ひと言でCB1000Rカスタムと片付けられない幅広い出展車群

2019年は“世界初のスーパーバイク”とホンダが位置づける直4ナナハン、ホンダCB750Fourの登場から50年が経った年。

そんな背景から欧州ホンダは、フランスで8回目を迎えたショー“ホイール&ウエーブス”に現行CB群を出展、同時にヨーロッパ全域の有力ディーラー&ビルダーによる12台のCB1000Rカスタムを並べた。今回はその紹介の後編。

画像: 2018 Honda CB1000R

2018 Honda CB1000R

次作CBあるいはCBRのヒントも埋もれているかも?

今回の展示に幅広いジャンル・バリエーションがあるのは、今のバイク界のトレンドがまずネオレトロにあって、スクランブラーに代表されるオンオフミックスや、そこから想起されるダートやオールディーズの自由な走りの香りに人気があるから、というのがひとつの理由だろう。

そして、出展する側、ここではホンダがユーザー嗜好を掴みにいくため。それもあるだろう。CBRのモデルチェンジなのか、CB1100の後継モデルなのかは置くとしても、いずれ出てくるだろうニューCBへのヒントが、あえて込められていると我々受け取ってもおかしくはない。

そんな裏読み的な視点から外れれば、単純にホンダが4発CBを展開してきた50年の間に積み上げた歴史を、それぞれの製作者が自由に取り入れた。

それでいいのかもしれない。今あるCBにどんなことをしてみようか? 自分だったらこうする! というイメージが出来れば十分というわけだ。前編も含め、ここに紹介した12台は、かなりいい。

CB1000R Monkey 1000R

画像1: CB1000R Monkey 1000R
画像2: CB1000R Monkey 1000R
画像3: CB1000R Monkey 1000R

モンキーイメージの別バージョン!?

1967年登場(Z50M)だからCB750Fourとほぼ同期のモンキー。

その最新125cc版をモチーフにしたのが、この2台だ。上のイエロー車はスペインのディーラー、マッローカモトスによる『モンキーコング』。

カラーをモンキーのイエローに合わせハンドルを上げアフリカツインのサイレンサーをアップで装着、ミラーやフェンダーをモンキーにして猿の親玉的“コング”を命名した。

下のモンキー1000Rはブルー仕立てでタイヤがブロックパターン。製作はフランス・ニースのワーテルホンダが担当した。

The Cafe Chic CB1000R

画像1: The Cafe Chic CB1000R
画像2: The Cafe Chic CB1000R

リアルカフェからのインスピレーション

フランスのホライゾンレーシングベルギー95による、『ザ・カフェシCB1000R』はパリの同名カフェに触発された1台だ。

ヘアライン仕上げの上に磨き上げたアルミタンクと、アルミメーターバイザーにはイチゴソースを思わせるキャンディレッドラインが入り、シートは上質なカフェのソファを思わせるレザー製。

エキゾーストパイプも耐熱ペイント仕上げされる。

CB1000R Tribute

画像1: CB1000R Tribute
画像2: CB1000R Tribute

“ナナハンフォア”50周年を祝うゴールドカラー

ある意味ストレートなイメージ表現と取れるのが、このホンダ・イタリア製CB1000R『トリビュート』。タンク上に置かれた「1969-2019 750Four 50th ANNIVERSARY」の文字の通りにCB750の50周年を記念するというもので、その初代=K0のゴールドをペイント

。ホイールもK0を彷彿させるワイヤスポーク(この車両ではJonich製チューブレス)とし、rizoma製ミラーをセット。シートはアッパーをアルカンターラ表皮として上質感も演出した。

CB1000R Neo Sports Cafe
Endurance Team Replica

画像1: CB1000R Neo Sports Cafe Endurance Team Replica
画像2: CB1000R Neo Sports Cafe Endurance Team Replica

2006年ル・マン24時間優勝CBRのカラーを施す

フランスのナショナルモトスによるCB1000Rネオスポーツカフェ・エンデュランスレプリカは、2006年のル・マン24時間耐久レースで優勝した#55CBR1000RRの青×黄色をそのまま施したもの。

ワイヤスポークのホイールやArrow製スリップオンマフラーは、カスタム的な作りのひとつで、注目したいのはタンクに貼った'80~'90年代のホンダ・ウイングエンブレムだろう。

The Africa Four CRF1000R

画像: The Africa Four CRF1000R

アフリカツインの4気筒バージョン!?

スイスのディーラー、ブリヴェーモモータースの『アフリカフォアcrf1000R』。

その名の通り、アフリカツインにCB1000Rを融合したスーパーアドベンチャーで、フロントフォークまわりはCRF450L、シートはライダー側を生かしつつ、リヤ側を新作。

ヘッドライトや4-1エキゾースト等はオリジナルの新作品という。こんな市販車があるのでは? と思わせる作りでもある。

CB1000R Dani Pedrosa replica

画像1: CB1000R Dani Pedrosa replica
画像2: CB1000R Dani Pedrosa replica

MotoGP #26ペドロサ車のペイントを直4CBに!

『CB1000Rダニ・ペドロサレプリカ』は、イタリアのモト・マッキオンによるモデル。

2018年までMotoGPレプソルホンダチームに在籍した“小さな巨人”ペドロサのRC213Vをイメージしたカラーリングを施し、チタン製のフルエキゾーストはSCプロジェクトによるワンオフ。

これもRC213Vに似せて下右/テールカウルの2カ所出しとしている。前後サスペンションはオーリンズ、各部カバー/フェンダーはカーボン製で、シートは#26を立体表現しているのだ。

取材協力:Honda Motor Europe/Wheel&Waves

https://www.wheels-and-waves.com/

記事協力:ヘリテイジ&レジェンズ

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