400スポーツクラスで揺るぎない人気を獲得しているCB400SF。独創の技術「ハイパーVTEC」を備え、抜群の扱いやすさと高性能を両立する万能選手は、デビューから30年近くが経っても、その魅力は色褪せることはない。

ホンダ「CB400 SUPER FOUR」誕生の歴史

画像: HONDA CB400 SUPER FOUR エンジン型式:水冷4ストOHC4バルブ並列4気筒 総排気量:399cc 最高出力:56PS/11000rpm 最大トルク:4.0kg-m/9500rpm シート高:755mm 車両重量:201kg 燃料タンク容量:18L タイヤサイズ(前・後):120/60ZR17・160/60ZR17 価格:88万4400円/ツートーンカラーは92万8400円(消費税10%込)

HONDA CB400 SUPER FOUR

エンジン型式:水冷4ストOHC4バルブ並列4気筒
総排気量:399cc
最高出力:56PS/11000rpm
最大トルク:4.0kg-m/9500rpm
シート高:755mm
車両重量:201kg
燃料タンク容量:18L
タイヤサイズ(前・後):120/60ZR17・160/60ZR17
価格:88万4400円/ツートーンカラーは92万8400円(消費税10%込)

たゆまぬ熟成で磨いた、円熟のロングセラー

レーサーレプリカブームが落ちつきつつあった1992年に登場したのがCB400スーパーフォア。前年の東京モーターショーで注目を集めたCB1000SFの弟分であり、400ccながら堂々とした存在感のダイナミックでスポーティなスタイリングは、400スポーツクラスに新風を巻き起こした。

エンジンはCB-1用の直4がベースで、スペック的には特に突出してはいなかったが、スタイリング、動力性能、ハンドリング、実用性、扱いやすさなど、あらゆる面での圧倒的な完成度からSFは爆発的にヒットする。

クラスを代表するモデルとなったSFだが、その完成度は、登場から四半世紀という長い年月の中でさらに熟成を重ね、極限まで磨き上げられている。ハイパーVTEC、PGM-FIなども取り入れ、ハーフカウル仕様のSBも追加。あらゆるライダーの要求に応えられる「最高のヨンヒャク」として、不動のロングセラーの座に君臨している。

画像: 作動バルブ数を回転数に応じて切り替える「ハイパーVTEC Revo」を採用。最高出力56PSという力強さと、巡航時の優れた燃費性能を両立。

作動バルブ数を回転数に応じて切り替える「ハイパーVTEC Revo」を採用。最高出力56PSという力強さと、巡航時の優れた燃費性能を両立。

画像: ネイキッドらしく大径の丸型ヘッドライトを採用しているが、光源には白色光で優れた配光特性を持つLEDを採用。視認性・被視認性に配慮。

ネイキッドらしく大径の丸型ヘッドライトを採用しているが、光源には白色光で優れた配光特性を持つLEDを採用。視認性・被視認性に配慮。

画像: ツインショックのオーソドックスなスタイルだが、各部にLEDなどモダンなディテールを取り入れてブラッシュアップされている。

ツインショックのオーソドックスなスタイルだが、各部にLEDなどモダンなディテールを取り入れてブラッシュアップされている。

画像: 高密度ウレタンフォームを採用したシートによって長時間走行でも快適さ抜群。シート高は755mm、形状の工夫で足着き性も良好だ。

高密度ウレタンフォームを採用したシートによって長時間走行でも快適さ抜群。シート高は755mm、形状の工夫で足着き性も良好だ。

ホンダ「CB400 SUPER FOUR」ショート・インプレッション(太田安治)

画像: ホンダ「CB400 SUPER FOUR」ショート・インプレッション(太田安治)

CB400SFの魅力のひとつが、4気筒の集合マフラーらしい、太くて張りのあるサウンド。エンジンは1万3500回転でリミッターが作動するまで一気に吹け上がり、レスポンスも自然だ。1気筒当たりの作動バルブ数を回転数に応じて2本/4本に切り替える『ハイパーVテックRevo』は、高速道路のクルージングでは2バルブで穏やかに反応し、追い越し時は4バルブで鋭く車速を増す。

ハンドリングも素晴らしく、どんなペースでもタイヤの接地感がしっかり感じられ、素直に旋回してフルバンク中の安定性も抜群。トータルバランスの良さは世界でもトップレベル。オートバイの楽しさと排気量は関係ないことを教えてくれる1台だ。

CB400 SUPER FOURの足つき性・ライディングポジション

シート高:755mm
ライダーの身長:176cm

画像: CB400 SUPER FOURの足つき性・ライディングポジション

上半身の自由度が大きく、街乗りが楽でスポーツライディングでも無理のない姿勢が取れる、万能なライディングポジション。シート形状の工夫と張り出しのないサイドカバー形状で足着き性は250クラスと大差ない。

ホンダ「CB400 SUPER FOUR」ブランドヒストリー

400クラスを牽引し続ける至高の一台

1991年の東京モーターショーで「PROJECT BIG-1」コンセプトをもとにしたスタイルで登場して話題を呼んだCB1000SFだが、そのスタイルを一足早く取り入れ、1992年春に市販車として登場したのが初代CB400SF。

瞬く間に人気となり、その後バージョンR/Sなどを追加。1999年に初のモデルチェンジでハイパーVTECエンジンを搭載。マイナーチェンジを重ねて熟成を重ねていく。現行モデルの基礎が固まったのがPGM-FIを採用した2007年のモデルチェンジ。以後も2014年のLEDヘッドライト採用、2017年の最高出力アップなど進化を続けている。

1992年 CB400 SUPER FOUR

記念すべき初代モデル。CB1000SF譲りの堂々たるスタイルと、扱いやすさとスポーティさを高いレベルで兼ね備え一躍人気モデルとなる。

1995年 CB400 SUPER FOUR バージョンR

人気に応えて追加されたスポーティ仕様。ビキニカウルを装着、エンジンや吸排気系、サスやフレームも改良して大きく性能アップ。

1996年 CB400 SUPER FOUR バージョンS

バージョンRのメカニズムに、スタンダードモデルの外装を組み合わせたモデル。MC後にはブレンボ製ブレーキも採用された。

1998年 CB400 SUPER FOUR 50周年記念車

バージョンSをベースにしたホンダ創業50周年の記念モデル(限定500台)。白地に赤いストライプのスペシャルカラーが特徴。

1999年 CB400 SUPER FOUR

初のモデルチェンジ。基本的なスタイルはそのまま新設計のフレームで軽快さをアップ、エンジンにも初めてハイパーVTECが採用された。

2003年 CB400 SUPER FOUR

2002年のマイナーチェンジを経て、再び各部にさらなる改良。ハイパーVTEC SPEC3の採用などで扱いやすさが高まった。

2007年 CB400 SUPER FOUR

2度目のモデルチェンジ。排ガス規制対応のためにPGM-FIが採用された。さらにハイパーVTECも、より緻密な制御の“Revo”へと進化。

2014年 CB400 SUPER FOUR

基本メカニズムを踏襲し、LEDヘッドライトを新採用。ポジション設定もアップライトに見直され、ホイールやメーターも新型に。

文:太田安治、オートバイ編集部/写真:南 孝幸

This article is a sponsored article by
''.