月刊オートバイをはじめ、二輪雑誌等で幅広く活躍するフォトグラファー若林浩志氏の連載がスタート! 自身の愛車「スーパーカブ90」のカスタムやツーリングなど、カブライフを今後展開していきます。
初回はいきなり、雪中キャンプツーリングです!
編集部注:雪中キャンプや雪道走行は非常に危険です。専門の知識や経験のない方はお控えください。

雪道を走りたい。

画像1: 雪道を走りたい。

カブ仲間の一人が、引っ越してしまうということで最後に気合の入ったツーリングをしようかと。

どこにいくか悩みましたが、長めな距離と雪中キャンプを盛り込んで、2泊3日の雪中キャンプツーリングを決行することに。メンバーは、若林のスーパーカブ90と、友人の行燈カブ(C70)。男二人で過酷旅!

行程としては、長野の松本でキャンプ一泊。そこから渋温泉まで向かい、温泉宿で一泊。そして帰りは約300kmを一気に走りきるという計画。

カブなら雪道走行もさほど問題なくいけそうだけど、さすがにトラブルあったらへこたれるので相当に準備しました。

まずはとにかくタイヤ。スタッドレス+スパイク(原付はまだスパイク合法なのね)にしようかと思ったら、すでにシーズンインしててスパイクタイヤの値段が上がってる。

色々調べたらモノタロウでダンロップの「S106」というタイヤがやけに安い。 2.50-17 4PR で一本2,490円(税別)。これならばということで早速購入。

しかしこのタイヤ、公式サイトにもほぼ情報がない。amazonレビューやブログなどで情報を探った結果、「バンクさせるとパンクする」という名言がみつかりました。

画像2: 雪道を走りたい。

はめてみると確かにそんな感じ。少しでもバンクさせるとぐにゃぐにゃして不安定になります。パワーも食われてる気がするし、制動距離もそれまで履いていたミシュランM35より伸びてるかも。正直、不安がなくもない。

とはいえ、前後タイヤで5000円ちょっと払えば雪道を走れるという敷居の低さ。多少のネガは目をつぶるべき。

タイヤ交換の際にチューブに穴あけまくってやりなおしまくったので、実はもう少しかかってるけど。

防寒装備は念入りに。

雪道ということで氷点下まで対応できるよう防寒装備を買い物買い物買いまくり。

まずはハンドルカバーとブーツカバー。末端が冷えるとやってられないし。

ハンドルカバーについては、過去にコミネやマルトのものを購入しましたが操作性に不満があって使ってなかったんですよね。

Amazonレビューをみたところ、OSSのものがとても評判がよかったのでダメ元で購入。これは大当たりでした。操作もしやすいし、手の抜き差しもしやすい。もちろん防寒、防水、防風性能も素晴らしい。

ブーツカバーは、ソール付のものをAmazonで発見したので衝動買い。

ソールのないただの袋だと、正直使いにくいんですよね。これも大正解でした。

すぐ壊れたけど。ロングツーリング毎に購入したくなるくらい快適。すぐ壊れるけど。

服はかなり厚着。

ベースレイヤーは奮発してモンベルのスーパーメリノウール(中厚手)+ワークマンのブロックフリース。下半身はユニクロの超極暖ヒートテックタイツ

ミドルレイヤーに電熱ベスト+ユニクロのウルトラライトダウンコンパクトの長袖インナー。

アウターは、昨年買ったイージスリフレクトと、下半身に4D防風ウォームパンツ

イージスは耐水圧10000mmなので、バイクで走るとじわじわ濡れてくるんですよ。道中で濡れたらどうしようもないので、念のためさらにカバーするために5Lサイズのレインスーツもワークマンで購入。

そうそう、靴の中にオンパックス足ぽかシートを入れました。これマジで効きます。あったかーい、って感じでは無いですが、寒さが全く気になりません。すごい。

キャンプ装備も冬使用。

寝袋はモンベルの#3を愛用していますが、さすがに氷点下になりうる場所ではきついなー、と。すごい悩みましたがアマゾンで中国製シュラフを購入。

Soomloomというメーカーで、羽毛量によって値段がピンキリ。とはいえ、半端なのを買っても返って使いにくいので、最強の羽毛量1500gを購入。なんと650FPで最低使用温度マイナス25度。いやいや盛りすぎでしょ。マイナス25度って、さすがにね。

そのかわり、ダウンシュラフとは思えないでっかさ。収納袋にコンプレッション機能が付いてますが、でかすぎてすぐに千切れそう。なのでコンプレッションバッグも別途購入。寝袋については、異臭がきついなんてレビューもありましたが、幸いにも異臭も無く、超快適でした。

あと、テントはメルカリで買ったバンドックのソロティピーをデビューさせたかったんですが、さすがにインナーフルメッシュは寒そうなので、いつものコールマン ツーリングドームST(旧型)に。

タープは「荷物になるからいらないかな-」とか考えてましたが、出発直前に「キャンプ場で雨ふったらやばい」って気づいてしまったので、ファミリーキャンプ用に購入したレクタタープ(3×4m)を急遽パッキング。これが後に大正解でした。

旅キャリア最高。

さて、パッキングしようとしたら、あまりにも冬用シュラフがでかすぎてさすがのIGAYA「キャンプツーリングシートバッグ」もパンパン。ただでさえいつもより荷物が多いので、できるだけゆとりが欲しい。

拡張すれば入るけど、雪道を走ることを思うとあまり横幅を増やしたくない。

なのでCubyの旅フロントキャリアを導入しました。

これ、すげー、良い。ノーマルの小さいフロントキャリアとは段違いの安定性。取り付けも簡単だしカブキャンプには必需品かも。

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