ずっと持っておきたくなるほどの完成度に達する

「スズキ・ハヤブサは本当にいろいろなライダーが乗っておられて、多彩な使われ方をされていると思います」。

ストライカーワークスの店長・鈴木さんがこう言うように、ハヤブサユーザーの方向性は多様だ。ストリートを流すことやツーリングは当然、荷物を積んでのキャンプ込みロングツーリングや一気走りの弾丸ツーリング、ドラッグレースやUSロング&ロースタイルに。タンデムライドが多いのも特徴だろうか。

この車両も、そんな多彩な使い方を象徴するかのような1台。外観は“蓮の花がモチーフ”と聞けばなるほど、と思わせる品のある落ち着いたピンクとホワイトでフルペイント、グラブバーもオーナーの職業に関わる仏具由来のゴールドで塗り分けられている。

画像1: ずっと持っておきたくなるほどの完成度に達する

オーナーは元々’08年型フルカスタムに乗っている時にこのカラーを施していて、’13年にABS仕様の新車ハヤブサに乗り換えた際に外装一式を載せ替えたとのこと。それからノーマルの完成度の高さを改めて実感した上でカスタム化を施し、5年ほど前にほぼこの形になった。その後ホイールを純正からアルミ鍛造に変更し、サイレンサーは写真で装着している現行の5角断面以外にも、以前装着していた真円、オーバルと、いずれもストライカー製の3タイプを所有し、付け替えて遊んでいるとのことだ。

300km圏内でのキャンプツーリングなどよく乗られているが、きれいに保たれている姿からは年数も感じられない。日常的な整備やカスタム作業についてはストライカーワークスで行われていて、それが効いているのだろう。少し乗せてもらっただけでも車両はライダーへのなじみがよく軽く、スムーズなパワーデリバリーとブレーキングを堪能でき、これは気軽さも高めたパッケージになっていると思える。ちなみにツーリング時は積載性を重視してGIVIパニアケースを装着するとのことだが、その着脱を含めた柔軟性も注目点だろう。

画像2: ずっと持っておきたくなるほどの完成度に達する

オーナーによればこの形で完成、ほかにあえていじるところはないとのこと。新たに現れた第3世代ハヤブサも十分に食指が動く存在だけど、それを手に入れたとしてもこの車両も一緒に持っておきたく思える。それくらいに気に入った車両に仕上がっていたのだ。

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トップブリッジにはハンドル装着位置をノーマル+5/+12/+17mmに調整できるケイファクトリー製スペーサーをセット。左右のブレンボマスターシリンダーは整備も行き届いて上々のタッチを維持している。グリップヒーターやナビシステムなども加えられている。

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蓮の花モチーフの外装はこの車両の前に所有した'08年型で塗装したものを移植。カーボントリム付きスクリーンはマジカルレーシング製だ。

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燃料タンクは耐久レース仕様のビーター製アルミで、フレームやスイングアームは第2世代ハヤブサ標準のブラック仕様のノーマル。

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グラブバーもオーナー・相馬さんの職業にちなんで仏具のゴールドで塗装。ロングツーリングでのパニアケース装着時には外されるものだ。

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フロントフォークはハヤブサ・ノーマルで、ステンレスメッシュラインへの変更以外ブレーキもノーマル(キャリパーも純正ブレンボ)だ。ホイールは3.50-17/6.00-17サイズのまま、アルミ鍛造のゲイルスピードTYPE-Rに換装。前後カーボンフェンダーはマジカルレーシング製を装着する。

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リヤショックはオーリンズに換装、フロントともに良好な作動性をキープ。2本出しのチタンフルエキゾーストはストライカーによるワンオフで、左右で異なるサイレンサーエンブレムは全国のハヤブサ乗りが親交を深めるサイト、Busa-Tomo.Netの専用品だ。

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ノーマルの完成度の高さを知った上で要所要所に手を入れたこの車両、エンジンもノーマルながら調子は良好。転倒時の損傷を最小限に抑えるガードスライダーはストライカー(エアダクト後部)と、アグラス(クランクケースカバー部)を装着している。

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スイングアームはノーマル。別項で説明したサイレンサーエンブレム、この左側では隼文字が緑色となっているのが分かるだろう。

ステップバーのポジションが6カ所から選べるステップキットはストライカー製で、バーがブラック/ベースプレートとペダルはシルバーほをチョイスした。

取材協力:ストライカーワークス

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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