スーパーカブって高速道路乗れないじゃないですか。なので行きたいところがあまりに遠いと、時間的にも体力的にも正直しんどい。なんたって中年なんで。というわけで車に積んである程度のところまでいって、現地でのツーリングを楽しむっての、好きなんですよね。
なので今回は、車載に必要なものや注意事項、あと便利なアイテムなんかも紹介しちゃおうかと。
次回以降は実際に積んでみて、スーパーカブを車載するのにベストな長さのランプ(ラダーレール)を探してみるのだ。

注意:記事中ではタイダウン2本で固定していますが、固定方法、タイダウンの本数、固定位置など状況によって固定方法は変わります。また、記事中の固定方法が最適であるとも言い切れません。あくまでも一例とお考えいただき、くれぐれも車載する際は、ご自身の判断で十二分に安全が確保できるよう、慎重に行ってください。またバイクを積載するクルマの積載可能重量を確認の上、必ず過積載にならないよう注意して下さい。

僕は3アングルを計測したいんだ。

で、まずやりたかったのが3アングルの計測。クルマのクロカン車とかで使う悪路走破性の指標なんだけど、一度カブでも計ってみたかったんですよね。ちなみに3アングルってのはこんな感じ。

  • アプローチアングル/障害物にアプローチした際に干渉しない目安
  • ランプブレークオーバーアングル/障害物を乗り越える際、頂点でボディ底部と干渉する目安
  • デパーチャーアングル/障害物から降りる際に干渉しない目安

で、車の場合は基本的に車高とバンパーの位置関係で決まるのね。じゃあバイクだとどうなるだろう、やってみた。

ちなみに、スーパーカブ90はリアサスがノーマルより10mm長いしマフラーも違う。しかも写真からの計算なので誤差は割とあるかも。そもそもバイクでのランプオーバーアングルの測り方がわからなかったので、ざっくりいっちゃった。参考ということでどうかひとつお許しください。

画像1: 僕は3アングルを計測したいんだ。
画像2: 僕は3アングルを計測したいんだ。

まずアプローチアングル。フロントバンパーがないから計測不能というか90度ですな。なるほど。
この時点で、バイクで3アングルを目安にしない訳が分かってきたぞ。失敗の予感。
お次はデパーチャーアングル。二等辺三角形になって欲しいんだけど、底部が平らじゃないからいびつになっちゃった。
参考までに、クルマの中でも最強クラスの走破性を持つ新型ジムニーの3アングルはこんな感じ。

画像: www.suzuki.co.jp
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とりあえず、スーパーカブ、3アングルで見た時には、かなり凄い値になるってことはわかったゾ。
ハンターカブはさらに凄いということも。と、いうかバイクという乗り物の走破性がすごいのか。

なお、あくまでもアングルの参考であって、実際に障害物をクリアするとなるとトルクだとか、腕前とか、制御とか、タイヤの能力だとか。いろんな要因がからむので、一概にはいえないのよね。参考までに。

これを基準にランプ(ラダーレール)選びの参考値にできないかと思ったけど、よく考えたらサスの伸び縮みとかで角度かわっちゃうからあんま意味ない気がするし、ラダーの傾斜を正確に測るのが厳しいわ…。計画倒れ。

検証に使うランプ(ラダーレール)は、3種類プラス1

お次は積載の必須アイテム。まずはランプ(ラダーレール)。ハイブリッドランプ3種と、トラックランプ一本をご紹介。ちなみに次回以降、この4本を使って、実際に車載して検証してみるぞ。

画像: **DRCハイブリッドランプ ストレートタイプ (長さ150cm)** 新しい発想から生まれた軽量のローディングランプ。 新技法で開発された樹脂パネルとアルミ押し出し材の組み合わせにより、従来のアルミ製ローディングランプよりも大幅な軽量化に成功。オフロードバイクの重量には十分耐えうる樹脂パネル。バイク専用設計の形状により、抜群の安定感を誇る。 幅20cm×長さ150cm www.dirtbikeplus.jp

**DRCハイブリッドランプ ストレートタイプ
(長さ150cm)**
新しい発想から生まれた軽量のローディングランプ。
新技法で開発された樹脂パネルとアルミ押し出し材の組み合わせにより、従来のアルミ製ローディングランプよりも大幅な軽量化に成功。オフロードバイクの重量には十分耐えうる樹脂パネル。バイク専用設計の形状により、抜群の安定感を誇る。
幅20cm×長さ150cm

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画像: DRCハイブリッドランプ 折りたたみタイプ (長さ180cm) 新しい発想から生まれた軽量のローディングランプ。 新技法で開発された樹脂パネルとアルミ押し出し材の組み合わせにより、従来のアルミ製ローディングランプよりも大幅な軽量化に成功。オフロードバイクの重量には十分耐えうる樹脂パネル。バイク専用設計の形状により、抜群の安定感を誇る。 幅20cm×長さ180cm www.dirtbikeplus.jp

