スズキ「KATANA」の特別色(レッド)は、2020年3月にウェブで初公開された。そして2021年、限定100台で発売。すでに予約受付は終了している。ここでは、誕生までの概要と各部を解説する。

将来伝説となりそうな「KATANA」限定色

画像: SUZUKI KATANA 特別色(レッド) 総排気量:998cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 シート高:825mm 車両重量:215kg メーカー希望小売価格:税込159万5000円(予約受付終了)

SUZUKI KATANA 特別色(レッド)

総排気量:998cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
シート高:825mm
車両重量:215kg

メーカー希望小売価格:税込159万5000円(予約受付終了)

初のネット予約受付も即日定員に達する人気

1980年・ケルンショーでプロトタイプが公開され、その斬新なスタイルで「ケルンの衝撃」と呼ばれたGSX1100Sカタナ。翌年市販されるや圧倒的な人気を集め、2000年まで生産されるロングセラーとなった。その生産終了から19年、オリジナルのイメージをベースにモダンにリデザインしたスタイルに、最新メカニズムを組み合わせた「KATANA」が復活。世界中から熱い注目を浴びたのは記憶に新しい。

そんなKATANAに、限定モデル「KATANA特別色」が登場。2020年春開催された「スズキWEBモーターサイクルショー」での「KATANAカラーアンケート」で、一番人気となったキャンディダーリングレッドを採用。

販売は限定100台のみで、スズキの販売サイト「S‐MALL」で1月11日に先着予約を受け付けたが、即日定員に達した。その後、3月6日に予約ID取得資格や要項に満たなかった100台中の30台が再募集されたが、やはりこちらも即予約受付は終了した。

画像: ハンドルバーをはじめ、フロントフォーク、チェーン、チェーンアジャスターは上質なゴールド仕上げとされている。

ハンドルバーをはじめ、フロントフォーク、チェーン、チェーンアジャスターは上質なゴールド仕上げとされている。

画像: フロントフォークはKYB製のΦ43mmフルアジャスタブル倒立フォーク。ホイールはボディとは質感の異なるダークレッドに塗られる。

フロントフォークはKYB製のΦ43mmフルアジャスタブル倒立フォーク。ホイールはボディとは質感の異なるダークレッドに塗られる。

画像: リアサスはリンク式のモノショックで、ストローク量は63mm。伸側ダンピングとスプリングプリロードを調整できるユニットを搭載。

リアサスはリンク式のモノショックで、ストローク量は63mm。伸側ダンピングとスプリングプリロードを調整できるユニットを搭載。

画像: ショートにまとめられたシート下部に入れられている“KATANA”のロゴも、通常モデルのシルバーに対し特別色モデルでは赤に変更。

ショートにまとめられたシート下部に入れられている“KATANA”のロゴも、通常モデルのシルバーに対し特別色モデルでは赤に変更。

画像: オリジナルのカタナにも採用されていた、漢字ベースの「刀」エンブレムも、通常モデルと異なる特別色モデルの専用カラーだ。

オリジナルのカタナにも採用されていた、漢字ベースの「刀」エンブレムも、通常モデルと異なる特別色モデルの専用カラーだ。

過去に登場した赤色のカタナ

カタナのボディカラーといえばシルバーを連想する人が大半だろう。しかし、今回の特別色モデルのような全身真っ赤ではないものの、過去にはレッドもいくつか存在する。

また、カタナのデザイナーであるフェルストローム氏による初期のデザインスケッチにもレッドのものがあった。さらに遡れば、カタナのルーツとなったといわれるコンセプトモデル、ロッソ・ラプターも真っ赤。これはMVアグスタがベースだからと思われるが……。

画像: 1979年 ROSSO RAPTOR 独「モトラッド」誌のデザインコンペにターゲットデザインが出展したMVアグスタベースのコンセプト。これがカタナ誕生のきっかけとなる。

1979年 ROSSO RAPTOR

独「モトラッド」誌のデザインコンペにターゲットデザインが出展したMVアグスタベースのコンセプト。これがカタナ誕生のきっかけとなる。

画像: 1979年 デザインスケッチ デザイナーのフェルストローム氏が描いた初期のカタナのレンダリング。ROSSO RAPTORの影響か、この時点でのボディカラーもレッドだ。

1979年 デザインスケッチ

デザイナーのフェルストローム氏が描いた初期のカタナのレンダリング。ROSSO RAPTORの影響か、この時点でのボディカラーもレッドだ。

画像: 1983年 GSX1100S SD 初めて登場したレッドは北米向けのSD。カラーというより太めのストライプデザインで、このほかにブルーもあった。

1983年 GSX1100S SD

初めて登場したレッドは北米向けのSD。カラーというより太めのストライプデザインで、このほかにブルーもあった。

画像: 1984年 GSX1100S SE 翌年にはレッドの面積が大きくなり、2トーンカラーと呼べるグラフィックになった。ブラック仕上げのエンジンはSDと同じ。

1984年 GSX1100S SE

翌年にはレッドの面積が大きくなり、2トーンカラーと呼べるグラフィックになった。ブラック仕上げのエンジンはSDと同じ。

画像: 1987年 GSX1100S SBE 日本の逆輸入車ディーラーで販売された特別仕様車。オーストラリア仕様がベースで、フレームはレッド仕上げとなった。

1987年 GSX1100S SBE

日本の逆輸入車ディーラーで販売された特別仕様車。オーストラリア仕様がベースで、フレームはレッド仕上げとなった。

まとめ:オートバイ編集部

This article is a sponsored article by
''.