完結30周年を迎えた不朽の名作『あいつとララバイ』(楠みちはる)。その作中で登場するオートバイを紹介していきます。
 
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第13回/島 英彦のカワサキ「Z750GP」

フェラーリ・チームのF1ドライバー、島 英彦が研二とのバトルのために乗ったZ750GP。

Z650をベースに生み出されたZ750FXⅡ/Ⅲの後継として1982年4月に発売され、車体の基本構成はZ750FXⅢと大きな変更はない。燃料供給に国産車初となるデジタル・フューエル・インジェクションが採用された。

画像: カワサキZ750GP dfi(デジタル・フューエル・インジェクション)の採用により、最高出力はFXⅢよりプラス3馬力の70馬力、最大トルクはプラス0.4kg-mの6.0kg-mに到達。角型ヘッドライトやセミエアフォーク、ブラック仕上げのエンジンなど精悍なスタイリングもあってCB750Fのライバルとなり得たモデルだ。

カワサキZ750GP
dfi(デジタル・フューエル・インジェクション)の採用により、最高出力はFXⅢよりプラス3馬力の70馬力、最大トルクはプラス0.4kg-mの6.0kg-mに到達。角型ヘッドライトやセミエアフォーク、ブラック仕上げのエンジンなど精悍なスタイリングもあってCB750Fのライバルとなり得たモデルだ。

F1レーサーである島 英彦が研二との勝負に乗ったマシン。

レーシングキットでチューンし、リアはリンク式モノショックのユニトラックサスに換装。ノーマルはZ750FXⅢをベースにフューエルインジェクションを採用して新設計のフレームに搭載。

インジェクションとは別系統のCPによりメーターパネルを制御した。

画像: 第13回/島 英彦のカワサキ「Z750GP」

研二Z2と島Z750GP改は本牧埠頭でバトルになり、両者譲らないままサイドバイサイドで障害物が並ぶ埠頭を駆け抜ける。

コーナーで研二が勝負を仕掛けにいくが、積み上げられたコンテナに行く手を塞がれ突っ込んで自爆。さすがにF1ドライバーの実力は高く、勝負は島の勝ちとなった。

(次回は美奈子のヤマハRZ350を解説します。お楽しみに!)

過去の回はこちらからご覧いただけます。

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