4気筒エンジンを搭載するフルカウルミドルスポーツ・ホンダ「CBR650R」。そんなCBR650Rを、体格を気にせず気軽に楽しめるよう、40㎜ものローダウンを実現したモデルが、レガーレのLS(ロースタイル)。このバイクの魅力を、身長154㎝の平嶋夏海さんが試乗チェックする!

40mmの差は大きい! ローダウンは効果絶大
文:平嶋夏海

画像: CBR650R LS/税込121万3000円

CBR650R LS/税込121万3000円

いつもバイクに試乗するお仕事の時には、どのモデルに乗るか事前に聞いて、スペック、特にシート高をチェックしている私。身長154cmで、足つきに不安があるから、フラついて怖い想いをしないよう、シート高に合わせたシューズ選びやインソール選びを前もってしておく必要があるのです。

そんな私にとって、ひとつの基準となるのが「シート高800mm」。これまでの経験で言うと、800mmを超えるシート高のバイクは、停車時にお尻をずらして片足を伸ばさないと足がつかないことが多く、より慎重になる必要があるのです。

ちなみに、CBR650Rには一度試乗しましたが、ノーマル車のシート高のスペックは「基準」を超える810mm。またがってみると、お尻をずらしてやっと片足のつま先が着く感じで、足つきには気を使うバイクだったのを覚えています。

今回試乗したレガーレの「LS」は、ナイトロンの専用サスペンションを採用して、シート高を770㎜に下げたローダウン仕様。足つきに苦労したことのないライダーさんにはなかなか分かってもらえないかもしれませんが、この差はとっても大きいのです!

画像1: 40mmの差は大きい! ローダウンは効果絶大 文:平嶋夏海

さっそくCBR650R LSにまたがってみると、ノーマルとは違って、お尻をずらさなくても両足のつま先、親指の腹あたりまで着きます。またがったままでバイクを前後に動かすのもOK。思わず「大丈夫、これならイケる!」という気持ちになりました。

両足できちんと踏ん張れるので取り回しの不安がなくなるし、信号待ちのときも両足が着くから、ブレーキレバーから手を放してリラックスすることも可能。コレだけで、バイクを楽しむ余裕が大きく変わるのです!

画像2: 40mmの差は大きい! ローダウンは効果絶大 文:平嶋夏海

スポーティなフルカウル付きですが、CBR650Rはアクセルのレスポンスが適度に穏やかで私好み。乗り心地は柔らかめですが、ローダウンしていてもリアブレーキをかけた際にリアが沈み込むような動きはなく、安定していました。

ギャップを超えたときの動きもノーマルと遜色ない感じ。ローダウンがもたらす余裕で、安心して走りを楽しめました!

太田安治のスポーツ性チェック!

画像: 太田安治のスポーツ性チェック!

スポーツモデルは車体姿勢/前後荷重を微妙にバランスさせ、キャラクターに合った旋回性や加減速時の安定性を得ている。単にシート高を下げるためのローダウンは、乗り心地もハンドリングも犠牲になることが多い。

その点、レガーレのCBR650R LSはスポーツ性を損なわない範囲で足着き性を高めた設定。テクニクスのテストライダーが実走を繰り返してリアサスの仕様を決定し、フロントの仕様変更と併せてバランスを取っている。

走ると若干のリア下がり感があり、寝かし始めの旋回力が穏やかに感じるが、ノーマル状態を知らない人なら違和感はないはず。むしろ、街乗りやツーリングではこの穏やかさが快適で、フロントブレーキを強く掛けたときに前のめりになりにくいことも安心材料。

バンク角は浅くなったが、峠道でもバンクセンサーが軽く接地する程度で実用上は問題なし。メーカー純正と言われても素直に信じられるレベルの仕上がりだ。

タンデムチェック!

画像: タンデムチェック!

柔らかめの乗り心地なので、タンデム時にはスイングアームが大きく沈むかと思いきや、ナイトロンのサスペンションがしっかり踏ん張ってくれるようで、沈み込みも少ない。(太田安治)

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