3月14日開催予定だったFIMスーパーエンデューロ世界選手権の最終戦ポーランドGPは、コロナウィルス=COVID-19感染拡大の影響を受けて中止されることが決定した。開催地であるウッチ地方の行政当局が、スポーツイベントを含む大規模な集会の中止を各主催者に要請したためとのこと。この最終戦が完全にキャンセルされるか、延期して開催されるかはまだ決定していない。

画像: 2019年のイタリア選手権より

2019年のイタリア選手権より

Photo : Future7Media / ENDURO21.COM
Text : Hisashi Haruki / BIG TANK

日本では、すでにJNCC開幕戦が3月8日に開催、またMFJ全日本エンデューロ選手権(JEC)の開幕戦が、3月15日に広島のテージャスランチで開催を決定。観客、表彰式の簡略化などの対応は行っているものの、エンデューロ、クロスカントリーの主要な競技会への影響は、現在のところ少ないと言える。

拡がる影響と相次ぐキャンセル

北イタリア、ロンバルディア州のパッシラーノで3月1日に開催予定だったイタリアエンデューロ選手権の開幕戦に続き、4月4-5日に予定されていたFIMヨーロッパエンデューロ選手権の開幕戦も開催が延期されることになった。開催予定地は、ローマに近いカステル・ディ・トーラだった。イタリアではロックダウン(人の移動制限)がすでに発表され、サッカーリーグセリエAの試合を含めて、メジャーなイベントがすべてキャンセルされている状況。

ENDURO GPはどうなるか

他方、スペインはバルセロナ近郊。スペインエンデューロ選手権の開幕戦は、3月6-8日に、多くの観客を集めて行われる金曜日のスーパーテストを含めて予定通り開催された。ただ、スペインでも589人の感染が確認され、うち死亡例7人(3月8日外務省海外安全ホームページより)と、予断を許す状況にはない。FIMエンデューロ世界選手権は、4月17-19日にポルトガルで開幕が予定されているが、ここにも何らかの影響が及ぶことが予想される。

画像: FIMスーパーエンデューロ開幕戦より
FIMスーパーエンデューロ開幕戦より

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