2021年10月10日に行われたJNCC第7戦、千葉県にある採石場を借りた特設コース「サンドバレー八犬伝」で開催された。馬場大貴のシリーズ優勝に期待が寄せられる中、全クラスで若手の活躍が目立ち、サンドコースへの対応力や目玉となった「八犬士クライム」の攻略に注目が集まった。
画像: 八犬士クライム(上り側)

八犬士クライム(上り側)

JNCC初開催となるサンドバレー八犬伝の広大さは圧巻。COMPのコースに組み込まれた「八犬士クライム」は今大会一番の見せ場となった。手前には大きめのフープスがあり、そこでいかにスピードを乗せていけるかがポイントに。

画像: 八犬士クライムからのコース一望

八犬士クライムからのコース一望

きめ細かいサンドコースで、モトクロスのようなハイスピードコースにライダー達からも「楽しい」という声がたくさん上がっていた。

馬場大貴、JNCC3年目でシリーズチャンピオンへ

今回のCOMP-GPで注目されたのは馬場大貴のシリーズ優勝。今季は6戦中4戦優勝と強さを見せてきた馬場、今回勝てばシリーズチャンピオンが決定するという期待のかかったレースであった。

画像: 馬場大貴

馬場大貴

COMPのみ他クラスと反対周りというレイアウトで、午前のレースで作られたわだちの入り口と出口が反対に。さらにスタートは1コーナーまでの距離が短く、侵入スピードやコーナリングのテクニックが求められた。そんな中、華麗にホールショットを決めたのは馬場。続いて松尾英之、内嶋亮という順で第1コーナーを抜けていった。

画像1: 馬場大貴、JNCC3年目でシリーズチャンピオンへ
画像2: 馬場大貴、JNCC3年目でシリーズチャンピオンへ

どう登るのか、登り切れるのか。一番注目が集まった八犬士クライムに馬場が挑んでいく。フープスを2個ずつ飛んで勢いをつけ見事登り切った姿を見て、観客からは思わず拍手と歓声。後続ライダーも続々と登っていき、会場を大いに盛り上げた。

画像3: 馬場大貴、JNCC3年目でシリーズチャンピオンへ

1周目の時点で馬場と後方には20〜30秒の差があり、馬場はさらにペースを上げていけると考えたという。残り2周、八犬士クライムで失敗も見られたが、その後は目の前の状況を見てエスケープコースを走るなど、冷静な判断で最後まで1位を譲ることはなかった。

結果は1位馬場、2位小林雅裕、3位成田亮という順に。スタートから1位を守り切った馬場が優勝、見事シリーズチャンピオンの座を獲得した。

画像4: 馬場大貴、JNCC3年目でシリーズチャンピオンへ

馬場大貴
「今回勝てばチャンピオンと思っていましたが、あまり意識せずに、チャンピオンよりも目の前の勝つことだけに集中していました。フル参戦は3年目ですね。年上の方達のチャンピオンがずっと続いていたんで、それを俺の代で止められてよかったです。新時代です!

セッティングは基本全部変えずに、自分の乗り方で対応する感じでした。バンクに当てすぎない、半クラを使いすぎない、ギアを低くしないなどサンド独特の対応。みんなギア低くしがちなんですけど、逆に高い方が進んでいくんです。また、バンクに当てすぎると失速するので、下をかすめるくらいが良いですね。

チャンピオンはやっとです。これからもっと獲れるように世界にも目を向けたいです。GNCCの遠征はコロナの影響で延期になっているのですが、行けるようになったら行きたいですね。JNCCもそうだけど、3年目でやっと何かに到達できると思っています。1年目で色々知ることができて、2年目でそれを少し生かせて、3年目でつかみ取れる。まずは行けるだけありがたいと思って、行きたいと思います!」

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