スズキ「GSX-S1000」について6名の開発者にインタビューを行なった。走行性能、スタイリングを高次元でバランスさせたGSX-S1000の出来には開発陣のかなりの自信がうかがえる!
まとめ:オートバイ編集部/写真:南 孝幸

【開発者インタビュー】スズキ新型「GSX-S1000」

画像: SUZUKI GSX-S1000 総排気量:998cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 シート高:810mm 車両重量:214kg 発売日:2021年8月4日 税込価格:143万3000円

SUZUKI GSX-S1000

総排気量:998cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
シート高:810mm
車両重量:214kg

発売日:2021年8月4日
税込価格:143万3000円

高性能を誰でも楽しめる万能ストリートファイター

「今回の新型は、扱いやすさとスポーツ性の高さを継承しつつ、アグレッシブ、かつ前衛的なデザインを採用しました」

チーフエンジニアの大西氏がそう語るように、新型GSX-S1000は、大胆なスタイリングが見る者の目を惹く。デザイナーの村上氏はスタイリングの狙いをこう話す。

「高性能ストリートファイターが持つポテンシャルを視覚的に表現しました。全体的にマッシブな造形としつつ、斬新かつ先進的なフェイスデザインを目指した、エキサイティングな走りを予感させるデザインです」

そんな個性あるデザインゆえ、特にヘッドライト周りの開発には苦労したようだ。電装設計の柴山氏が語る。

「正直言うと、今回の意匠はこれまでにない直線基調で、設計サイドにも戸惑いと苦労がありましたが、できる限りデザイナーの意図を表現することに主眼を置きました」

画像: 【開発者インタビュー】スズキ新型「GSX-S1000」

GSX-S1000のもうひとつの魅力が、GSX-R1000譲りのエンジンが生み出すパフォーマンスだ。今回はそのエンジンに細やかな改良が加えられている。エンジン設計の黒須氏はこう説明する。

「新型のエンジンは従来モデルのエンジンを細部まで徹底的に見直し、排出ガス規制に対応しつつ、フィーリングや最高出力のさらなる向上も実現しています。高いスポーツ性を持ちながら、誰もがライディングの楽しさと加速の高揚感を味わえる、ストリートファイターにふさわしいエンジンとなっています」

加えて、電子制御スロットルやS-DMSといった最新技術の投入で、新型GSX-S1000は扱いやすく、幅広い守備範囲のスポーツNKに進化したようだ。その出来ばえを、テストライダーの田畑氏が語る。

「スポーツ性能を楽しみたい人から、ツーリングをゆったり楽しみたい人、街中での普段使いまで、幅広いお客様に満足していただける仕上がりになったと思います」

斬新なスタイリングと先進技術でライバルの一歩先を行きながら、誰にでも楽しめる優しさも兼ね備える。新型GSX-S1000は、そんな欲張りなスポーツバイクなのだ。チーフエンジニアの大西さんは語る。

「新型GSX-S1000は、スタイリング、スポーツ性能、使いやすさのバランスにおいて、他車には絶対負けない造りとなっています。ぜひ試乗して、素晴らしさを体感していただきたいと思います」

左よりインタビューに応じてくださったスズキ株式会社二輪設計部エンジン設計グループ黒須優貴氏、同二輪技術部品質監理グループ田畑 廉氏、同二輪営業・商品部 チーフエンジニア大西文弘氏、同二輪営業・商品部 デザイングループ村上智弥氏、二輪技術部 エンジン実験グループ鈴木星矢氏、二輪技術部電装設計グループ柴山拓也氏。

--まとめ:オートバイ編集部/写真:南 孝幸-

This article is a sponsored article by
''.