タイガーパターンの車体色とブラックも絶妙に対比

「エンジン内容は、排気量が1200ccでシリンダーヘッドにはオイルバイパスラインを取り回し、ミッションは当社オリジナルの5速クロスを組んでいます。今ではGT-Mでおなじみの仕様です」

ブルドック・和久井さんがこう言う、このZ1。GT-M(Genuine Tuning Machine)はブルドックによるコンプリートカスタム車で、空冷Zの場合はクランクシャフトを基準に取って、エンジン各部からフレーム/車体各部の位置までを構築。その上で内燃機加工も自社で行う(車両全体で見た場合の自社内製率も9割を超えている)など、徹底した管理と作業で作り込まれている。

画像1: タイガーパターンの車体色とブラックも絶妙に対比

1200cc仕様は定番と説明してもらったが、これは扱いやすいトルクや十分以上の耐久性も持たせ、多くのライダーが普通に乗れるレベルになっているということだ。キャブレターや排気系の選択や外観仕上げについては、製作打ち合わせ時にオーナーの乗り方や使い方、好み等をきちんとやり取りすることで、そこに合わせるように、幅広く対応してくれる。キャブレターならFCRでもTMRでも、その口径もファンネルも。ヘッドカバーの仕上げもこの車両のようにブラックの縮み塗装にしたり、レッドにしたりも可能。エンジンカバー類も同様に選んでいける。

車体カラーリングも同様で、この車両では明るめのメタリックオレンジをベースとして、タイガーパターンで仕上げている。この色もGT-Mでは比較的多く依頼されるとのことだが、このZの場合は先述のシリンダーヘッドカバーも含めて落ち着いたトーンのブラックでまとめたエンジン、車体との対比もうまく効いていると思える。

画像2: タイガーパターンの車体色とブラックも絶妙に対比

こうした、細かい部分からも自然で思わず見入ってしまうのはまさにGT-Mの定番、確かにいつも通り。その上で作り込まれている内容も、すごいのに自然。そこがどの車両にも共通している点にも、改めて注目しておきたい。

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Zらしい構成の中に現代感も合わせ持つコクピット。トップブリッジ下にマウントするハンドルはセパレートで、ブレーキ/クラッチマスターはブレンボRCS、リザーバーにはモトマスターをチョイス。ヨシムラ・プログレスメーターも備わる。肉抜きタイプのステムはMccoyのオフセット可変タイプだ。

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シートはMccoyスプリームで車両の操作感や座り心地を向上すると同時に疲労感を軽減してくれる。外装はタイガーパターンの仕立て。

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エンジンはピスタルレーシング製鍛造ピストンによって1200cc化、シリンダーヘッドにはオイルバイパスラインを増設。ミッションはブルドックオリジナルの5速クロスでエンジン各カバー、アウトボード&オフセットスプロケット、ステップキットはいずれもMccoyブランドでまとめられる。

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キャブレターはヨシムラFCR-MJNで、トップキャップをブラックの縮み塗装仕上げに。フレームも必要なディメンションで再構築されている。

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排気系はフルチタンのWin Mccoy NEOフルエキゾーストで、サイレンサーにはWin Mccoy NEOサイレンサーのショート/ブラックを装着。

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フロントフォークはオーリンズRWUで、フロントブレーキまわりにはブレンボ・ラジアルビレットキャリパー+サンスター×Mccoyφ320ディスクを組み合わせる。

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スイングアームは7N01アルミ5角目の字断面押し出し材によるMccoyでRXコート仕様。前後ホイールはマルケジーニ・アルミ鍛造のM7RSで3.50-17/6.00-17サイズ。タイヤはブリヂストンRS10で120/70・190/50サイズを履く。ドライブチェーンはRKで520サイズにコンバートした。

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リヤブレーキキャリパーもブレンボCNC(2P)でディスクはサンスター。リヤショックはオーリンズ・ブラックラインをセットする。

取材協力:ブルドック

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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