15年以上前に作られ今も好調を維持する

純正トリコロールカラーに赤フレーム、ゴールドカラーの前後ホイールやエンジンカバー類が美しいホンダCB1100R。製作したのがブルドックと聞いてまず興味が惹かれ、既に15年以上前に作られた車両と聞いて、また興味が湧く。撮影時はメンテナンスのために入庫していたのだが、最近作ったと言われてもそのまま納得するほどだ。

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「今でこそCBはベース車両にいいものがほとんどなく、純正パーツもメーカー欠品が多いですから、新規での車両製作は残念ながらお受けしていないんです。この車両のように、当社で作った車両は引き続きしっかりと面倒を見ますけど」

こう言うのはブルドック・和久井さん。FでもRでも、CBシリーズを取り巻く環境は時が経つに連れて難しさが増している。和久井さんは空冷Zでもそんな状況をたくさん見てきた。だからこそ、中途半端には携われないという意味もあるだろう。この車両の場合は、製作されたタイミングも良かったようだ。

「まだ素性のいいベース車もありましたし、パーツも出る頃で、それで作れました。そこは昔の良かったところ。その後純正品や車両は前述のような状況になりましたが、リプロパーツ、たとえばプライマリーチェーンだったりカムチェーンテンショナーといったものが出てくるなど増えていて、それが今回オーバーホールに活用できた。その意味ではこの車両は、製作当時と今の、両方の時代でCBを取り巻く事情のいいとこ取りができていると思います」

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いかにもカスタムという見栄えでなく、冒頭のような純正らしさを見せつつ、見る人が見れば作り込みにより興味を惹かれるという内容は、他のブルドック・コンプリートのGT-Mにもつながる。

新たに作ることは叶わないとしても、時を超えて快調を維持するには、最初にこうした高質な作りを行うこと、定期的にメンテナンスを受けること。その見本となるような1台として、覚えておきたい。

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ステアリングステムは17インチ/大径フォーク(ノーマルはRBがφ37mm、RC/RDはφ39mm)用に変更、セパレートハンドルもこの大径化に合わせて変更されている。メーターはCB1100Rノーマルで、アッパーブラケット左側にヨシムラ・デジタルマルチメーターを追加している。

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アルミタンクや前後のカウルなど外装類はCB1100R純正を純正トリコロールカラーでリペイント、フレームは10カ所を補強したという。

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エンジンは[純正値:1062→]1123cc化とともにオーバーホール的な内容で製作。点火系はDYNA2000でオイルクーラーはアールズ9インチ13段を装着。

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キャブレターはFCRφ37mm、排気系はチタン4-1のワンオフ品で、現在装着される円筒タイプのサイレンサーはMccoyチタンだ。

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フロントフォークはオーリンズφ43mmでボトムケースをCB1100R純正同様の赤に塗装した。ブレーキはAPキャリパー+サンスターディスクの組み合わせ。

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リヤキャリパーはAPでステップはヨシムラ製がベース。純正に合わせてゴールドとしたホイールはMAGTAN JB2で3.50-17/6.00-17サイズを履く。

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スイングアームはウイリー製アルミで下側スタビライザーを追加したもの。リヤショックは純正に合わせた赤スプリング仕様のナイトロンだ。

取材協力:ブルドック

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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