テントの種類は意外と多いぞ

まずはテントの種類から解説。中には、普通のキャンプツーリングではお目にかからないようなスタイルもあるので、参考までに。

自立式

ここでは、ペグを打たなくてもテントを立てることができる、もしくは居住スペースを確保できるもの。ペグ無しでも自立するとはいえ、安全のために可能な限りペグダウン推奨。

セミ自立式

世の中のほとんどのドームテントはここに当てはまると思います。おおまかにいうと「前室部分にペグダウンが必要」なテント。
初めての一張りから、こだわりの逸品まで選択肢は膨大。たいていの場合はこのセミ自立式を中心に選ぶことになると思います。超軽量モデルや激安モデル、もちろんキャンプツーリングに人気の定番モデルや、ライダーに特化したテントもありますよ。快適性を求めるなら前室が広いものを選ぶのが個人的なポイント。

この種類でメインになるのは、ドーム型とセミドーム型。ドーム型は一般的な丸いやつで、セミドーム型は一人用軽量テントに多い、餃子みたいな形をしたやつ。
中でも、コールマンのツーリングドームSTとかDODのバイクツーリングテントは最強に便利。ちなみにモンベルのムーンライトシリーズとかは、ポールがセミA型フレーム形状だけど、セミ自立式なのでここに入れときました。

長所/構造的に強度は高いし、空間も広い。選択肢もけた違いに多いので、万人にオススメ。
短所/特になし。

完全自立式

一切ペグを打たずに完成するタイプ。とはいえ、実際には飛ばされないようにペグダウンする必要があると思うけど。アライテントのドマドームはツーリングにもよさげ。ただ、このカテゴリーは金額的にだいぶご立派な感じ。ヒルバーグは値段が凄いけど、テントの最高峰とも呼ばれるくらいで、値段だけじゃなく性能も凄い。

ワンタッチテントも完全自立型になるのかもだけど、正直ジャンルが違うと思うので別枠に。

長所/岩場みたいなペグを打てない場所でも前室を使うことができる。
短所/登山でもしない限り岩場でテント立てたりしない。高い。

非自立式

ペグを打たないと使えないタイプは全部コレ。ワンポールテントや、最近人気のパップテント、さらにはAフレーム型テント、トンネル型テントもここに入りますね。

ワンポールテント

個人的に一番アツイのがこれ。なんといっても軽くて広い。「ポールのせいで半分しか使えない」と考えると狭いけど、「半分を寝床、半分を前室」と割り切れば、超広い前室のある快適テントに。土間スタイルも映えるぞ。

なお、ポールを二股化することで邪魔なセンターポールを無くしてしまうスタイルも人気。ただ、そうなるとワンポール型ではなくAフレーム型になるので詳しくは後述。

長所/かわいい、目立つ。慣れると設営が楽。床面積が広い。意外と軽い。
短所/フライ部分の傾斜がきついので、身長が大きいと就寝時に気になる場合も。

ツーポール型

ワンポールテントを二つ並べたようなカタチのテント。最近人気のパップテントとかも含まれます。ただし、パップテントでもポールが二股になってるとAフレームテント。ややこしい。

パップテントは、本物の軍用品にこだわると使い勝手が悪いので、使いやす用に工夫されたものがオススメ。

長所/かっこいい。映える。焚き火が最高に似合う。
短所/設営がやや手間。ついつい合わせる道具にお金をかけたくなる。

Aフレーム型

昔ながらの三角テント。厳密には二本のA型フレームを繋いだカタチになるのかもだけど、ここではもう少し広く解釈しています。ただ、ツーリングに使えそうなコンパクトなものはあまりない気がする。チャムスのAフレームテントは、そこそこのサイズで、素晴らしくかわいい。

で、ワンポールテントに見えて実は二股ポールを使ってるモデルもあって、それはAフレーム(たぶん)。

長所/目立つ。無駄なく広い居住空間。
短所/選択肢が少ない。メインポールが2本なので、その分重い。

トンネル型

なんといってもでかくて、天井も広くて、サイズの割には軽量。構造的にはかなり有利なトンネル型。大型テントによくあるスタイルなので、ツーリング向きなものはあまりない。そんな中でもDODのカマボコテントソロはバイクに最適化したトンネル型。収納サイズは多少あるものの、居住スペース/前室の広さは半端ない。

長所/贅沢なほどに広い。もはや秘密基地。
短所/選択肢がない。サイズの都合でやや重い。

ワンタッチ型

ポールを組み立てなくてもワンタッチで設営できるタイプ。セミ自立だったり完全自立だったりいろいろあるんだけど、一番の特長がワンタッチ機構なので、他とはちょっと違う分類になります。傘みたいな方式だったり、ポップアップする方式だったり。とはいえポップアップ型は収納面積がでかいので、ツーリングには積載に工夫が必要かも。

長所/設営が超簡単。ドーム構造で強度も〇。
短所/楽すぎて物足りないかも。

材質とフライの有無は割と大事。

幕の材質は、軽さと耐火性能のどっちを重視するかで決めるのだ。

さて、そんな感じでテントをおおまかに分けてみた。他にもエアフレームとかの特殊テントもあるけど、その辺はツーリングに使えそうなモデルが見つからなかったので割愛。で、次はテント幕の素材。
ナイロン、ポリエステル、ポリコットン、コットンが主要なところ。

何が違うかというと、軽さと耐火性能。ざっくりいうとこんな感じ。とはいえ、同じ素材でもメーカー毎に独自の工夫やコーティングがあったりするので、参考までに。

ナイロンポリエステル
軽くて高強度。火にもそれなりに強い。
紫外線に弱く、高い。
価格は安く、強度も高い。
でも火に弱い。
ポリコットンコットン
ポリエステルとコットンの良いとこどり。
重さも両者の間くらい。
火に強いし風合いも素敵。
かびやすくて、重い。

焚き火をしないなら、軽さ重視のナイロンやポリエステルでオッケー。
で、ワンポールとかパップテントみたいな前室広いテントで焚き火したい場合は、ポリコットンとかコットンにすればテントが炎上しにくいぞ。その分、重くなるけど。

フライとインナーの二幕あるとダブルウォール

フライ、要するに上にかぶせる雨避けなんだけど、こいつがあるのがダブルウォール。フライとインナーの二枚重ねになるのね。一枚しかないのがシングルウォール。
ダブルウォールだと、断熱性も増すからテント内は単純に快適になるよ。ただ、軽量化にこだわったり、快適な環境ならシングルウォールも全然アリ。
夏場なんかは、インナーだけ蚊帳代わりにもってって、タープ泊というのもしぶいぜ。

まとめ:若林浩志

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若林浩志/プロフィール

愛知の地方カメラマン。1973年生まれ。撮影は、バイクと料理とブツ撮りが好き。
所有バイクは、ホンダ・スーパーカブ90とヤマハ・TDR250。平成終盤にキャンプに目覚め、ネットで用品を買いまくる毎日。
趣味はamazonレビュワーランキング上げ。最近はメルカリにハマっています。

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