【PR】シートバッグに求められる性能は主に4つだと思っている。固定力・機能性・使い勝手のよさ、そしてデザイン。ヘンリービギンズの最上位モデル「PRO」シリーズは、ベテランの旅好きライダーもきっと驚くはず。隙のない造り込みをぜひじっくりとご覧あれ!
文:西野鉄兵/写真:西野鉄兵、岩瀬孝昌

ツーリング用品の開発に注力するヘンリービギンズ

画像: ツーリング用品の開発に注力するヘンリービギンズ

いまツーリングバッグ業界は戦国時代を迎えている。老舗である数社に「待った」をかけるかのごとく、新たなメーカーが続々と参入。海外ブランドの輸入製品も増えてきた。ネット上には聞いたこともないブランドの廉価な商品が出回っている。選択肢が増えるのはいいことだが、まさに玉石混交。バッグ選びは難しくなった。

今回紹介するヘンリービギンズは、国内二輪用品メーカーの老舗デイトナの自社ブランド。2007年頃からバッグ製品は展開していたが、ここ数年はとくに精力的で大幅にラインナップを拡充している。2021年4月現在、製品数は46にも及ぶ。

そして2020年5月、新たなシートバッグ「PRO」シリーズを発売。10年以上、本気でバッグ開発に打ち込んだヘンリービギンズの集大成といえる逸品が完成した。

画像: HenlyBegins SEAT BAG PRO series

HenlyBegins SEAT BAG PRO series

「PRO」シリーズをひと言で表すとしたら、新たな王道だ。

実用性を最優先し、誰もが使いやすいと感じる性能とクオリティの高さを追求している。従来のスタンダードモデルから30カ所以上の改良が行なわれた。

シリーズは全4製品。日帰りツーリングからキャンプ旅にまで対応するサイズ・形状ちがいのモデルをラインナップする。


DH-742
容量:20L~26L/サイズ:S
日帰りツーリング・ホテルに泊まるツーリング向け
メーカー希望小売価格:税込16,500円


DH-743
容量:37L~44L/サイズ:M
ホテルに泊まるツーリング向け
メーカー希望小売価格:税込20,900円


DH-744
容量:42L~56L/サイズ:L
ホテルに泊まるツーリング・キャンプツーリング向け
メーカー希望小売価格:税込23,100円


DH-745
容量:55L~70L/サイズ:LL
キャンプツーリング向け
メーカー希望小売価格:税込26,400円

ここからは「PRO」シリーズの特徴を詳しく紹介しよう。

ヘンリービギンズ「PRO」ここに注目①
生地やつくりがしっかりとしている

画像1: ヘンリービギンズ「PRO」ここに注目① 生地やつくりがしっかりとしている

実物を初めて見た瞬間に、ヘンリービギンズの本気度が感じ取れた。生地の質感が異様なほどに高い。触ってみると、全体的にカッチリしていて、ファスナーやバックル、裏地、縫製など、どこにもおざなりな部分がない。

メイン素材の高強度ポリエステルは、ひと目で擦れに強いのが分かる。内部の要所には芯材が入っており、中身が空の状態でも自立する。

画像2: ヘンリービギンズ「PRO」ここに注目① 生地やつくりがしっかりとしている

何のジャンルでも逸品と呼ばれるものは独特なオーラをまとっている。「PRO」シリーズもまさにそれ。ぜひ二輪用品店に訪れた際は、他の製品と見比べてみてほしい。特別感が際立っているのが分かるはずだ。

ヘンリービギンズ「PRO」ここに注目②
使い勝手を追求した機能

画像1: ヘンリービギンズ「PRO」ここに注目② 使い勝手を追求した機能

シートバッグが持つワクワク感。それは小学一年生の頃に憧れる「多機能筆箱」に似ている。この箱の中にどれだけの機能が詰まっているのだろう、と大人でも心が躍る。

「PRO」シリーズのさまざまな機能と、使い勝手がいい理由をお伝えしよう。


メインスペースの開口部が広い

画像2: ヘンリービギンズ「PRO」ここに注目② 使い勝手を追求した機能

開口部の広さは使いやすさに直結する。中が見やすく、大きなものも入れやすい。ちなみに写真のDH-744(L:42L~56L)はヘルメットも余裕で入る。最大サイズのDH-755(LL:55L~70L)には2個入った。


側面からの出し入れも可能

一番小さなDH-742(S)をのぞき、DH-743(M)・DH-744(L)・DH-745(LL)はサイドからのエントリーが可能。テントのポールやテーブルなど長物を入れやすい。また、旅の道中もサッとものを取り出せて便利だ。


拡張機能で容量をアップ

4製品ともファスナーで横幅を広げ容量をアップできる。

おすすめの使い方は、未拡張の状態で家を出発すること。出先でお土産を買ったり、キャンプなら買い出しをしたりと荷物は増える。そのときのために、余裕がある状態にしておくといい。

