1998年に、ワインディングロード最速のコーナリングマシンとして登場したR1。世界をリードし続けるR1の変遷史を振り返ってみよう。この記事では、最新モデルの2020年型を紹介する。

この記事は「東本昌平RIDE92」、月刊オートバイ1998年3月号、2000年2月号、2002年5月号、2004年4月号、2007年2月号、2009年8月号、2012年2月号/ 5月号を加筆、修正、写真変更などの再編集を施しており、一部に当時の記述をそのまま生かしてある部分があります。
文:中村浩史、宮崎敬一郎、オートバイ編集部

ヤマハ「YZF-R1」「YZF-R1M」(2020・RN65J)解説

YAMAHA YZF-R1M ABS

総排気量:998cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
最高出力:200PS/13500rpm
最大トルク:11.5kg-m/11500rpm
車両重量(装備):202kg
メーカー希望小売価格:319万円(税込)

▲YAMAHA YZF-R1M ABS

YAMAHA YZF-R1 ABS

総排気量:998cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
最高出力:200PS/13500rpm
最大トルク:11.5kg-m/11500rpm
車両重量(装備):201kg
メーカー希望小売価格:236万5000円(税込)

▲YAMAHA YZF-R1 ABS

5年ぶりのビッグマイナーチェンジ。そして待望の日本仕様登場!

2015年に現行モデルにフルチェンジしていたYZF-R1がビッグマイナーチェンジ。新ユーロ排ガス規制に合致させるとともに、さらに戦闘力を向上。同時にニュールックとなった新デザインのカウルを採用した。

デビューイヤーからの5シーズンで鈴鹿8耐を4連覇、さらに全日本ロードレースでも4回のチャンピオンを獲得したYZF-R1は、ワールドスーパーバイクでも常に優勝争いを展開する最強マシンのひとつ。

今回のアップデートはシリンダーヘッドを新設計し、ハイパワーエンジンのトレンドと言えるフィンガフォロワーロッカーアーム形状を新作。レースユースでのさらなる高回転化を見据え、潤滑系もリファインされている。

▲写真はYZF-R1 ABS。

さらに、年々進化する電子制御技術もアップデート。YCC-T(電子制御スロットル)にAPSG(アクセル開度センサーつきグリップ)を採用することで、ついにアクセルワイヤーを撤廃。YCC-Tによる吸入空気量制御が、さらにケーブルレスでレスポンスを上げた。

ラインアップも従来通り、YZF-R1とR1Mの2バリエーション。R1Mにはカーボンカウル&テールカウルを採用し、電子制御サスペンションにガスシリンダーを追加、データロガー機能を追加した。

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