型2気筒
シート高:800mm
車両重量:165kg(乾燥)

税込価格:2288万円

単にオートバイを生産するのではなく、アスカニオ・ロドリゴ氏の独自の哲学とオートバイへの強い愛情に裏打ちされた独自の二輪車を、少量生産してきたヴァイルス。今回公開される「988エイリアン」は、これまでの一般的なオートバイと全く異なるスタイリングが特徴だろう。これはモーターサイクルデザイナーのエイドリアン・モートン氏のイメージスケッチをベースにしているという。

画像1: ヴァイルス「988エイリアン」の特徴

もはやデザインと不可分というべきそのメカニズムは、オメガフレームに積まれたエンジンの前後にスイングアームをレイアウト、ヴァイルスが得意としてきたハブセンターステアの可能性を探った最新の回答というべき仕上がり。

エンジンはドゥカティ製Lツインの最高峰である1299ccのSuperquadroユニットが搭載されるが、モトコルセグループのドゥカティ専門ショップ「ボルゴ・パニガーレ」によって、20基のみ組み上げられたという特別仕様。もちろん排ガス規制ユーロ5にも適合している。

画像2: ヴァイルス「988エイリアン」の特徴

このようにフレーム、エンジン、サスペンション、外装などなど、ありとあらゆる部品を効率よく、機能的に、そして美しく配置した結果完成した「988エイリアン」の姿は、まるで遠い未来か、別世界から現れた生き物のようだ。

画像3: ヴァイルス「988エイリアン」の特徴

特に印象的なのはエキゾーストシステム。リアスイングアームとエンジンのリアバンクの間から立ち上がっている2本のエキゾーストパイプの後端にUDカーボンファイバー製のヒートプロテクションを備えたサイレンサーを装着。リアマッドガードとしての機能も兼ね揃える斬新なサイレンサーのデザインが、「988エイリアン」のリアビューを強烈に印象付ける。

画像4: ヴァイルス「988エイリアン」の特徴

しかし美しく斬新なデザインだけが「988エイリアン」の魅力ではない。

油圧ワイヤードステアリングシステムをはじめ、フルライドバイワイヤ電子制御スロットルなどの先進的な電子制御システム、マグネシウム合金製のフレームやスイングアーム、オーリンズ製ユニットを組み合わせたプッシュロッドサスペンション、高品質で軽量、高強度なカーボン製パーツなど、全てに最新のテクノロジーを取り入れ、最高の素材、最良の加工手法による妥協を配した造りでまとめた、あらゆる面で妥協を廃した究極のスポーツバイクだ。

まさに芸術というべき「988エイリアン」。その日本での税込価格は、これも破格というべき2288万円に設定されている。

ヴァイルス「988エイリアン」の主なスペック

ホイールベース1575mm
シート高800mm
キャスター角17° 〜25°(アジャスタブル)
トレール84mm〜112mm(アジャスタブル)
車両重量165kg(乾燥)
エンジン形式水冷4ストDOHC4バルブL型2気筒
総排気量1285cc
ボア×ストローク116×60.8mm
圧縮比12.6
最高出力205HP/10500rpm
最大トルク14.7kg・m/8750rpm
変速機形式6速リターン
燃料タンク容量11L
タイヤサイズ(前・後)120/70ZR17・200/60ZR17
ブレーキ形式(前・後)φ320mmダブルディスク・φ245mmディスク

まとめ:小松信夫

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