完結30周年を迎えた不朽の名作『あいつとララバイ』(楠みちはる)。その作中で登場するオートバイを紹介していきます。
 
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第5回/赤木洸一のカワサキ「750SS」

連載時に爆発的な人気を呼んだ「北海道死神ライダー編」。研二Z2とバトルしたのは原宿テディボーイズの元リーダー、赤木洸一の750SSだ。

ベースモデルは500SSマッハⅢの兄貴分で1971年秋に登場した通称「マッハⅣ」、「H2」。2ストロークの3気筒ピストンバルブエンジンは500SSマッハⅢと同様の形式で、ヒップアップスタイルや右2本、左1本出しの排気系も同様のレイアウトだ。

画像: カワサキ 750SS  最高出力72馬力に対して乾燥重量は当時のナナハンで最も軽い192㎏。2スト3気筒のライバルであるスズキGT750は水冷エンジンのため235㎏と重量級。  その2車の対決インプレでは、「おとなしいエンジン特性であるGT750に比べて、750SSは乗りようによってはレーシングマシンそのものの実力さえ出せる。乗りこなすにはそれ相応のテクニックとハートが必要で、充分安全を確保できる大人のライダーでなければ750SSに乗る資格はない」と、そのパフォーマンスをフルに発揮させれば、いとも簡単に危険な領域に達すると警告している。

カワサキ 750SS
 
最高出力72馬力に対して乾燥重量は当時のナナハンで最も軽い192㎏。2スト3気筒のライバルであるスズキGT750は水冷エンジンのため235㎏と重量級。
 
その2車の対決インプレでは、「おとなしいエンジン特性であるGT750に比べて、750SSは乗りようによってはレーシングマシンそのものの実力さえ出せる。乗りこなすにはそれ相応のテクニックとハートが必要で、充分安全を確保できる大人のライダーでなければ750SSに乗る資格はない」と、そのパフォーマンスをフルに発揮させれば、いとも簡単に危険な領域に達すると警告している。

チューニングされたバイクは見慣れているはずの大門恭介が思わず「なんじゃあ このバイク!?」、「とんでもないバケモノマシーン」と驚いた赤木の750SS。

2ストチューンの定番であるチャンバーはクロスタイプ。現実にはあり得ないほど太くとぐろを巻き、「死神ライダー」の名に相応しい禍々しい雰囲気を放っている。

画像: 第5回/赤木洸一のカワサキ「750SS」

セパハンにバックステップ、スタビライザー、FRPフロントフェンダーを装着する赤木のマッハナナハン。

太いタイヤを履くためフロントはインナーチューブ径を上げてフォークごと交換しアンダーブラケットを追加。ブレーキはダブルディスクとしている。

(次回は、まりなのヤマハFZ400Rを解説します。お楽しみに!)

過去の回はこちらからご覧いただけます。

楠みちはる先生の「僕のバイク道・漫画道」もおすすめです。

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