完結30周年を迎えた不朽の名作『あいつとララバイ』(楠みちはる)。その作中で登場するオートバイを紹介していきます。
 
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第3回/沢木竜一のハーレーダビッドソン「XLCR」

ビキニカウルや2in1マフラー、シートカウルが採用されたXLCRはそれまでのハーレーダビッドソンの歴史において最もスポーティなスポーツスターだ。

ネック角30度のCRフレームと呼ばれる新しいダブルクレードルフレームやダブルディスクブレーキ、アルミキャストホイールが装備され、全身をブラックアウトした姿は元祖ダークカスタムとも言えるものであった。

画像: ハーレーダビッドソン XLCR  全身をブラックで統一したXLCRだが、異なるブラックを使うという凝りようで、プライマリーカバーは縮み塗装のブラック、エキゾーストシステムにはつや消しのブラック、エアクリーナーはグロスブラックという配色。タンクエンブレムは金色のバー&シールド。

ハーレーダビッドソン XLCR
 
全身をブラックで統一したXLCRだが、異なるブラックを使うという凝りようで、プライマリーカバーは縮み塗装のブラック、エキゾーストシステムにはつや消しのブラック、エアクリーナーはグロスブラックという配色。タンクエンブレムは金色のバー&シールド。

研二のバイクの師匠、沢木竜一が再び横浜に戻ってきた時の愛車がXLCR。

デザイナーの好みをダイレクトに反映したオールブラックのモデルはZ2に次ぐ沢木の愛車としてベストなマッチングで、ビキニカウルを取り外し、エキパイから排気系を交換。ドラッグバーをセパハンとし、フロントのブレーキキャリパーをフォーク前に移植している。

画像: 第3回/沢木竜一のハーレーダビッドソン「XLCR」

ウィリー・G・ダビッドソンのデザインにより開発されたXLCRはハーレーの長い歴史の中で唯一のカフェレーサースタイルを纏う。

もちろん“CR”は”Cafe Racer”の頭文字だ。全身をブラックアウトされたスタイルはウィリー・Gの嗜好をそのまま反映したもので、彼は「自分が乗りたいバイクを作った」。

(次回はユウキのスズキGS1000/Sを解説します。お楽しみに!)

『あいつとララバイ』完結30周年記念企画
楠みちはる先生の〈僕のバイク道・漫画道〉は、全20回に渡り公開しております。

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