各部の詳細を確認して必要なパートを手直し

ブライトロジックによるカワサキ・ゼファー750。見覚えがあるという人もいるだろうが、その通りだ。

「元々は何年か前に製作したもので、その時はフレームが曲がっていたので、自分用にストックしていたフレームを使いました。10カ所くらい補強していましたね。エンジンはコスワースピストンで796ccにして、合わせて6速化。その後しばらく放置状態になっていたので、それを蘇らせたんです」とブライトロジック・竹中さん。

竹中さんはこのゼファー750やGSR750、GS750や近くはドゥカティ・スクランブラーのように、小気味よく走るバイクを見つけては快走仕様に仕立ててきたが、この車両もそのひとつだった。

画像1: 各部の詳細を確認して必要なパートを手直し

蘇り作業は洗浄から始まり、前後サスはオーバーホール、フレームは単品にしてステムベアリングやスイングアームピボットベアリング、シャフト側のサビも確認し処理。ステムベアリングは交換。状態のいいところは清掃を行い、キャブレターはバラしてラバー類交換、インシュレーターも新品にされた。

エンジンは入念に下準備した上で再始動すると状態良好。その上でキャブセッティングを行った。今回は前後ブレーキキャリパーをapからブレンボに変更、ETC車載器も追加するという内容も加わったが、こうした作業の結果、ニュートラルで走りやすいハンドリングによく効くブレーキ等々、ゼファー750の素性を生かした快走カスタムが完全復活、さらにプラスαの仕上がりが得られた。

画像2: 各部の詳細を確認して必要なパートを手直し

元々作り手として内容を知っているとは言え、再生に当たってはいつもの車両製作同様に、すべてを確認し、必要かどうかを判断した上で作業とアップデートを進めた。当然ながら、快走仕様の見本であることに変わりはないのだ。

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ステムはJBパワーで、今回はベアリングを交換。フロントマスターシリンダーはapからブレンボRCSに変更し、操作性を高めたという。

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メーターまわりはノーマルだが、ケースを磨き直して新品同様に再生した。ヨシムラ・デジタルマルチメーターは以前からの装備だ。

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エンジンはコスワース鍛造φ68.5mmピストンによる796cc仕様で、ヨシムラST-1カムや6速クロスミッションも組まれていて小気味よく走れるゼファー750の良さを伸ばす。10カ所補強を加えたフレームは各部を外した際に再チェックと清掃を行って再組み付けした。

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キャブレターはTMR-MJNφ36mm(ノーマルはCVK32)に換装され、今回は全バラした上で内部ラバー類を交換、インシュレーターも新品にして不調を予防。再始動してみた結果、エンジンまわりの調子は維持されていたのでキャブを再セッティングして仕上げている。

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ノーマルと同径のアドバンテージショーワφ41mmフロントフォークは、インナーチューブが販売終了していたため交換を行わず現状装着品を東洋硬化で再めっき、オーバーホールキットも合わせて再構築している。フロントキャリパーもapからブレンボにし、こちらもフィーリングを向上した。

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オーリンズショックもオーバーホール。3.50-17/5.50-17サイズのマルケジーニM10RSホイールも清掃、チェーンもRKで520サイズ化。

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ZRX(400)加工のトラススイングアームは、ブレンボキャリパーへの変更にともなってスペーサーやサポートを仕様変更している。

取材協力:ブライトロジック

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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