3シリーズ+各2タイプから好みのニンジャにたどり着く!

もう20年以上、GPZ900R専門店として活動するスペックエンジニアリング。同店では各種純正流用ホイールキットや各種アフターパーツを展開してGPZ900Rを支えるうちに、コンプリート車両の供給も始めるようになった。

それはあくまでGPZ-Rであることを基本にして、ハード面=カスタムの有無や度合いでSTDシリーズ/1シリーズ/2シリーズ/3シリーズの計4シリーズを設定し、試乗車も用意。その上で、STDシリーズ以外の1/2/3各シリーズにはユーザーの使い方によって、スポーツ特化のタイプSと、ツーリング特化のタイプTとのふたつのセグメントを設けている。

さらに別料金ではあるが、オプションで各使用パーツの変更も可能という柔軟性も持たせている。ここではそのうち、1シリーズと3シリーズの例を紹介しよう。

『GPZ900R 1Series』画像1: スペックエンジニアリングGPZ900R(カワサキGPZ900R)GPZ900Rを扱い20余年の歴史と経験で支えるコンプリート【Heritage&Legends】

「1シリーズ」は、「純正部品をベースに性能を極限まで引き上げ、国内モデルのメーター+αの速度域までを完全にライダーの支配下に置き、操ることを可能とする。純正908ccのエンジン出力を余すことなく使い切る楽しさを発揮し、GPZ900Rの持つ最大の長所=素直でオールラウンドな資質を限界まで引き出し、どこまでもライダーの意思に忠実に応える」というモデル。

そのために前後ホイールは17インチ化され、フロントフォークは純正をリファイン。エンジンもノーマル908ccで、キャブは純正CVK34をファンネル/フィルター仕様にし、ステンレス集合EXとでのパワーアップを行った。各種オプション設定もある。

『GPZ900R 3Series』画像2: スペックエンジニアリングGPZ900R(カワサキGPZ900R)GPZ900Rを扱い20余年の歴史と経験で支えるコンプリート【Heritage&Legends】

「3シリーズ」は「2シリーズ(1シリーズのコンセプトのままに気量1000cc化+FCRでの動力性能向上。またフロントフォークとスイングアームをパフォーマンスアップ)の構成部品をさらにハイグレード化し、高い質感と上質な走行性能を実現する。

排気量も後継機用(ZRX1100の1052ccなど)が標準となっていて、高い速度でも余裕の走行性能を可能にし、この域でもライダーを安全かつ平和に、その気になればエキサイティングなライディングを可能にすることを目指した」もの。2シリーズを元に前後サスがオーリンズになり、エンジン換装が加わると考えると理解しやすい、フルカスタムバージョンだ。1/2/3シリーズは順に速度域も上がり、それに応じたコントロール性を作り込んでいるということだ。

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Detailed Description 詳細説明

『GPZ900R 1Series』

画像1: 『GPZ900R 1Series』
画像2: 『GPZ900R 1Series』

スペックエンジニアリングが純正/同オーバーサイズ品の廃番後にその代替品として独自開発したφ74mmピストンと、後継機用58mmストローククランクを組み合わせて998cc(1シリーズではオプション設定)の排気量を獲得。キャブレターは純正のCVK34をモディファイして使う。

なおスペックではインナーパーツのJN(ジェットニードル)も純正の中間に当たる番手のものを独自製作し、純正JNで補えない燃料量を細かく調整して過渡特性を両校にするなどの配慮を行っているという。シフトシャフトの基部には削り出しのシフトシャフトサポートを装備し、シフト操作の的確化とタッチ向上を狙う。排気系とサイドスタンドはスペックオリジナルだ。

画像3: 『GPZ900R 1Series』

トップブリッジとハンドルはスペックエンジニアリング製で、ハンドルはバーで4タイプ、セパレートで1タイプの都合5タイプを用意して、お客さんに最適なものを選んでもらえるようにしている。フロントブレーキとクラッチのマスターはブレンボセミラジアルを装着。

画像4: 『GPZ900R 1Series』

3.50-17/4.50-17サイズの前後アルミ鋳造ホイールは、純正品をベースとするスペックエンジニアリング製の純正流用ホイールキットを使う。φ41mmサイズのフロントフォークとスイングアーム、フロントブレーキはノーマルをメンテして使用する。

画像5: 『GPZ900R 1Series』

リヤキャリパーはブレンボに置換。リヤサスのリンクはスペックの代表・瀬尾さんがで独自に開発したワンオフ品。タイヤはミシュラン・パイロットロード4を履くが、瀬尾さんはGPZ900Rと各タイヤとの相性(車重や特性含む)を考えてお勧めを提示してくれる。

画像6: 『GPZ900R 1Series』

スペックではハンドル同様にシートも3種類のGPZ900R用オリジナル品を製作。高さや内部素材、足着きにこだわったもので、これはハンドルともども最適な物が選べる。なおここに掲載する1シリーズ車はスポーツタイプ、3シリーズ車はツーリングタイプのシートを装着している。

『GPZ900R 3Series』

画像1: 『GPZ900R 3Series』
画像2: 『GPZ900R 3Series』

あえてノーマルのフルオーバーホールという構成を採ったエンジンはオリジナルφ73mmピストン(純正0.5mmオーバーサイズ代替品/920cc)やT型オイルラインキット、クラッチレリーズプレートにスペックオリジナル品を使う。

キャブレターは3シリーズの標準装備となるFCRを選択。メインボアはφ37mmでラムエアフィルター仕様として装着されている。フレームスライダーはアントライオン製だ。

画像3: 『GPZ900R 3Series』

前後サスとブレーキまわりはオーリンズ/ブレンボ/サンスターの組み合わせ。なお、スペックコンプリート車はどの仕様でもフレーム補強は行わない。

画像4: 『GPZ900R 3Series』

ステムとセパレートハンドルはスペックエンジニアリング製。イグニッションオンで文字盤+針が現れる回転計はDefiだ。ラジアルポンプのフロントブレーキ/クラッチマスターシリンダーはブレンボRCS、スクリーンはアクリポイント製をセットしている。

画像5: 『GPZ900R 3Series』

ステップはWR's製。カーボンヒールガードとバックミラーはエーテックだ。ステンレスサイドスタンドは車高に応じて3種から選べる。

画像6: 『GPZ900R 3Series』

3.50-17/5.50-17サイズの前後ホイールは、アルミ鍛造のO・Zレーシング製5本スポークのPIEGA。この車両では装着タイヤにピレリ・ロッソコルサをチョイスしている。

取材協力:スペックエンジニアリング

記事協力:ヘリテイジ&レジェンズ

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