完結30周年を迎えた不朽の名作『あいつとララバイ』(楠みちはる)。その作中で登場するオートバイを紹介していきます。
 
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第20回/沢井のスズキ「GS750」

杉本塾出身の白バイ警官、沢井が乗るのはGS750の白バイ仕様。

白バイ仕様のGS750Pは1977年の東京モーターショーで発表され、『あいつとララバイ』が連載されていた頃も現役のメイン車種だった。

カワサキと異なりスズキは日本での白バイ導入に積極的で、T500やGT750、GSX750E、GSF1200などが配属されている。

画像: スズキ GS750 2スト車をメインとしていたスズキがコレダCOX以来、22年ぶりに送り出した4スト車でありスズキ初の4気筒車。スズキの未来をかけて全力で開発しただけにライバルを脅かすに充分な完成度を持ち、GSシリーズはレースでも大活躍。スズキが4スト市場において大きな存在になることを示唆していた。

スズキ GS750
2スト車をメインとしていたスズキがコレダCOX以来、22年ぶりに送り出した4スト車でありスズキ初の4気筒車。スズキの未来をかけて全力で開発しただけにライバルを脅かすに充分な完成度を持ち、GSシリーズはレースでも大活躍。スズキが4スト市場において大きな存在になることを示唆していた。

白バイ警官・沢井が仕事で乗る車両だが、杉本がアレンジしてヨシムラのキットを組み上げてある。

「あの手のGSのエンジンてのはな」「イジるとバカッ速くなるんだぜ」という杉本の言葉どおり、研二Z2とチューニングレベルと速さは同等。

重いノーマルの白バイと高をくくっていた研二は余裕で追いついた沢井に驚きを隠せなかった。

画像: 第20回/沢井のスズキ「GS750」

マフラーの形状がノーマルとは若干異なるが、エンジン以外は白バイ仕様そのもののGS750P。

無線機&ボックスやアンテナ、赤色灯、ガードバーなどの白バイ装備で重量はかなりアップしている。

ちなみにスズキの白バイには夜間走行時の隊員の被視認性を考慮して、テールランプの上に夜光ベストを照らすライトが装備されている。

(次回はディーブのスズキGSX1100Sを解説します。お楽しみに!)

過去の回はこちらからご覧いただけます。

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