試しに私物のキャンプツーリング装備を入れてみた。DH-744(L:42~56L)の42Lの状態でギリギリすべて入った。

画像3: ヘンリービギンズ「PRO」ここに注目② 使い勝手を追求した機能

ただ、シートバッグひとつでキャンプをするのなら、少し余裕が欲しいので最大サイズのDH-745(LL:55~70L)を選ぶだろう。サドルバッグやボディバッグを組み合わせて使う場合はDH-744(L:42~56L)でも問題ない。


多彩なポケットとドリンクホルダー

ツーリング中の使い勝手のよさは、外部のポケットがどれだけ使いやすいかにかかっていると思う。できる限りメイン気室は開けたくない。

「PRO」シリーズには大きめのサイドポケットが両側面に備わっている。私はタオルやマルチツール、ウエットティッシュ、ライト類、手帳、モバイルバッテリー、畳んだエコバッグなど道中に取り出す可能性が高いものを入れている。

画像4: ヘンリービギンズ「PRO」ここに注目② 使い勝手を追求した機能

さりげなくトップ部分にもポケットが備わっている。ここには地図や出先でもらったパンフレットなど紙類を入れるのがよさそうだ。タブレット端末を入れるライダーもいるだろう。

ドリンクホルダーはひとつ。500~600mlのペットボトルはもちろんのこと、900mlのボトルも入る。


持ち運びしやすい

画像5: ヘンリービギンズ「PRO」ここに注目② 使い勝手を追求した機能

世の中のシートバッグは、持ち運びのことをあまり考えていない製品も多い。

「PRO」シリーズにはショルダーベルトが付属している。だがそれよりも感動したのは、左右のグリップ。

画像6: ヘンリービギンズ「PRO」ここに注目② 使い勝手を追求した機能

2カ所に備わっているので、中身の重量があってもしっかりと持ち運べる。バイクへの積み下ろしもしやすく、宿に入る際やキャンプ場でありがたみを感じるはず。


そのほかの機能

ヘンリービギンズ「PRO」ここに注目③
自分仕様のカスタムができ、シリーズの合体も可能

画像1: ヘンリービギンズ「PRO」ここに注目③ 自分仕様のカスタムができ、シリーズの合体も可能

ヘンリービギンズのバッグの大きな特徴のひとつが「PALSテープ」の存在だ。ミリタリーアイテムの世界で「モールシステム」と呼ばれているものに近い。

これを使ってカスタムができる。たとえばカラビナをつけたり、ポーチをつけたり。

画像2: ヘンリービギンズ「PRO」ここに注目③ 自分仕様のカスタムができ、シリーズの合体も可能

カラビナをつけておけば、簡易ヘルメットホルダーにもなる。

画像3: ヘンリービギンズ「PRO」ここに注目③ 自分仕様のカスタムができ、シリーズの合体も可能

DH-743(M)、DH-744(L)、DH-745(LL)には、あらかじめトップに2本のバックル付きベルトが備わっている。キャンプ用のマットを留めたり、脱いだジャケットを留めたりするのに使える。

画像4: ヘンリービギンズ「PRO」ここに注目③ 自分仕様のカスタムができ、シリーズの合体も可能

そしてこのベルトにはもうひとつの機能が。シリーズどうしを合体できるのだ!

画像: ▲一番大きなDH-745(LL)と二番目に大きいDH-744(L)を合体。最大容量は126Lに。

▲一番大きなDH-745(LL)と二番目に大きいDH-744(L)を合体。最大容量は126Lに。

この合体機能は、ヘンリービギンズのシートバッグでは以前から採用されてきた。そのため「PRO」シリーズとそれ以外のシリーズでも組み合わせることができる。

たとえば、はじめに日帰りツーリング用にと「DH-742」(S:20L~26L)を購入し、その後、ホテルに泊まるツーリング用に「DH-744」(L:42L~56L)を購入したとする。するとその時点で、キャンプツーリングにも余裕で対応できる容量を確保できたことになるのだ。

画像: ▲一番小さなDH-742(S)と二番目に大きいDH-744(L)を合体。最大容量は82Lに。

▲一番小さなDH-742(S)と二番目に大きいDH-744(L)を合体。最大容量は82Lに。

合体させる際は大きい方を下にして、4カ所のバックルでがっちりと固定。実際に走行テストをいろいろな組み合わせで行なってみたところ、2つ重ねていることを忘れてしまうほどの一体感だった。

ただ、内容物により固定力は変わるので、不十分に感じた場合は別途コードなどを使用したい。

画像5: ヘンリービギンズ「PRO」ここに注目③ 自分仕様のカスタムができ、シリーズの合体も可能

ヘンリービギンズ「PRO」ここに注目④
バイクに積んだときの固定力を高めた、画期的な新積載システム

画像1: ヘンリービギンズ「PRO」ここに注目④ バイクに積んだときの固定力を高めた、画期的な新積載システム

シートバッグは、バッグとしての使い勝手のよさも重要だが、まずバイクに積みやすくなくてはならない。

「PRO」シリーズ最大のこだわりは、この積載性の進化だろう。

積載方法は、昔からシートバッグの定番であるバックルを利用した左右前後4点留め。愛車の任意の場所に取り付けベルトを固定し、バックルで連結させるオーソドックスなものだ。

