「ネオスポーツカフェ」シリーズのフラッグシップモデルである、ホンダのCB1000Rがブラッシュアップされて生まれ変わった。基本イメージは踏襲しながらも、一層モダンになったスタイリングや、最新機能の追加、さらには特別仕様車の追加と、持ち前の魅力に磨きをかけての円熟進化だ。欧州で先行発表された車両を見ながら特徴を紹介しよう。

ホンダ新型「CB1000R」車両概要

画像: ホンダ 新型「CB1000R」 (2021年モデル・欧州仕様車) 総排気量:998cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 シート高:830mm 車両重量:212kg

ホンダ 新型「CB1000R」 (2021年モデル・欧州仕様車)

総排気量:998cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
シート高:830mm
車両重量:212kg

走りも外観も新鮮なスポーツCBの旗艦

伝統的ネイキッドイメージにモダンなディテールをミックスした斬新なスタイリングと、最新のメカニズムを組み合わせたネオ・スポーツカフェともいうべき新世代CBシリーズ。そのフラッグシップであるCB1000Rは、2017年のミラノショーで話題を呼び、日本国内では2018年春から市販が開始された。

シリーズの特徴であるスポーティなスタイルの車体は、切り詰められたテールに象徴されるようにマスの集中化と軽量化を追求。フレームは高剛性なスチール製モノバックボーン、足回りは倒立フロントフォーク、アルミ製の片持ちプロアームを採用。エンジンはCBR1000RR用の強力な水冷直4に、伸びやかなフィーリングと力強さを重視したチューニングを施したもので、上質な走りと美しいスタイルが融合した1台として注目された。

そんなCB1000Rが2021年モデルで初のモデルチェンジを受け、より華麗に進化を遂げた。

画像1: CB1000R ブラックエディション

CB1000R ブラックエディション

クールな魅力を身につけたダークカスタム「ブラックエディション」も登場

2021年モデルのCB1000Rの最も目立つ変更点は、LEDヘッドライトをスラントしたティアドロップ形状に変更、より流麗なフロントマスクとしたこと。美しい造形の燃料タンクなどミニマルなボディラインは受け継がれるが、ラジエターシュラウドやサイドカバーを小型化、シートレールも変更して全体にフォルムが引き締まった。フレーム、サスは従来型同様だが、ホイールは新デザイン。エンジンはユーロ5排ガス規制に対応した。

装備類では、5インチ多機能カラーTFTメーターを新たに採用。ブルートゥースでスマホと接続、音声操作ができる「HSVCS」も搭載される。4種類を選択できるライディングモードは継続、クイックシフターは標準装備。

また、欧州では特別仕様の「ブラックエディション」も設定された。ハンドルバーやエキゾースト、サイドカバーなど金属パーツをブラックで統一し、クールで精悍なダークカスタム風に仕上げたモデルだ。

画像2: CB1000R ブラックエディション

CB1000R ブラックエディション

ホンダ新型「CB1000R」各部装備・ディテール解説

画像: CBR1000RR用エンジンをストリート重視の特性にリファイン、最高出力は145.5PS。新型ではFIセッティングを変更。ユーロ5規制へも対応している。

CBR1000RR用エンジンをストリート重視の特性にリファイン、最高出力は145.5PS。新型ではFIセッティングを変更。ユーロ5規制へも対応している。

画像: LEDを使用する丸型ヘッドライトなのはこれまでと変わらない。しかし前面を後傾させるデザインに変更し、より流麗なフロントマスクとなった。

LEDを使用する丸型ヘッドライトなのはこれまでと変わらない。しかし前面を後傾させるデザインに変更し、より流麗なフロントマスクとなった。

画像: フラットでワイドな形状のバーハンドルなど、ポジション設定に関してはネイキッドらしいストリート向きなものだ。

フラットでワイドな形状のバーハンドルなど、ポジション設定に関してはネイキッドらしいストリート向きなものだ。

画像: メーターはアナログ調デザインを取り入れていたが、最新機能を満載したシンプルなデザインの5インチカラーTFT液晶メーターへ変更された。

メーターはアナログ調デザインを取り入れていたが、最新機能を満載したシンプルなデザインの5インチカラーTFT液晶メーターへ変更された。

画像: ショーワ製のSFF-BPフロントフォーク、ラジアルマウントキャリパーなど、本格的なスポーツ走行にも耐える足回りは従来モデル譲り。

ショーワ製のSFF-BPフロントフォーク、ラジアルマウントキャリパーなど、本格的なスポーツ走行にも耐える足回りは従来モデル譲り。

画像: リアサスはリンクレスのモノショック。スイングアームはまるでスーパースポーツのような片持ち式のプロアームが採用されている。

リアサスはリンクレスのモノショック。スイングアームはまるでスーパースポーツのような片持ち式のプロアームが採用されている。

画像: 車名刻印入りのラジエターシュラウドも形状を変更。アルミの素材感を活かした表面仕上げにこだわってスタイリングを引き締める。

車名刻印入りのラジエターシュラウドも形状を変更。アルミの素材感を活かした表面仕上げにこだわってスタイリングを引き締める。

画像: スイングアームマウントのナンバーステーは若干小型化。リアのサブフレームも形状を変更した新作が採用されている。

スイングアームマウントのナンバーステーは若干小型化。リアのサブフレームも形状を変更した新作が採用されている。

画像: 上級グレードとして設定されるCB1000Rプラスには、シングルシート風のシートカバーとメーターバイザーが装着されている。

上級グレードとして設定されるCB1000Rプラスには、シングルシート風のシートカバーとメーターバイザーが装着されている。

ホンダ「CB1000R」(2021年モデル・欧州仕様車)主なスペック

全長×全幅×全高2120×789×1090mm
ホイールベース1455mm
最低地上高135mm
シート高830mm
車両重量212kg
エンジン形式水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量998cc
ボア×ストローク75×56.5mm
圧縮比11.6
最高出力107kW/10500rpm
最大トルク104N・m/8250rpm
燃料タンク容量17.1L
変速機形式6速リターン
キャスター角25゜
トレール量100mm
タイヤサイズ(前・後)120/70 ZR17・190/55 ZR17
ブレーキ形式(前・後)310mmダブルディスク・256mmシングルディスク

まとめ:オートバイ編集部

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