キャブへの興味を受けて効果を吟味した上で装着

1999年型としてのスズキ・ハヤブサ(GSX1300R)登場まで、長くスズキ・フラッグシップの座を守ってきたのはGSX-R1100。軽く、力強く、運動性に優れる。それは’86~’92年の油冷エンジン車にも、’93~’99年の水冷エンジン車にも共通していた。今もファンの多い機種だ。写真はその油冷最後期の’91年型をベースとした1台。きれいな状態に保たれている点に、車両への愛情が感じられる。

画像: キャブへの興味を受けて効果を吟味した上で装着

「オーナーさんが好きなバイクということで、長いこときれいに乗られたものです。レーシングキャブレターに興味があってということで来店されたんですよ」と、サンクチュアリー・コウガの立入さん。今回行われたのはTMR-MJNキャブレターへの換装だ。

「エンジンとの相性もありますが、私はTMR-MJNはストリートユースに向いていると思います。この車両では油冷で元々パンチがあって、そこに付きのいいふたつ、TMRキャブレターと、MJN(マルチプルジェットノズル)を組み合わせる。

横穴の開いた中空パイプがメインノズルを出入りするMJNでは、最初の横穴が出てくる域で唐突さを感じる方もいます。でもセッティングパーツが少ない分、個々のパーツのカバー範囲は広い。あとスロー系の影響も、いわゆる針が上下して隙間から燃料が出てくる通常型TMRより難しくない点もいいと思います。セッティングが決まったキャブのおかげでクラッチが軽くなったり、操作性も良くなるなどの効果も出てきますから、それも見込んでですね」

きちんと決まったキャブセッティングでそのようにスロットルもクラッチも操作感は向上。その上で左右マスターシリンダーもブレンボ・ラジアルに換えて、操作性はトータルでも向上。きれいな状態で操作感もいいとなれば、これからもさらに楽しめそうなのだ。

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スクリーンや外装まわりは油冷最後期型('91/'92年型)のうち'91年型GSX-R1100Mのノーマルで、じつにきれいな状態で保たれている。ハンドルバーはベビーフェイス、左右マスターシリンダーはブレンボRCSとし、ヨシムラ・デジタルマルチメーター等も加えている。

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キャブレターはTMRのMJN仕様をセット。口径はφ41mm。油冷エンジンとの組み合わせ、ストリートでの使用等の条件から選ばれた。

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φ41mm倒立フロントフォークや3.50-17/5.50-17サイズの中空3本スポークホイールなども'91年型R1100Mノーマルを良好に保っている。

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マフラーは入庫時にヨシムラ・デュプレクスサイクロンに変更されていて、キャブレター変更とこちらのマッチングも良好。サンクチュアリー・コウガの立入さんも同じ油冷GSX-R1100を所有しているとのことで、それもこの車両に手を入れる助けになったかもしれない。

取材協力:サンクチュアリー・コウガ

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