画像2: ヘンリービギンズ「PRO」ここに注目④ バイクに積んだときの固定力を高めた、画期的な新積載システム

「PRO」シリーズは、より密着度を高めるため、底面に滑りにくい素材を採用した。

画像3: ヘンリービギンズ「PRO」ここに注目④ バイクに積んだときの固定力を高めた、画期的な新積載システム

そして赤いベルト。これが積載性を無視したスポーツバイクにありがちなリアシート周りの問題を解決してくれる。

リアシートと車体の隙間に赤いベルトを挿し込む。こうすることで固定力はグッとアップし、前にずれることも防ぐ。

画像4: ヘンリービギンズ「PRO」ここに注目④ バイクに積んだときの固定力を高めた、画期的な新積載システム

「スーパースポーツでもキャンプツーリングができるように」とヘンリービギンズの開発担当者が考えた画期的な工夫だ。たかがベルト一本だが、あるとなしでは安心感がまるで異なる。

画像: ▲前にずれてこないので走りに集中できる。愛車がスポーツタイプでキャンプや長旅を諦めていた、という人にぜひ試してもらいたい。

▲前にずれてこないので走りに集中できる。愛車がスポーツタイプでキャンプや長旅を諦めていた、という人にぜひ試してもらいたい。

サイズ設計も最適化されたものだ。バッグのタテの幅がいずれも30~32cmで、さまざまなバイクのリアシートに絶妙フィット。横幅も極力抑えられており、多くのバイクのハンドルやミラーより飛び出さない仕様に。必要な容量は高さで確保している。

画像5: ヘンリービギンズ「PRO」ここに注目④ バイクに積んだときの固定力を高めた、画期的な新積載システム

今回、GB350・YZF-R3・Vストローム650XTの3機種に「PRO」シリーズ3サイズを積載してみた。取り付けベルトは共通なのでバッグを載せ変えたりもしたが、どのバイクにどのバッグを積んでもまったく問題はなかった。

画像: ▲ヤマハ・YZF-R3に「DH-743」(M:37L~44L)を積載

▲ヤマハ・YZF-R3に「DH-743」(M:37L~44L)を積載

画像: ▲ホンダ・GB350に「DH-744」(L:42L~56L)を積載

▲ホンダ・GB350に「DH-744」(L:42L~56L)を積載

画像: ▲スズキ・Vストローム650XTに「DH-745」(LL:55L~70L)を積載

▲スズキ・Vストローム650XTに「DH-745」(LL:55L~70L)を積載

【まとめ】個人的に思うヘンリービギンズ「PRO」シリーズの最大の魅力

ヘンリービギンズ「PRO」シリーズのこだわりは、ここまで読んでくださった方には充分伝わったのではないだろうか。

最後に、個人的にヘンリービギンズのバッグの最大の魅力と思っている点をお伝えしたい。

現在のバッグシリーズが初めて登場したおよそ10年前、私はツーリング雑誌の編集部員だった。編集部にリリースが届いて「なんてかっこいいシートバッグなんだ!」と驚いたのをいまでも覚えている。

画像: ▲左は「PRO」シリーズ DH-744(L)。右は私物のタクティカルバッグ。

▲左は「PRO」シリーズ DH-744(L)。右は私物のタクティカルバッグ。

タクティカルバッグをモチーフとしたデザインは衝撃的で、タフネス感があり、カスタムも楽しめる。ギアと呼ぶのにふさわしく、装着するだけで愛車が「旅するバイク」に変わる。

それまでバイク用シートバッグは「便利だから仕方なく」使っていたことが多かった。ときにはミリタリーショップで買った帆布のダッフルバッグを、不便と分かりながらストレッチコードで積んで旅に出た。理由は「見た目がかっこいいから」。

画像1: 【まとめ】個人的に思うヘンリービギンズ「PRO」シリーズの最大の魅力

ヘンリービギンズのシートバッグは、モデルチェンジを重ね、その都度サイズと機能、デザインの調整を行なってきた。その集大成が「PRO」シリーズとなる。丈夫で便利、使い勝手がよく、積載しやすい。しかも抜群にかっこいい!

玉石混交のツーリングバッグ戦国時代のいま、ヘンリービギンズ「PRO」シリーズは、手放しでおすすめできる数少ない傑作といって間違いない。

文:西野鉄兵/写真:西野鉄兵、岩瀬孝昌

画像2: 【まとめ】個人的に思うヘンリービギンズ「PRO」シリーズの最大の魅力

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