価値を見出し評価するだけなら、凡人だ。高い洞察力に判断力、豊富な経験と知識、そして機転が利き、立体的に思慮を巡らせ冷静に物事を判断出来る、そんな人を賢者と呼ぶのかもしれない。今は正に、狂乱や焦燥、流行り廃りを超越し、選りすぐりしか残らない時代。限られた時間で、限られた選択肢で、賢者の貴方ならなにを掌中の珠とするのか?

撮影:柴田直行/松川 忍 文:小松信夫/編集部

艶があり重厚感漂うブラックボディが語るヒストリー

画像1: 艶があり重厚感漂うブラックボディが語るヒストリー

「ロー&ロングとハイテックで時代を往く」

R18に搭載されるBMW史上最大となる1802ccボクサーエンジンは、デビュー前から様々なチャレンジとして多種多様のボディーワークが与えられプレゼンされてきたが、市販車となる第一弾は1936年に登場したR5をモチーフとしたクルーザーモデルとしてデビューを果たす。

今回デビューを果たしたR18は、シックなブラックモノトーンのスタンダートモデルと、R18ファーストエディションモデルの2タイプを用意。R18ファーストエディションは、深い艶のあるブラックを基調とし、燃料タンクにはシンプルな2本のホワイトストライプとクラシックタイプのBMWエンブレムを配し、ヘリテイジモデルを強烈に意識した仕上がりとなる。

画像2: 艶があり重厚感漂うブラックボディが語るヒストリー

また、各部にメッキパーツを多用することで、重厚感溢れるブラックボディとのコントラストを生み、見る角度によって様々な表情をみせてくる。

想像を遥かに凌ぐ存在感は、今までのなにとも似ていない強烈なインパクトを与えつつ、BMWのならではのアイコニックをモチーフに連綿と続くヒストリーを表現したかのような仕上がりをみせる。ただ、伝統や懐古趣味的様式を再現するのではなく、キャラクターをはじめディティールに至るまで斬新なアイディアが数多く盛り込まれた、革新的存在といえるだろう。

画像3: 艶があり重厚感漂うブラックボディが語るヒストリー

「今まで体感し得なかったビッグボクサーツインを抱えるパッケージとは?」

伸びやかで美しいボディラインを構成する略三角形を成すフレームワークは、690mmという低シート高を達成する。リジットフレーム風となるオーセンティックなダブルクレードルスチールフレームは、R18独自のリアセクション構造により90mmのショックストローク量を確保し、クルーザーとしての快適な走行をサポートする。

雰囲気こそクラシックモデルのR5を彷彿させるものの、ロー&ロングのスタイリングに180サイズのファットタイヤを装備することで、現代のハイテックカスタムを強烈に意識したコンポジションとなる。

さらに、ファットタイヤを覆うリアフェンダーや、極太フィッシュテールサイレンサー、大型フューエルタンクなど、BMWのフラッグシップモデルであることをアピールするかの様な堂々としたマッシブさを演出している。

単に車体を移動させるための動力としてではなく、造形の美しさを前面に押し出し、車体構成を担うのはもちろんのこと、キャラクター作りには欠かせないファクターとなっている。

高性能&コンパクト化が図られる現代のモデルでは見られなくなった、燃料の投下から燃焼、そして排気といったエネルギーを生むプロセスを可視化したダイナミックな造形が活きているというのも大きなポイントだろう。

また、スピード感と躍動感の流れをイメージするかの様なアンチフォームは、様々な構成部品をコンバインしたとは思えぬ流麗なフォルムを形成する。

R18は、懐古趣味的リバイバルではなく、新たな時代を往くフラッグシップとしてアバンギャルドでありチャレンジングな、BMWとして大きな意味を持つ1台となっている。

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