【PR】2021年6月、ヘンリービギンズがロングツーリング向けバッグの新製品「キャンプシートバッグ システム」を発売します。さっそくキャンプで使ってみましたよ。魅力は、自由自在な〈カスタム〉性です!
文・写真:西野鉄兵

最適なシートバッグは、ライダーひとりひとりによって変わるもの

バイクのシートバッグ市場はここ数年、過去にないほど好調な様子。二輪用品店でも販売スペースが拡大されているようで、各社さまざまな製品が並んでいます。

どれを選べば正解なのか、ツーリングライダーは悩まされます。

吟味した末、いざ「これだ!」と思って選んだバッグも、使ってみると「サイドのポケットがもう少し大きかったらな」とか「このスペースは使いようがないな」とか、失敗とまではいわないまでも小さな不満は生まれがち。

理想の形状や機能はライダーそれぞれ千差万別です。装備によっても、愛車の機種によっても、ツーリングのスタイルによっても変わります。

画像: HenlyBegins CAMP SEAT BAG -SYSTEM- www.daytona.co.jp

HenlyBegins CAMP SEAT BAG -SYSTEM-

www.daytona.co.jp

そんなユーザーごとの悩みを解決するべく、ヘンリービギンズが開発したのが「キャンプシートバッグ システム」です。

最大の特徴は、カスタムして自分にとってベストなカタチを作り上げられること

2021年5月末に販売予約が開始されたばかりの新製品を最速でテスト&レポートします。

「キャンプシートバッグ システム」の構成

画像1: 「キャンプシートバッグ システム」の構成

ベースとなるのは容量65Lのボックス形状をしたソフトバッグ(税込17,600円)。開口部が広く、荷物を出し入れしやすい特長です。

サイドからのエントリーもでき、テントのポールやテーブルなど長物も入れやすい。

生地は高強度のポリエステルを採用。見た目にも上質感があり、タフネスで擦れに強いのが分かります。

言ってみれば、丈夫でシンプルな箱。ただ、ハードケースとは異なり、キャリアがないバイクでもリアシートに付属の取り付けベルトで簡単に積載できます

画像2: 「キャンプシートバッグ システム」の構成

アウトドアやミリタリー用品がお好きな方なら、もう勘づかれているでしょう。外壁一面を覆っているベルト「PALSテープ」を使って自由自在にカスタムできるのです。

ヘンリービギンズは「キャンプシートバッグ システム」の発売に合わせ、5種類のオプションポーチを用意しました。

画像3: 「キャンプシートバッグ システム」の構成

自分が必要と思うものだけをオプションで設置できるわけです。さっそく取り付けてみましょう。

画像: ▲ベースのバッグにポーチを装着した一例。見た目もギア感が増して、かっこよくなった!

▲ベースのバッグにポーチを装着した一例。見た目もギア感が増して、かっこよくなった!

一般的な大容量シートバッグは、多機能性をウリとしています。しかしユーザーによって無駄と感じる場合も。「キャンプシートバッグ システム」は、ポケットを足し算で付け加えていくから、無駄が生まれません。
 
ベースをシンプルなバッグにすることでコストを抑え、あとは必要なものを自分で選んで付けていく。バッグの購入直後に限らず、あとからカスタムも可能。旅を重ねる中で、自分にとって最良なカタチを追求していけるのです。

画像4: 「キャンプシートバッグ システム」の構成

なかには「はじめから全部セットで買いたい!」という方もいるでしょう。ヘンリービギンズは、そういったユーザーにも対応。5種類のオプションポーチを標準装備したコンプリートセットも販売しています(税込価格28,050円)。

《記事は下に続きます》

「キャンプシートバッグ システム」の積載
3台のバイクに積んでみた!

ホンダのGB350・CBR250RRとカワサキのNinja ZX-25R SE KRT EDITIONに「キャンプシートバッグ システム」を積んでみました。

【GB350 積載例】


【CBR250RR 積載例】


【Ninja ZX-25R 積載例】


【積載方法】

積載方法は、付属の取り付けベルトによるオーソドックスな前後左右4点留め。

画像: ▲しっかり固定できるからコーナリングも楽しめます。

▲しっかり固定できるからコーナリングも楽しめます。

このタイプの取り付けベルトは、荷物を積みやすい機種なら問題ないけれど、スポーティなバイクのリアシートには固定しにくいものです。しかし、ヘンリービギンズが考案した画期的なアイデア機構が安全な積載をサポートします。

バッグの底面に備え付けられた赤いテープ。このテープをスポーツバイクのリアシート下に挿し込みます。こうすることでバッグが前にずれなくなり、高い固定力を生むのです。

初めてこの赤いテープを使って積載したときは衝撃でした。たったこれだけのことなのに、安心感は何倍にも増します。

ヘンリービギンズは、2020年に新たなシートバッグの決定版「PRO」シリーズを発売しました。赤いテープは、その「PRO」シリーズにも備わっています。「PRO」は4サイズ展開し、日帰り向けの製品もラインナップ。「キャンプシートバッグ システム」は容量が大きすぎると感じた方はぜひこちらの記事をご覧ください。

ちなみにオプションポーチは単体で販売されていますから、お手持ちのバッグにも装着可能です。さらに今後、オプションポーチを活用した新製品の展開も考えているのだとか!

