ヒーター(発熱ユニット)とバッテリーの進化により、電熱ウエアはポピュラーな存在になってきた。特にUSB接続ができる大容量で安価な5Vモバイルバッテリーが普及したことで、車体側12Vバッテリーとの配線が不要で乗り降りのたびに電源コードを着脱する手間もかからない製品の人気が急上昇中だ。
 
ナンカイのヒートアシストシリーズはインナー着用前提のジャケットとベスト、デニムなどのパンツの上に直接履ける新コンセプトのパンツ、専用の7.4Vバッテリーと充電器がセットになったグローブの4アイテム構成。寒さで体が冷えて動きが悪くなることを防ぎ、通勤通学はもちろん、真冬の高速道路ツーリングも快適にしてくれる。
文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海

ナンカイ|3D電熱ライディングパンツ

画像: NANKAI SDW-5017 Heat Assist System 3D電熱ライディングパンツ USBタイプ メーカー希望小売価格:税込25,300円 カラー:カーキ、ブラック メンズサイズ:M・L・LL・XL・LB・LLB・XLB レディスサイズ:WM・WL

NANKAI SDW-5017 Heat Assist System 3D電熱ライディングパンツ USBタイプ

メーカー希望小売価格:税込25,300円
カラー:カーキ、ブラック 
メンズサイズ:M・L・LL・XL・LB・LLB・XLB
レディスサイズ:WM・WL

単体着用前提の電熱ライディングパンツ

電熱パンツはインナーとして着用することが常識だが、それを覆したのがナンカイの電熱ライディングパンツ。アウターパンツと組み合わせるのではなく、製品自体が電熱入りのライディングパンツになっているので単体で着用できる。もちろん保温性の高いアンダーパンツと組み合わせることもできるし、女性に好まれているフィット性の高いスキニーデニムならオーバーパンツのように重ね履きすることも可能。

ヒーターは走行風を受けても暖かさが奪われないよう、腰の両外側と左右のふくらはぎ部分に内蔵されている。冷気が入り込まないように足首部分に伸縮性の高いリブが装着されているのも親切だ。

身長176㎝、体重62㎏のテスターだとLサイズがジャストフィット。ウエアのサイズが大き過ぎると隙間風が入って加温/保温効果が損なわれるのでサイズ選びは慎重に。

立体裁断とストレッチ素材で体にフィットし、動きを妨げるごわつきもない。パンツの膝部分裏側にはプロテクターを収納できるポケットが設けられている。

画像: パンツの電源スイッチは左側ポケット内にある。スイッチが大きいのでウインターグローブを着けたままでも押しやすい。

パンツの電源スイッチは左側ポケット内にある。スイッチが大きいのでウインターグローブを着けたままでも押しやすい。

ナンカイ|3D電熱ジャケット・3D電熱ベスト

画像: NANKAI SDW-5015 Heat Assist System 3D電熱ジャケット USBタイプ メーカー希望小売価格:税込24,200円 カラー:ブラック メンズサイズ:M・L・LL・XL レディスサイズ:WM・WL

NANKAI SDW-5015 Heat Assist System 3D電熱ジャケット USBタイプ

メーカー希望小売価格:税込24,200円
カラー:ブラック 
メンズサイズ:M・L・LL・XL
レディスサイズ:WM・WL

画像: NANKAI SDW-5016 Heat Assist System 3D電熱ベスト USBタイプ メーカー希望小売価格:税込19,580円 カラー:ブラック メンズサイズ:M・L・LL・XL レディスサイズ:WM・WL

NANKAI SDW-5016 Heat Assist System 3D電熱ベスト USBタイプ

メーカー希望小売価格:税込19,580円
カラー:ブラック 
メンズサイズ:M・L・LL・XL
レディスサイズ:WM・WL

体にフィットするヒーターで効率的に加温

電熱ウエア類の中で最初に買うならグローブを推奨するが、すでにグリップヒーターやハンドルカバーを使っているならジャケットまたはベストがお勧め。保温機能を持ったアンダーシャツの上に着用し、防風性の高いジャケットを重ねれば着ぶくれして見た目がモコモコになることも、体の動きを妨げることもなく文句なしの暖かさが得られる。

ナンカイの電熱ジャケットは両胸、両肩、背中の合計5カ所、電熱ベストは両胸と背中の3カ所にヒーターを内蔵。3D立体裁断とストレッチ素材の採用で体にフィットして隙間風を防ぎ、ヒーターの熱が効率的に体に伝わることが特徴だ。

車体側にUSB電源ソケットがあれば付属のケーブルを接続することもできるが、テストでは汎用のモバイルバッテリーを使用。車体側12Vや7.4Vの専用バッテリーを電源とする製品に比べるとスイッチを入れてから暖かさを感じるまでの時間が若干遅いが、スイッチオンから1分程度で暖かくなるから実用上はまったく問題なし。

温度をMAXにした際の暖かさは若干弱いが、MAXのまま使う頻度はかなり少ないので、これまでの使用経験上、こちらも問題ない。むしろ7.4V専用バッテリーよりも容量が大きい汎用モバイルバッテリーが使えることで、駆動時間が長いというメリットの方が大きいと感じた。

革ジャンやアパレル系ジャケットの下に着るなら長袖のジャケットタイプ、本格的なウインタージャケットと組み合わせるなら腕の動きを妨げないベストタイプを推奨する。

画像: 「電熱インナーはレディースサイズがなくて困ってました」という身長154cmの平嶋夏海さんはWMがぴったり。手持ちのモバイルバッテリーが有効活用できることも魅力だ。

「電熱インナーはレディースサイズがなくて困ってました」という身長154cmの平嶋夏海さんはWMがぴったり。手持ちのモバイルバッテリーが有効活用できることも魅力だ。

画像: レディースサイズのWMとWLはウエストラインを絞ったカッティング。体にフィットするので女性らしいフォルムを損なわず、暖かさも逃がさない。

レディースサイズのWMとWLはウエストラインを絞ったカッティング。体にフィットするので女性らしいフォルムを損なわず、暖かさも逃がさない。

画像: タイトフォルムの革ジャンやアパレル系ウエアと組み合わせるなら腕回りが窮屈にならないベストタイプがいい。昼夜の温度差が大きいキャンプシーンでも活躍しそうだ。

タイトフォルムの革ジャンやアパレル系ウエアと組み合わせるなら腕回りが窮屈にならないベストタイプがいい。昼夜の温度差が大きいキャンプシーンでも活躍しそうだ。

画像: 暖かさは3段階調整式で、スイッチ部が緑、黄色、赤に点灯。1000mAのバッテリーを接続した場合、「強」で約2時間半〜3時間半、「中」で約3時間半〜4時間半、「弱」で約4時間半〜5時間半程度使用できる。

暖かさは3段階調整式で、スイッチ部が緑、黄色、赤に点灯。1000mAのバッテリーを接続した場合、「強」で約2時間半〜3時間半、「中」で約3時間半〜4時間半、「弱」で約4時間半〜5時間半程度使用できる。

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