10月24日(木)に開幕する東京モーターショー2019。今年はどんな驚きがあるのか、楽しみですね! webオートバイでは本日から開催直前特別企画として、過去に注目を浴びたコンセプトモデルをご紹介していきます!

夢を実現するための試金石、それがコンセプトモデル

ナンダコレハ……? モーターショーで、そんな光景に出くわすことは少なくない。

前回の東京モーターショーではヤマハの「ライダーに歩み寄ってくる転ばない自立2輪車」モトロイドや、同じくホンダの2輪車自立技術「ライディングアシストe」に度肝を抜かれたし、ヤマハはバレンティーノ・ロッシとバトルするライディングロボット「モトボット」を公開したこともあった。

荒唐無稽のようでいて、実は実現可能なアイディアが詰まっていたり、一部のメカがすぐに実用化したり――それがコンセプトモデル、ショーモデルだ。

オートバイのコンセプトモデルとして、やはり忘れられないのは、1985年の東京モーターショーで初公開された、スズキの「ファルコラスティコ」だろう。

画像: ファルコラスティコ(1985年)

ファルコラスティコ(1985年)

低く構えたフォルムに、フロントカウルにつながったタンク、ハンドルと連結されないフロントタイヤ、飛行機の操縦桿のようなハンドルグリップ――。

2年後のモーターショーでは「ヌーダ」に昇華した、30年が経過した今でも、夢とロマンにあふれたショーモデルだ。

画像: ヌーダ(1987年)

ヌーダ(1987年)

しかし、この夢だらけのショーモデルからも、ハンドルボタン式シフトチェンジや前後スイングアーム式サスなど、後に実用化された技術も少なくない。

夢だらけ、けれど決して夢だけじゃないのもショーモデルの存在意義なのである。

スズキ FALCORUSTYCO(1985年)

今なお色褪せない伝説のショーモデル

画像1: 今なお色褪せない伝説のショーモデル

1985年の東京モーターショーで衝撃的デビューを果たしたスズキのコンセプトモデル、ファルコラスティコ。

日本で、モーターショーにコンセプトモデルやショーモデルを出展するサプライズが本格スタートしたのがこのモデルだと言っていい。

画像2: 今なお色褪せない伝説のショーモデル

4ストローク500㏄のスクエア4エンジンを搭載し、前後ともセンターハブステアリング、油圧パワーステアリングとガングリップハンドルをもち、駆動はチェーンレスの液圧ドライブ。

フレームレス構造で、一切公開されてはいないが、このファルコは実働したのだ! ファルコラスティコとは「白隼」の学名で、30年以上たった今でも伝説のコンセプトモデルだ。

すでに様々な形で実用化されている電動スクリーン。クルマのパワーウィンドウを考えればしごく簡単なシステムだが、現代のオートバイでも手動と固定が主流だ。

スズキ NUDA(1987年)

ファルコを一歩、現実に近づけた!

画像: ファルコを一歩、現実に近づけた!

ファルコラスティコの独創的ステアリングシステムを進化させた、やや現実味を帯びたモデルがヌーダ。

これはモーターショーでも実走ビデオが流された。こちらは2輪駆動、スイング式シートなどを採用した、より現実に近づいた1台だ。

レポート:中村浩史

東京モーターショー2019は10月24日~11月4日に開催!

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