広報車を使えないタイヤテスト。編集者が所有する古いハーレーに履かせて、撮影することに

画像1: 広報車を使えないタイヤテスト。編集者が所有する古いハーレーに履かせて、撮影することに

写真のハーレーは編集者の所有車で、1989年式のスポーツスター883。

ミドルサイズハーレーの代名詞でもある883は、1985年に現代的なエンジン設計を取り入れたモデル。当時米国内では3,995ドルで売り出された。

その後、少しずつ進化しエンジンはインジェクションになったが、基本的には変わらずに今でもIRON883というモデルがラインナップされている。

さて、普通のハーレーの撮影ならストレートを優雅にのんびり走っている絵が浮かぶ。

画像2: 広報車を使えないタイヤテスト。編集者が所有する古いハーレーに履かせて、撮影することに

でもこの撮影はミシュランの曲がれるハーレー用タイヤのテスト。883でコーナリングを決めている写真が欲しかった。

というわけで編集者と俺は撮影場所を決めるために打ち合わせ。2人で東京に居ながらにして「あそこ良いよね」と伊豆のとあるコーナーが思い浮かんだ。

「あのコーナーならイン側の壁が日陰で、バイクには陽が当たってイイ具合になるのでは」

画像3: 広報車を使えないタイヤテスト。編集者が所有する古いハーレーに履かせて、撮影することに

完璧な想像図を頭に描き、現場に行ってみると概ね俺たちの予想通りなのだが、残念ながら後ろの壁がそれほど黒くない。結果的に俺が画像処理で暗くするというオチに。まあご覧通り、出来上がった写真はそれなりに仕上がっています。

こんな事は小さなハプニング。好天に恵まれて撮影は順調に終了した。

画像4: 広報車を使えないタイヤテスト。編集者が所有する古いハーレーに履かせて、撮影することに

撮影を終えた後、ここからはお楽しみタイム。883に試乗させてもらった。スポーツスターに乗るのは初めてじゃないけれど、あらためて目から鱗が落ちる。

車重は重いしブレーキがぜんぜん効かないから、ゆっくり走っていても緊張感が抜けない。

覚悟してアクセルを開けると、機械を操作している実感が超濃厚でたまらない。

パワーはないけれど、凄く面白い。

国産車の洗練されたカキーンとカッ飛ばせるバイクもクールだけど、この883みたいにエンジンも車体も味わえる乗り物も魅力的だ。

テストライダーさんは、この複雑かつ深いバイクの楽しさを言葉にして文章を作らなくちゃいけない。「乗れば分かる」じゃ商売にならんもんな。

ホントに俺はカメラマンで良かった。

写真・文:柴田直行

画像5: 広報車を使えないタイヤテスト。編集者が所有する古いハーレーに履かせて、撮影することに

【カメラマン 柴田直行/俺の写真で振り返る平成の名車】

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