DRCハイブリッドランプ 折りたたみタイプ
(長さ180cm)
新しい発想から生まれた軽量のローディングランプ。
新技法で開発された樹脂パネルとアルミ押し出し材の組み合わせにより、従来のアルミ製ローディングランプよりも大幅な軽量化に成功。オフロードバイクの重量には十分耐えうる樹脂パネル。バイク専用設計の形状により、抜群の安定感を誇る。
幅20cm×長さ180cm

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画像: DRCハイブリッドランプ 折りたたみタイプ (長さ210cm) 新しい発想から生まれた軽量のローディングランプ。 新技法で開発された樹脂パネルとアルミ押し出し材の組み合わせにより、従来のアルミ製ローディングランプよりも大幅な軽量化に成功。オフロードバイクの重量には十分耐えうる樹脂パネル。バイク専用設計の形状により、抜群の安定感を誇る。 幅20cm×長さ210cm www.dirtbikeplus.jp

DRCハイブリッドランプ 折りたたみタイプ
(長さ210cm)
新しい発想から生まれた軽量のローディングランプ。
新技法で開発された樹脂パネルとアルミ押し出し材の組み合わせにより、従来のアルミ製ローディングランプよりも大幅な軽量化に成功。オフロードバイクの重量には十分耐えうる樹脂パネル。バイク専用設計の形状により、抜群の安定感を誇る。
幅20cm×長さ210cm

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ハイブリッドランプは、ほんとマジでオススメ。特にカブみたいに軽くてコンパクトなバイクには最適解だと思います。軽さが一番のポイントなんだけど、静粛性も凄いのよ。

バイクを積んで走ってるとさ、がーがーうるさかったりしないです? するのよ。若林の持ってるリーズナブルなラダーレールは。百聞は一見に如かずというわけで動画で比較。

画像: ランプ(ラダーレール)の走行時のうるささ比較 youtu.be

ランプ(ラダーレール)の走行時のうるささ比較

youtu.be
画像: **UNIT トラックランプ軽用 (長さ220cm)** バイクの積み下ろしにはラダーレールとして、運搬時には荷台から荷物が落下するのを防止するベッドエクステンダーとして使える一人二役な優れもの! 幅26cm×長さ220cm(折り畳み時120cm) www.dirtbikeplus.jp

**UNIT トラックランプ軽用
(長さ220cm)**
バイクの積み下ろしにはラダーレールとして、運搬時には荷台から荷物が落下するのを防止するベッドエクステンダーとして使える一人二役な優れもの!
幅26cm×長さ220cm(折り畳み時120cm)

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トラックランプは、荷台のエクステンダーを兼用できる便利グッズ。これはその中でも軽トラ用のモデル。次回の検証に軽トラを使うからね。ラダーとしてみるとやや重量があるけど、エクステンダーと思うと普通くらいかな。

スーパーカブ以外に大きなバイク積みたい人にとっては相当便利なはず。あおり部分を使えば大きいバイクでもまっすぐ積むことが出来るもんね。

タイダウンはこれがオススメ。

ついこないだ、エトスの究極タイダウンを買ったんですよ。これめちゃ便利。片側のフックに脱落防止がついてるし、サブベルト(ソフトフック)を別に用意しなくても良いし。

で、「こりゃあ良いものだ」って悦に入ってたんだけど、DRCのタイダウンが、似たような使い勝手で軽くてちょい安いことを知ってしまったわけで。でもいまさらタイダウン増やすのもあれだし。悔しいけどDRCおすすめ。

画像: DRC T2カムバックルタイダウン 簡単な張り調整が可能なカムバックル式タイダウン。ビニールコーティングされたS字フックには、外れ防止のセーフティフックと傷付き防止のループストラップを標準装備。肉厚で幅25ミリの高強度ストラップ採用。 www.dirtbikeplus.jp

DRC T2カムバックルタイダウン
簡単な張り調整が可能なカムバックル式タイダウン。ビニールコーティングされたS字フックには、外れ防止のセーフティフックと傷付き防止のループストラップを標準装備。肉厚で幅25ミリの高強度ストラップ採用。

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画像: DRCのタイダウンはアジャストが一か所な分だけ軽量。でも使い勝手は究極タイダウンとほぼ同様。もちろんサブベルト不要という完璧超人。

DRCのタイダウンはアジャストが一か所な分だけ軽量。でも使い勝手は究極タイダウンとほぼ同様。もちろんサブベルト不要という完璧超人。

画像: ETHOS 究極2WAYタイダウン 狭いトランポの中で、ベルトを掛けてから「しまった!反対向きの方が良かった・・・」と思うことや、力が入りにくかったり、バックルの位置が邪魔になったり・・・ そんなタイダウンベルトの不満を解消するのがこの「究極2WAYタイダウン」です! www.dirtbikeplus.jp

ETHOS 究極2WAYタイダウン
狭いトランポの中で、ベルトを掛けてから「しまった!反対向きの方が良かった・・・」と思うことや、力が入りにくかったり、バックルの位置が邪魔になったり・・・
そんなタイダウンベルトの不満を解消するのがこの「究極2WAYタイダウン」です!

