夏休みも終わってMotoGPは後半戦がスタートし、100%スズキ贔屓でお届けするこちらの企画も再起動……と、思ったら夏休み明けのスズキ『GSX-RR』が別のバイクになっていた?

見た目は変わらないのに『夏休み明け』に別人になってたスズキさん

画像1: 見た目は変わらないのに『夏休み明け』に別人になってたスズキさん

2021シーズンの前半戦が終了し、夏休みに突入。

今シーズンは昨年2020シーズンの『スズキ無双』状態を打破するため、ライバルたちが予想以上に対策を仕込み、バイクを進化させてきました。

そのため若干、苦しんでいたところもあるチーム・スズキ・エクスター。速いんだけど、勝ちきれない。そういう状態がなんとなく続いていたように、今となっては思えます。

しかしっ!

画像2: 見た目は変わらないのに『夏休み明け』に別人になってたスズキさん

夏休みが明けたら……

見た目は同じなんだけど、夏休み前とは別人のような雰囲気を感じる。

あいつ、この夏に『何か』あったな? と。

そう勘ぐりたくなるほどの変貌をスズキ『GSX-RR』は遂げていたのです。

画像3: 見た目は変わらないのに『夏休み明け』に別人になってたスズキさん

もちろんこれは中~高校生の夏休みじゃない、世界最高峰のバイクレースの話です。

具体的に(真面目に)話をすると、#36 現王者ジョアン・ミルと#42アレックス・リンス両選手がスズキに対して、バイクの戦闘力を向上させて欲しいとオーダーを出していたのでしょう。

そして、生真面目なスズキは、そんな『夏休みの宿題』を完璧にこなしてきた、という話です。

新兵器『ライドハイトアジャスター』装備でGSX-RRが激変!?

画像1: 新兵器『ライドハイトアジャスター』装備でGSX-RRが激変!?

走行中に車高を調整できるリアデバイスとしての『ライドハイトアジャスター』の実戦投入がそれ。

ちなみにライダーふたりは、GSX-RRに新搭載された、このリアデバイスに触れたのが今レースのフリープラクティスからなので『ほぼぶっつけ本番』状態。

だけど、さすがに若いふたりです。

画像2: 新兵器『ライドハイトアジャスター』装備でGSX-RRが激変!?

順応が早い。

ミルなんて、いきなり予選5番手の決勝レーススタートとなりました。

予選が課題のチーム・スズキ・エクスターにとって、これは事件と言っていいでしょう。

迎えた決勝でもスズキのふたりは存在感抜群!

画像1: 迎えた決勝でもスズキのふたりは存在感抜群!

まだまだ新デバイスを使いこなすには時間も足りないはず。

だけどスズキのふたりは獅子奮迅でした。

画像2: 迎えた決勝でもスズキのふたりは存在感抜群!

リンスは残念ながらフロントブレーキに苦しんで序盤がうまく走れなかったようですが『慣れてきたら、自分でなんとかできるようになってきた』という後半にペースアップ!

命綱のフロントブレーキに対しての『自分で何とかできるようになってきた!』という前向きすぎる台詞がリンスらしい(笑)

そしてレースは7位でフィニッシュ。新しいデバイスに、手ごたえはあるみたいです。

画像3: 迎えた決勝でもスズキのふたりは存在感抜群!

ミルに至ってはライドハイトアジャスターに素早く順応したのか、序盤からハイペース。

この日、神がかっていた走りのホルヘ・マルティン(ドゥカティ)とトップ争いを繰り広げます。

画像4: 迎えた決勝でもスズキのふたりは存在感抜群!

コンマ数秒差の一騎打ち状態でしたが、やっぱりまだぶっつけ本番の新デバイスに馴染みがないのか、レース終盤に軽くミス。おしくも優勝は逃し、2位でフィニッシュとなりました。

ていうか、このレースでホルヘ・マルティンという選手はMotoGPキャリアの中で初優勝だったんですが、この日の彼は誰が相手でも負ける気はしなかったと思う。

あるじゃないですか? レーサーに限らず、そういう『すべてのパズルのピースがピタリとハマっているような感じの日』って。

画像5: 迎えた決勝でもスズキのふたりは存在感抜群!

たぶん彼には、このレースがそうだったんだと思う。

普段、ミスの少ないミルが軽くミスをするという『運』もあった。

ここは素直にホルヘ・マルティンというライダーを賞賛したいと思います。

そんなことが言える余裕があるのも……

画像1: そんなことが言える余裕があるのも……

それを言えるような余裕があるのも、2位フィニッシュのミル&GSX-RRの戦闘力です。

だってね、今シーズンのライダーチャンピオンシップにおいてトップを走るF.クアルタラロ(ヤマハ)が3位に入ったんですが、そのタイム差は8秒以上ですよ?

8秒ってMotoGPの世界じゃ『はるか彼方』の大差と言えます。神がかっていたホルヘ・マルティンはちょっと除外するとしても、おそらくライバル勢は騒然としてるんじゃないでしょうか……

画像2: そんなことが言える余裕があるのも……

スズキはこの夏休み、宿題を完璧にこなし、GSX-RRを別のバイクのレベルに進化させてきました。

ライダーもそれに早々と順応をしはじめてる。

このレースを観て、私(北岡)は思いました……

反撃の狼煙が上がったな、と。

画像3: そんなことが言える余裕があるのも……

このレースを終えて、#36ジョアン・ミル&#42アレックス・リンスの両名はライダーチャンピオンシップにおけるランキングをそれぞれひとつ上げて3位、13位に。

チームとして競われる『チームチャンピオンシップ』でもスズキがランクをひとつ上げて4位となりました。

今シーズンはちょっと厳しいかな? と思っていたスズキファンのみなさま。

まだそう思うのは早いみたいですよ!?

(下に続きます)

レース後半に強いスズキ。どうやら2021シーズンでも同じことが言えるようになるかもしれません。

その行方を占う、ひとつの物差しとなりそうなのが次戦。連戦で同サーキットで行われるオーストリアGPです。

決勝レースは8/15(日)にスタート。

次のレース、スズキファンのみなさまは、けっこう注目してくださいませ!

前回の『100%スズキ贔屓のバイクレース』はこちら

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