純粋なモーターサイクルのEV(電動車)のみ・・・ではなく、ハイブリッド車そのほか様々な古今東西の「ローエミッション」な2輪車を紹介する連載企画。今回は第二次世界大戦後のスクーターブーム黎明期からの名門ブランド、ベスパの「エレットリカ」をご紹介します。
文:宮﨑健太郎(ロレンス編集部)
※この記事は「ロレンス」で2021年5月25日に公開されたものを転載しています。

初代ベスパと同じ、ポンテデーラ工場で2018年から生産

2016年EICMAでその存在が公になってから約2年の開発を経て、ベスパ初の電動スクーターのエレットリカは、2018年からポンテデーラ工場で生産されることになりました。この地は1946年に、強制空冷2ストローク単気筒を搭載する初代ベスパ98が生まれた場所でもあります。

画像: 2020年型のエレットリカは45km/hモデルと75km/hモデルの2種類が用意されます。カラーリングはシルバーグレーのみですが、車体を縁取る差し色は45km/hモデルに6色、75km/hモデルに4色用意されており、好みの色を選ぶことができます。なおアメリカ市場では、それぞれ30MPH、45MPHの名称になっています。 www.vespa.com

2020年型のエレットリカは45km/hモデルと75km/hモデルの2種類が用意されます。カラーリングはシルバーグレーのみですが、車体を縁取る差し色は45km/hモデルに6色、75km/hモデルに4色用意されており、好みの色を選ぶことができます。なおアメリカ市場では、それぞれ30MPH、45MPHの名称になっています。

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2019年に入ってから欧州各地で本格的に販売されるようになったエレットリカですが、45km/hモデルはEUのAM免許(〜45km/h、〜50ccの2・3輪)で乗れ、75km/hモデルはA1免許(〜125cc、〜11kWの2輪など)またはB免許(4輪普通車)で乗ることができます。

シート下に充電器を備えるため、エレットリカはプラグインで充電が可能です。ちなみに欧州は220〜230V、北米は110〜120Vのコンセントが主流です。

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エレットリカは220Vコンセントを使い、4時間でリチウムイオンバッテリーをフル充電することが可能です。モーターはブラシレス式で、エネルギー回生システム(KERS)により減速時に充電することができます。パワーモードは、エコとパワーの2つから選べます。

画像: シート下の収納には、ヘルメットをしまうこともできます。 www.vespa.com

シート下の収納には、ヘルメットをしまうこともできます。

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画像: TFT液晶メーターを採用。Bluetoothでスマホを接続することが可能で、ハンドルバーから手を離すことなくスマホの機能を使うことができます。 www.vespa.com

TFT液晶メーターを採用。Bluetoothでスマホを接続することが可能で、ハンドルバーから手を離すことなくスマホの機能を使うことができます。

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日本のコンセントは世界的にも珍しい100Vなので、エレットリカが日本に導入されるときは100V充電仕様にしないといけないですね・・・。でも100Vだと充電に時間がかかりそうなので将来の4輪EV導入を見据え、単相200Vコンセントを増設することを購入者に強いてしまいますが200V充電仕様で導入・・・? まぁ世界市場を視野に入れて作られたモデルですから、その辺のことは心配無用? だと思います。その上陸を楽しみに待ちましょう!

画像: Vespa Elettrica - I am the power www.youtube.com

Vespa Elettrica - I am the power

www.youtube.com

ベスパ エレットリカ 45km/h[75km/h] 主要諸元
パワーユニット ピアッジオ製 連続出力 3.5[3.6]kW 最大出力 4kW 最大トルク (後輪) 200Nm
バッテリー電圧 48V バッテリー容量 86Ah バッテリー寿命 1,000回(残存能力80%) バッテリー重量25kg 充電時間 4時間(220V)最高速 45[70]km/h
全長 1,870mm 全幅 735mm 全高1,150mm ホイールベース1,350mm シート高790mm タイヤ 前 110/70-12 後120/70-11 ブレーキ 前 200mmディスク 後 140mmドラム 車重130kg

文:宮﨑健太郎(ロレンス編集部)

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