「キャンプシートバッグ システム」を使ってGB350でキャンプをしてみた!

画像1: 「キャンプシートバッグ システム」を使ってGB350でキャンプをしてみた!

「キャンプシートバッグ システム」にオプションポーチを5つセットし、実際にキャンプツーリングをしてみました。装備はご覧の通りです。

画像2: 「キャンプシートバッグ システム」を使ってGB350でキャンプをしてみた!

キャンプで必ず持っていきたいもの
 
・テント
・テントのポール
・ペグ
・グランドシート
・シュラフ(寝袋)
・マット
・ストーブ(煮炊き用の火器)
・ランタン
・ヘッドライト
・食器類
・ナイフやハサミ、マルチツール
・タオル
・食料、飲料

キャンプであると便利なアイテム
 
・椅子
・テーブル
・焚き火台
・ライターやチャッカマン
・着火剤
・軍手
・うちわや扇子や火吹き棒
・まな板
・調味料
・水筒や水袋
・保冷バッグ
・トイレットペーパー
・キッチンペーパー
・ウエットティッシュ
・デオドラントシート
・洗面用具(歯磨きセット・ひげそりなど)
・虫よけスプレー
・かゆみ止め
・ばんそうこうなど救急キット
・シュラフカバー
・サンダル
・折り畳み傘
・エコバッグ
・ロープやストレッチコード

メイン気室には、テントやシュラフ、マット、椅子、テーブル、焚き火台、食器など大物を収納します。

画像3: 「キャンプシートバッグ システム」を使ってGB350でキャンプをしてみた!

外側に備え付けたオプションポーチに何を入れるかは、個性の見せ所。自分にとってベストなバッグとなるかは、ここで決ります。

まず一番大きなポーチ「DH-754」(容量4.5L)には、レインスーツを入れました。

画像: ▲写真はコンパクトなレインスーツですが、けっこう大きめなものも入りました。

▲写真はコンパクトなレインスーツですが、けっこう大きめなものも入りました。

長年「カッパが外側のポケットに入ったらいいのに……」と思い続けていました。ちょうどキャンプをした日は雨が降り、そのありがたみを実感した次第です。

縦長のポーチ「DH-752」(容量1.5L)はドリンクホルダーになるんじゃないか? と思ったらやはりぴったり。500~600mlサイズのペットボトルがちょうど入ります。

画像4: 「キャンプシートバッグ システム」を使ってGB350でキャンプをしてみた!

その横に装着したポーチ「DH753」(容量:3L)には、ツーリング中も使う頻度が高そうなマルチツールやライト、メガネケースなどを収納。ポケットの主役格をここに決めました。

画像5: 「キャンプシートバッグ システム」を使ってGB350でキャンプをしてみた!

後部に設置したポーチ「DH-756」(容量:2L)には、メインのバッグに付属していたレインカバーを収納。

レインカバーは、シートバッグの上にちょっとした荷物を積載することも想定されたサイズになっており、5つのポーチを装着した状態でも余裕で納まりました。上下計4カ所備わったドローコードを絞り込むことで、走行風によるバタつきを抑えられます。

バッグの前側に装着した一番小さなポーチ「DH-755」(容量:1L)には、タオルを収納。信号待ちなどでもパッと手を伸ばせる場所なので、何かと便利。高速の料金所で受け取った領収書もここに入れました。

画像: ▲タオルを出しやすいところに入れておくと、日帰り入浴施設に立ち寄ったときも楽です。入浴後は濡れているから、ビニール袋も合わせて入れておくとよさそう。

▲タオルを出しやすいところに入れておくと、日帰り入浴施設に立ち寄ったときも楽です。入浴後は濡れているから、ビニール袋も合わせて入れておくとよさそう。

さらに、もっと便利にしたいと思い、カラビナをバッグの前側に装着していきました。

バッグの上部には、2本のゴムコード(ロックストラップ)を後付け。グローブやジャケットを留めたり、荷物が増えすぎたときにも役立ちます。同じ使い方として、小さめのツーリングネットを携行するのもいいかもれしれませんね。

