ついに始まったダカールラリー2021。ステージ1は競技区間277kmを含む全行程623kmで争われ、TOPに躍り出たのはKTMファクトリーのトビー・プライスだった。

画像: ジッダからビシャへ向かう全行程623km。路面はサンド48% 土49% 小石3%

ジッダからビシャへ向かう全行程623km。路面はサンド48% 土49% 小石3%

1位スタートのリッキー、最初のWP(ウェイポイント)で72位に

今年のダカールは、より高度なナビゲーションスキルが求められると言われていたが、昨年王者の想定をはるかに上回るものだった。実際のロードマップと地形を見ることが出来ないのが残念だが、今回のコースでは、川を渡ったところに分岐が設定されていたようだ。ただ川といっても当然、水が流れているわけではなく、似たような地形が続く中で、いくつか乾いた川のような地形があり、その中で、ロードマップが指し示すポイントで、分岐しななければならなかったが、残念ながら簡単なことではなかった。
プロローグのTOPグループとしてスタートした、リッキー・ブラベック、ホアン・バレダ、ダニエル・サンダーは最初のWP通過が遅れており、翻弄されたのはリッキーだけではなく、それほどに難しいナビゲーションだった。

画像: 1位スタートのリッキー、最初のWP(ウェイポイント)で72位に

追い上げを阻む岩場路面とタイヤ規制

最初のWPでミスをした彼らは言わずもがな速さに定評のあるTOPライダーであり、ミスをスピードでカバーしようと後半ペースを上げようとした。しかしながら、タイヤにダメージの大きい岩場(小石)の路面が現れ、また今大会から新たに安全に配慮して設定された”大会期間中に使用できる新品のリアタイヤは6本まで”のルールにより、明日も同じタイヤで走ることを考えると、思うようにペースを上げられなかった。
結果、ステージ1ではリッキーは24位、ホアンは20位、ダニエルは25位(スピード違反のペナルティにより18位から繰り下げ)となった。

画像: 大小様々な石が広がる硬質路面

大小様々な石が広がる硬質路面

着々と順位を上げていったトビー・プライス

TOP集団が翻弄される中、10位スタートのトビー・プライスは、少しのミスがあったもののの、すぐにリカバリーして、最初のWPを16位で通過。その後、WP毎に確実に、7位、2位と順位を上げ、4番目のWPで1位に。そのまま順位をキープし、ステージ優勝を飾った。

画像: 終始レースをマネジメントして優勝したトビー・プライス

終始レースをマネジメントして優勝したトビー・プライス

上位には、同じくKTMファクトリーのマティアス・ウォークナーは3位、サム・サンダーランドは4位。2位にHondaファクトリーのケビン・ベナバイズがランクインするも、KTMのTOP3が盤石な体制を築きつつある。
ステージ2では、今回とは逆に、KTMファクトリーがレースをリード、Hondaファクトリーが追いかける形になる。どのような展開となるのか楽しみだ

ステージ1順位表(暫定結果)

順位ゼッケン#ライダーチームタイム
13(AUS)
TOBY PRICE
RED BULL KTM FACTORY TEAM03H 17' 49''
247(ARG)
KEVIN BENAVIDES
MONSTER ENERGY HONDA TEAM 202103H 18' 24''
352(AUT)
MATTHIAS WALKNER
RED BULL KTM FACTORY TEAM03H 18' 24''
45(GBR)
SAM SUNDERLAND
RED BULL KTM FACTORY TEAM03H 19' 52''
515(ESP)
LORENZO SANTOLINO
SHERCO FACTORY03H 22' 14''
612(FRA)
XAVIER DE SOULTRAIT
HT RALLY RAID HUSQVARNA RACING03H 22' 23''
76(ARG)
FRANCO CAIMI
MONSTER ENERGY YAMAHA RALLY TEAM03H 22' 36''
89(USA)
SKYLER HOWES
BAS DAKAR KTM RACING TEAM03H 23' 20''
977(ARG)
LUCIANO BENAVIDES
ROCKSTAR ENERGY HUSQVARNA FACTORY RACING03H 25' 28''
1087(ESP)
ORIOL MENA
FN SPEED - RIEJU TEAM03H 26' 05''

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