ルックスでもスピード感を演出した軽快マシン

「このヤマハTDR250は当店の村井メカニックが担当したもので、ホイールをノーマルで前18/後17インチのワイヤスポークから前後17インチのキャストにして、タイヤもチューブ/バイアスからチューブレス/ラジアル化しています。JL製のアップチャンバー装着や、スピード感のあるカラーでのオールペイントも行って、街乗りで2ストマシンらしく楽しく走れます。モタードと言うよりも、元々のTDRが出てきた’80年代後半的にはスーパーバイカーズって感じですよね」

こうクオリティーワークス・山下代表の言うTDR250。ほとんどの走りのステージが舗装路。アップライトポジションでマシンを思うように動かすには魅力的なベース車選びと手の入れ方を行ったと言える。

画像: ルックスでもスピード感を演出した軽快マシン

「TDRはCDIが専用パーツだったりしてパーツの心配もあるでしょうけど、元々のエンジンベースになったTZR250用を流用したりするなどで、対策はまだ打てます。この車両で装着したように社外の排気チャンバーもありますし、足まわりも同様にR1-Z用など、系統が近くて使えるものがあるのが助かります。

ただ、車両価格だけは他の旧車のように上がってきて、TDR250でも70~80万円(’21年秋時点)と、新車(47万9000円/’88年当時)より高いんですね。でもそれを分かった上であと20~30万円の予算を組んで、ちゃんと走らせるようにしたいという傾向も出ています。そこはいいですね」とも山下さん。予算こそ異なっているけれど、この車両はそんなしっかり走らせたいという意識を表現した1台と言えそうだ。

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ベースは'88年式でカウル内側に水温計と警告灯、ステアリング部に右オフセットして速度計、タンク前端中央にエンジン回転計を置くという計器類レイアウトはTDRのノーマルに同じ。ここではETC車載器用アンテナも追加されている。ブレース付きのハンドルバーはハーディーアルミでハンドガードも装着された。

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ノーマル同様にエンジン前下でクロスした上でアップレイアウトを採る排気系は、チェコのJL製ステンレスチャンバーのアップタイプ
だ。

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外装はスピード感あふれるストロボパターンと現行ヤマハのブルーでペイント。ダブルクレードルのフレームはTDRのノーマルだ。

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TZR250(1KT)のクランクケースリードバルブ並列2気筒をベースにした2ストロークエンジンや冷却系、キャブレター等もノーマルを使う。

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フォークブーツ付きフロントフォークやフロントシングルディスクはノーマルだが、フロントタイヤ径を18インチから17インチに変更した。

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角型スイングアームやリンク式モノクロスサスもノーマル。リヤホイールは同じヤマハのR1-Zから流用することで18/17→2.75-17/3.50-17サイズとし、前後17インチ&ワイドリム化。パウダーコート処理で維持性にも配慮する。タイヤはブリヂストンTS020でラジアル化してある。

取材協力:クオリティーワークス

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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