1909年、初めての国産のオートバイが誕生した。それから100年以上、あまたのモデルが世に出て、愛され、そして消えて行った。時代時代で光を放ったオートバイたち…。今となっては、もう写真でしか見ることができない車両もある。そんな、日本が誇るオートバイの歴史を紐解いていこう。「果たしてあなたは何台のオートバイを知っているだろうか?」

スズキ T350 1970 年 4月

画像: ●空冷2スト・ピストンバルブ並列2気筒●315cc●33.5PS/8000rpm●3.13kg-m/7500rpm●141kg●3.00-18・3.25-18●20万5000円

●空冷2スト・ピストンバルブ並列2気筒●315cc●33.5PS/8000rpm●3.13kg-m/7500rpm●141kg●3.00-18・3.25-18●20万5000円

軽快な走りで定評のあった2ストスポーツ・T250をベースに、エンジンのボアを7mm広げて排気量を315ccまで拡大し、33.5PSまでパワーアップを図った上級モデル。70年型ではヘッドライトのライトハウスを廃してステアリングまわりの慣性重量を軽減している。同時にカラーグラフィックも変更された。

カワサキ 250TR 1970 年 6月

画像: ●空冷2スト・ロータリーディスクバルブ単気筒●246cc●23.5PS/6800rpm●2.64kg-m/6000rpm●123kg●3.25-19・4.00-18●19万5000円

●空冷2スト・ロータリーディスクバルブ単気筒●246cc●23.5PS/6800rpm●2.64kg-m/6000rpm●123kg●3.25-19・4.00-18●19万5000円

バイソンのニックネームで呼ばれるカワサキ初の250cc・2ストオフロードモデル。空冷2スト単気筒エンジンはロータリーディスクバルブを採用し、ライバルであるDT-1を大きく上回る最高出力23.5PSを発揮し、パワフルな走りが味わえた。フォークのボトムケースを前後反転してトレール量を変えられた機構もユニーク。

カワサキ W1SA 1971年2月

画像: ●空冷4ストOHV2バルブ並列2気筒●624cc●53PS/7000rpm●5.7kg-m/5500rpm●199kg●3.25-19・4.00-18●34万8000円

●空冷4ストOHV2バルブ並列2気筒●624cc●53PS/7000rpm●5.7kg-m/5500rpm●199kg●3.25-19・4.00-18●34万8000円

メグロ時代からW1〜W1Sまで受け継がれていた右シフト・左ブレーキから、多くの国産車と同じ左シフト・右ブレーキへ変更を受けることで、より多くのライダーに受け入れられるようになったW1SA。メッキ部のない塗装仕上げタンクなど、スタイリングも従来型から大きく印象を変えている。

ヤマハ 650XS1 1970 年2月

画像: ●空冷4ストOHC2バルブ並列2気筒●653cc●53PS/7000rpm●5.5kg-m/6000rpm●185kg●3.50-19・4.00-18●33万8000円

●空冷4ストOHC2バルブ並列2気筒●653cc●53PS/7000rpm●5.5kg-m/6000rpm●185kg●3.50-19・4.00-18●33万8000円

360度クランクにソレックスタイプのSUキャブを2連装し、ダブルクレードルフレームに搭載したヤマハ初の4ストスポーツ。ブレーキは前後ドラムだが、フロントはエアスクープ搭載のツーリーディング式として制動力と耐フェード性を確保。始動方式はセル・キック併用式となっている。最高速度は185km/hと発表された。

ヤマハ 90HT-1 1970 年1月

画像: ●空冷2スト・ピストンバルブ単気筒●89cc●8.5PS/7000rpm●0.9kg-m/6500rpm●85kg●2.75-18・3.00-18●9万2000円

●空冷2スト・ピストンバルブ単気筒●89cc●8.5PS/7000rpm●0.9kg-m/6500rpm●85kg●2.75-18・3.00-18●9万2000円

当時各クラスにラインアップを広げていたDT-1レプリカの90cc版。5ポートエンジンは扱いやすさを重視して8.5PSに設定されている。

※諸元の並び順●エンジン形式●総排気量●最高出力●最大トルク●車両重量●前・後タイヤサイズ●価格(発売当時)

画像: ヤマハ 90HT-1 1970 年1月

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画像: www.autoby.jp
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