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画像: 究極タイダウン。アジャスト部分が両側にあるのが特長。

究極タイダウン。アジャスト部分が両側にあるのが特長。

車載固定の注意点や便利アイテム

車載での固定方法って「これがベスト!」っていうのがなかなかな言いづらいんですよ。人によって結構違ったりするし。

あくまで一例なのでご参考までに。なお今回の記事および、続く前後編での固定方法も、絶対正しいというわけはありません。バイクやクルマの車種、固定位置、掛け具合とかで変わってきますし、あくまでも一例ということでお願いします。自信がない人は、くれぐれも無理しないでください。

で、若林の場合はフロント二か所で止めることが多いです。ハンドルを最大に切って壁に押し付けて、タイダウンで斜め前に引っ張る。真横にひっぱるんじゃなくて斜め前方向ね、これ自分的に最大の注意点。
で、左右のタイダウンのバランスみて、不安あったらやり直し。走行中にカブが「こんにちはー」って飛び出してくるとちびるからね。
ちゃんと固定したらいろんな左右だけじゃなく前後とかいろんな方向にゆすってみて、動かないかの再チェックも必須だよ!
あと、2本でちゃんと固定されてれば良いけど、不安なら、リアにもう1~2本足すのももちろんアリ。とにかく安全が最優先です。

あと、走り出してから「あれ、思ったよりカブが揺れてるな?」と感じたら、めんどくさくてもタイダウンの張りを見直すと良いですよ。出発するときって急いじゃうけど、事故おこしたらそれどころじゃないから。

画像: 固定の確認は必須ですよ!

固定の確認は必須ですよ!

画像: 余ったタイダウンがはみ出すと非常に危険なので、縛ったりしてまとめておいてください。

余ったタイダウンがはみ出すと非常に危険なので、縛ったりしてまとめておいてください。

固定するためのベースはかなり重要。

軽トラとかだとタイダウンをひっかけるとこに困ることはあんまりないんだけど、乗用車に乗せるとなると、なかなか良いポイントがないんですよね。そこで便利なのがアイナット(アイボルト)。これで車両にあったベストな固定ポイント作っておくと、車載の敷居が一気に下がります。

画像: コンパクトカーやミニバンに積むならアイナットorアイボルトを付けとくとめちゃ楽。意外とフレームにちょうど良い穴が開いてりするのよ。

コンパクトカーやミニバンに積むならアイナットorアイボルトを付けとくとめちゃ楽。意外とフレームにちょうど良い穴が開いてりするのよ。

ミラーが簡単に外せるorたためるとすごく楽だぞ。

ミラーって思い切り飛び出してるから、なるべく外しておきたいんですよね。特にコンパクトカーやミニバンに積む際には、外すの必須。で、毎回ミラー外して付けなおして調整するのって面倒なのよ。なので簡単に外せるようにするか、たためるようにしとくと便利だよ。

ダートフリークさんのハンターカブについてたのは、折りたたみ可能な161オフロードミラー。ハンターカブのイメージに合うし、スタイルもすっきりしてて実によく似合う。

画像: 161オフロードミラー ピボット機能で角度を細かく設定でき、ハードライディング時は折り畳みが可能。視認性の高いオフロード車専用の大型ミラー。 M10ボルト採用。 www.dirtbikeplus.jp

161オフロードミラー
ピボット機能で角度を細かく設定でき、ハードライディング時は折り畳みが可能。視認性の高いオフロード車専用の大型ミラー。 M10ボルト採用。

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若林がこないだ衝動買いしたのが、ダブルテイクミラーのスクランブラーミラー。
GoPro固定用にラムマウントをいくつか持ってたので、そのまま活用できて便利なのよ。

単品売りで購入したけど、セット売りもアリ。その場合はミドルアームとロングアームでのセットがラインナップされてる。ただ、セットの場合は付属のベースがM10対応になるのよね。
自分のみたいに古いカブはM8なので、単品購入がオススメ。で、ベースはラムマウントのM8ボルトベースが良い感じ。新しいカブならミラーがM10なので、セット品でも問題なし。

あと、スクランブラーミラー以外にも種類あるので、詳しくは下記リンク先で。

次回からは実際に積んでみるゾ

さて、次回は軽トラを借りる算段が付いたので、そいつに四種類のランプ(ラダーレール)で実際に載せてみて、使い勝手をチェックするのだ。

写真・文:若林浩志

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画像: スーパーカブを押しがけしてもらった。 youtu.be

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画像: 雨でもスーパーカブ90でツーリング。カブレースの練習走行を見にいくのだ。 youtu.be

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画像: 【S.C.D.】一分でわかる新城ツーリング youtu.be

【S.C.D.】一分でわかる新城ツーリング

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若林浩志/プロフィール

愛知の地方カメラマン。1973年生まれ。撮影は、バイクと料理とブツ撮りが好き。
所有バイクは、ホンダ・スーパーカブ90とヤマハ・TDR250。平成終盤にキャンプに目覚め、ネットで用品を買いまくる毎日。
趣味はamazonレビュワーランキング上げ。最近はメルカリにハマっています。

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