250ccクラスでこの数年の販売台数トップに君臨しているレブル250。そのスタイルをそのままに並列2気筒1082ccエンジンを搭載したレブル1100がこの春登場した。先行して発売されたDual Clutch Transmission搭載モデルを伊藤さんがインプレ。ご本人はミッション仕様の方に興味があったみたいですが…。
語り:伊藤真一/まとめ:宮﨑健太郎/写真:松川 忍/モデル:大関さおり
画像: 伊藤真一(いとう しんいち) 1966年、宮城県生まれ。1988年ジュニアから国際A級に昇格と同時にHRCワークスチームに抜擢される。以降、WGP500クラスの参戦や、全日本ロードレース選手権、鈴鹿8耐で長年活躍。2021年は監督として「Astemo Honda Dream SI Racing」を率いてJSB1000などに参戦。

伊藤真一(いとう しんいち)
1966年、宮城県生まれ。1988年ジュニアから国際A級に昇格と同時にHRCワークスチームに抜擢される。以降、WGP500クラスの参戦や、全日本ロードレース選手権、鈴鹿8耐で長年活躍。2021年は監督として「Astemo Honda Dream SI Racing」を率いてJSB1000などに参戦。

ホンダ「レブル1100 DCT」インプレ(伊藤真一)

Honda Rebel 1100 Dual Clutch Transmission

総排気量:1082cc
エンジン形式:水冷4ストSOHC4バルブ並列2気筒
シート高:700mm
車両重量:233kg

発売日:2021年3月11日
メーカー希望小売価格:税込121万円

大型クルーザーらしい適度な「重さ」を感じさせ、ハンドリングと軽快感は秀逸

レブルシリーズは250も500もとても気に入っているモデルなので、新たに追加された1100はすごく気になっていました。レブル1100のエンジンは大好きなアフリカツイン用をベースにしてますから、その出来栄えにも期待していました。

実を言うと、すでにレブル1100のMTモデルを注文していて、納車待ちしています。今回テストするのはDCTなので、DCTがどのような仕上がりなのか興味ありますね。

もっとも、レブル1100DCTに乗るのは今回が初めてではないです。3月27~28日に24時間生配信された「webオートバイ24」に自分も出演しましたが、そのときはデイトナさんのテストコースで1100DCTに試乗させてもらいました。

公道で乗るのは今回のテストが初めてで、市街地、高速道路、ワインディングと様々なシチュエーションでレブル1100DCTを試すことができました。

テストコースで少し乗っただけでは気付けなかったのですが、1100のレブルは非常に良いですね! レブル250、500よりも車体が倒れ込む感覚があるのですが、それが走りにプラスに働いています。

クルーザーながらネイキッドみたいに軽快な運動性があるのが250、500の良さですが、1100はネイキッドっぽい軽快なハンドリングと、大型クルーザーを走らせていることを意識させる適度な「重さ」が両立されています。

扱いやすいけど、大きいバイクを走らせているという満足感を得られるので、ユーザーになる方は1100を買って良かったな、と感じることができると思います。

250、500のレブルも峠道の走りが楽しいモデルですが、1100は最高に良いですね。車体がヨレることもなく、バンク角もピタッと安定しています。

クルーザーですからバンク角はそんなにないですけど、ステップを擦るギリギリのところでピタッとずっとコーナリングすることができます。

またブレーキのチューニングが良いのも、峠道を楽しめる大きな要因です。フロントブレーキのタッチも良いし、リアブレーキの効きもちょうど良い。

キャスターが寝ているクルーザーは、制動が操舵に影響を与えることがありますが、レブル1100には全然そういうことがなく、車体の安定が乱されることはなかったです。

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