ちなみにオプションポーチは取り外して単体で使うことも可能。ジーンズのベルトやベルトループを使ってこんな風に留められます。

画像: ▲単体でも使えるから、ひとつを貴重品入れにするのもよさそう。キャンプ場では椅子やテーブルなどに固定すれば便利な小物入れにもなるでしょう。

▲単体でも使えるから、ひとつを貴重品入れにするのもよさそう。キャンプ場では椅子やテーブルなどに固定すれば便利な小物入れにもなるでしょう。

今回、キャンプ地でGB350からバッグを一度も下ろさずに設営・撤収をできました

メインバッグの開口部が広く、中身が空の状態でも自立するから、できたことです。荷物を出したときにバッグがひしゃげちゃうと、出し入れがしにくいですからね。

夜はバッグに夜露がついてびちゃびちゃになる可能性があるので、寝る前に付属のレインカバーをかけておきました。

画像6: 「キャンプシートバッグ システム」を使ってGB350でキャンプをしてみた!

あと驚いたのは、買い出しした食材がそのままメイン気室に入ってしまったこと

僕はいつもキャンプ場に入る前に買い出しを済まします。だいたい普段は、シートバッグの上部にどうにか固定して食材を運ぶのですが、今回はすべて中に入ってしまったので、積載の悩みはいっさいありませんでした。

▲荷物を出してテントを立てた後は、キャンプ場内の売店に薪と炭を買いに行きました。汲んだ水と一緒に全部入った! 運搬ラクラク、グループツーリングでは買い出し係に任命されるでしょう。

ベースバッグの容量65Lというサイズは、平均的な装備のキャンプライダーにとってベストなのかもしれません。オプションポーチを5種類付けると+12Lとなり、トータルでの容量は72Lに。

バッグ単体で見ると大きく感じますが、バイクに積むと絶妙におさまりがいい。

画像7: 「キャンプシートバッグ システム」を使ってGB350でキャンプをしてみた!

メインのバッグの寸法は、縦35cm・横55cm・高さ35cm。

シートバッグを購入する際にもっとも気にしたいのは、縦の長さ。縦が長すぎると、ライダーが座るスペースが侵食され、乗車姿勢が窮屈になります。続いて、横幅。ベースバッグが60cmを超えてくると細身のリアシートの場合は、不安に感じることも。高さはそこまで気にならないものだと思います。

GB350の場合は、バッグを積載するといい感じに背もたれになってくれました。バッグに荷物を収納するときは、背中に当たる部分にシュラフや着替えなど柔らかいものを入れるのがおすすめ。長旅で快適なバックレストの役目を果たしてくれますよ

【まとめ】「キャンプシートバッグ システム」との旅は、可能性に満ちている

画像1: 【まとめ】「キャンプシートバッグ システム」との旅は、可能性に満ちている

「キャンプシートバッグ システム」を使ったキャンプツーリングは、すこぶる快適なものでした。

でも、まだたった一泊のソロキャンプで使っただけ。いろいろ試してみたいことがあります。

例えばこのバッグの面白い試みとして、ヘンリービギンズは、ロゴマークを取り外せるワッペンのようなデザインとしました。はがすと、反対側にも装着可能。

画像2: 【まとめ】「キャンプシートバッグ システム」との旅は、可能性に満ちている

どういうことかというと、前後逆向きの積載にも対応させているのです。

シートバッグはバイクの後ろ側から前に開けるように積むのが常識かと思っていましたが、「あえて逆向きに積んだ方が前から開けられて使いやすい」と考える人もいるのだそう。なるほどですね。リアシートの後ろにトップケースを装着している場合なども、その方が開閉しやすそうです。

しかも逆向きに積載をしたら、こんなにも「PALSテープ」使えるんです!

画像3: 【まとめ】「キャンプシートバッグ システム」との旅は、可能性に満ちている

張り巡らされた「PALSテープ」に何を装着するか、考えただけでもワクワクしませんか?

画像4: 【まとめ】「キャンプシートバッグ システム」との旅は、可能性に満ちている

キャンプツーリングの醍醐味は、バイクで走って、野営地で焚き火をしながら自然の中でくつろぐこと。しかしその楽しさは、当日に限りません。

「次のキャンプはどこに行こうかな」「料理は何にしようかな」「新しい道具を買おうかな」「積載をもう少し工夫できないかな」そんな準備の段階から、幸せを感じているのではないでしょうか。

画像5: 【まとめ】「キャンプシートバッグ システム」との旅は、可能性に満ちている

「キャンプシートバッグ システム」との旅は、いつまでも夢を見させてくれるでしょう。

しかも今後、ポーチのみならず「PALSテープ」を活用したオプション製品を拡充していく予定とのこと。夢が広がりますね。

北海道や九州をじっくりと巡るロングツーリングも、カスタム次第でこのシートバッグひとつでこなせるはず。僕も久しぶりにのんびり長旅に出たいと強く思いました。いますぐには難しいけれど、そんな未来を夢見ながらあらためて装備を整えたいと思います。

文・写真:西野鉄兵

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